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【JavaScript】bit全探索を勉強しました

Last updated at Posted at 2023-05-22

記事にした背景

Atcoder(JavaScript)で挑戦中にbit全探索に出会ったのですが、まったく手が出せなかったので、勉強がてら記事にしました。

参考にさせていただいた記事

@u2dayo様の以下の記事を参考にさせていただきました。

bit全探索とは?

参考にさせていただいた記事の1. 入門編 bit全探索ってなに? によると、以下のように記述されています。

『ありえる選択肢の組み合わせ方を全てもれなく列挙』して、『一つ一つの組み合わせに対して計算や判定を行う』ことで、答えを見つけるアルゴリズム

ただし、制約として以下も記述されています。

bit全探索は、選択肢の数 $N$が比較的小さいときでないと使えません。

処理の複雑さにもよりますが、$N≤20$が実行時間制限に余裕を持ってbit全探索を使える目安です 。

では、実際にbit全探索を使用して例題を解いてみましょう。

例題

$N = 1,3,4$のとき、Nの部分集合の合計$S$が$S = 4$となる部分集合はいくつあるか?

解き方

  1. すべての部分集合を求める。
    空集合$, {1}, {3}, {4}, {1, 3}, {1, 4}, {3, 4}, {1, 3, 4}$

  2. 1のうち$S = 4$となるものを求める。
    ${4}, {1, 3}$

以上の通り、$2$が解となります。

アルゴリズムを考える

1. すべての部分集合を求める。

ここでは2進数を使用して考えてみます。0を使用しない、1を使用するとして以下の表をご覧ください。

1 3 4 部分集合
0 0 0 空集合 
0 0 1 {4}
0 1 0 {3}
0 1 1 {3, 4}
1 0 0 {1}
1 0 1 {1, 4}
1 1 0 {1, 3}
1 1 1 {1, 3, 4}

すると使用するNの個数が3なので、3桁の2進数ですべての部分集合の組み合わせを求めることができます。

では、3桁の2進数の組み合わせを求めるコードを以下に記述します。

function calcAllC(){
    newBox = [];
    for(let i = 0; i < (1 << 3); i++){
        newBox.push(i.toString(2).padStart(3, '0'));
    }

    console.log(newBox);

}
  • 1 << 3 は1を左に3シフトする
  • .toString(2)は2進数表記に変換する(ただし文字列になる)
  • .padStart(3, '0')は3桁になるよう0で埋める
    という意味です。

この関数を呼び出すと以下のように出力されます。

[
  '000', '001',
  '010', '011',
  '100', '101',
  '110', '111'
]

2. 1のうちS = 4となるものを求める。

1で求めた組み合わせを1件ずつ取り出し、処理します。1の場合は仮の合計値に足します。例えば、取り出した組み合わせが「110」の場合は、1x1 + 1x3 + 0x4となります。最後に$S$と一致すれば$count$の値を1増やします。

   
   // すべての2進数の組み合わせを1つずつ処理する
   for(target of allC){
        targetC = target.split(/(?!$)/u);
        sum = 0;

        // 2進数の組み合わせを1桁ずつ処理する
        for(let j = 0; j < targetC.length; j++){
            // 1(使用する)の場合はsumに足す
            if(targetC[j] === "1"){
                sum += nums[j];
            }
        }
        // (すべての桁の足し算が終わり、)sumの値が4の場合はcountに1を足す
        if(sum === targetSum){
            count++;
        }
   }

最終的なコード

function Main(input){
  
   targetSum = 4;
   nums = [1, 3, 4];
   allC = calcAllC();

   count = 0;
   
   // すべての2進数の組み合わせを1つずつ処理する
   for(target of allC){
        targetC = target.split(/(?!$)/u);
        sum = 0;

        // 2進数の組み合わせを1桁ずつ処理する
        for(let j = 0; j < targetC.length; j++){
            // 1(使用する)の場合はsumに足す
            if(targetC[j] === "1"){
                sum += nums[j];
            }
        }
        // (すべての桁の足し算が終わり、)sumの値が4の場合はcountに1を足す
        if(sum === targetSum){
            count++;
        }
   }

   console.log(count);

}

function calcAllC(){
    newBox = [];
    for(let i = 0; i < (1 << 3); i++){
        newBox.push(i.toString(2).padStart(3, '0'));
    };

    return newBox;
}

// Main関数の実行
Main(require("fs").readFileSync("/dev/stdin", "utf8"));
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