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特定のファイルをrmコマンドなどで削除できないようにする方法(chattr、lsattrコマンド)

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背景

例外処理のテストパターン消化のために必要になりました。
後輩にどうやれば実現できるのか、間違った説明をしてしまったので、戒めとして書きます。

動作環境

  • Amazon EC2
  • Cent OS 7

ファイル権限000でも削除できてしまう

ファイルの権限を chmod 000 としていたとしても、特定の条件を満たしていれば削除できます。
それは、ファイルを配置しているディレクトリに対する書き込み権限があることです。
ディレクトリに対する書き込み権限があれば、ディレクトリ直下にあるファイルは削除できます。
たとえ、読み込み/書き込み/実行権限がなくてもです。

じゃあどうするか

1. ディレクトリの書き込み権限をなくす

chmodコマンドでディレクトリの書き込み権限をなくせばいいです。
chmodコマンドについては、調べればたくさん参考文献が出てくるので、省略します。

でも、ディレクトリの書き込み権限をなくしたら困る!という場合もあると思います。
そんなときはchattr コマンドを使用しましょう。

2. chattrコマンドを使用する

下記のようなコマンドを実行すると、削除することができなくなります。

$ chattr +i 対象ファイル

実際にやってみると、下のようになります。

$ cd /tmp
$ ls -al
合計 XX
drwxrwxr-x. 2 riekure riekure  4096 12月 12 09:45 .
drwxrwxr-x. 3 riekure riekure    19 11月 19 16:32 ..
-rw-rw-r--. 1 riekure riekure     0 12月 12 09:45 temp.txt
$ chattr +i temp.txt
$ rm -f temp.txt
rm: `temp.txt' を削除できません: 許可されていない操作です

また削除できるようにするためには、 -i オプションを指定してください。

$ chattr -i 対象ファイル

削除できなくなっているかは、lsattr コマンドで確認することができます。

$ lsattr
----i----------- ./temp.txt

全てがハイフンならば、ファイルの属性は変更されていません。

以下、参考文献より、変更できるファイル属性の一覧です。

属性 効果
a 追加のみ許可 (append only)
c 圧縮 (compressed)
i 変更不可 (immutable)
j データのジャーナリング (data journalling)
s 安全な削除 (secure deletion)
t 末尾マージをしない (no tail-merging)
u 復活可能 (undeletable)
A atime を更新しない
D ディレクトリの同期更新 (synchronous directory updates)
S 同期更新 (synchronous updates)
T ディレクトリ階層のトップ

参考文献

chattr - コマンド (プログラム) の説明 - Linux コマンド集 一覧表
あんまり知られてないコマンドオブザイヤー「lsattr」と「chatter」のお話 - 美徳という名の背徳

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