GA4の設定はとてもわかりにくい
GA4のアカウントやプロパティを作成する際、毎回GA4の管理画面にアクセスして1つ1つ設定するのは面倒ではないでしょうか?
そこで今回はGA4のアカウントやプロパティ作成、ユーザー登録、カスタムディメンションやキーイベントの登録まで基本的な設定をGoogleシートで行えるようにしてみました。
今回は実際にGoogleシートを使って作成する方法を紹介します。
Googleシートをコピー
まずは、Googleシート Create GA4 properties - templateをご自身のGoogleドライブにコピーします。
コピーしたGoogleシートを開き、メニューに「GA4」が表示され、その下には「アカウント」、「プロパティ」などが表示されることを確認します。
メニューが表示されない場合
メニューが表示されない場合はGoogle Apps Scriptを編集する必要があります。
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サービスに「AnalyticsAdmin」があることを確認
追加されていない場合は、手動で追加します。サービスの右側の+ボタンをクリックして、「Google Analytics Admin API」を選択します。バージョンは「v1alpha」、名前はそのまま「AnalyticsAdmin」として追加します。
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ライブラリに「CreateGA4Properties」があることを確認
追加されていない場合は、手動で追加します。ライブラリの右側の+ボタンをクリックして、
スクリプトIDに「1Ix1XZBnCaCLlTr6NITpptAtkWJga8WBWzsjXRcdx6WAYjVGLcWnqfcVf」を入力して検索します。すると、結果が表示されますので、バージョンは最新のものを選択し、名前はそのまま「CreateGA4Properties」として追加します。
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関数を追加
メニューを表示させるための関数を追加します。以下のコードを貼り付けます。
/*!
* Copyright © 2025 pep4.net
* This software is licensed under the MIT License.
* For more information, see the LICENSE file.
*/
function onOpen() {
onMenu();
}
function onMenu() {
const ui = SpreadsheetApp.getUi();
const locale = Session.getActiveUserLocale(); // ユーザーのロケールを取得
const isJapanese = locale.startsWith('ja'); // ロケールが日本語かどうかを判定
// メニューの作成
const menu = ui.createMenu(isJapanese ? 'GA4 メニュー' : 'GA4 Menu'); // メニューの名前を切り替え
Logger.log("Locale:" + locale +"\t" +isJapanese);
// メニュー項目を追加
if (isJapanese) {
// サブメニュー1: アカウント関連
const accountMenu = ui.createMenu('アカウント関連')
.addItem('アカウントを作成', 'CreateGA4properties.runCreateAccounts')
.addItem('すべてのアカウントを取得', 'updateAccountsSheet');
// サブメニュー2: プロパティ関連
const propertyMenu = ui.createMenu('プロパティ関連')
.addItem('プロパティを作成', 'CreateGA4properties.runCreateProperties')
.addItem('データストリームを作成', 'CreateGA4properties.runCreateDataStreams')
.addItem('ユーザーを追加 & 権限を変更', 'CreateGA4properties.runCreateUsers')
.addItem('キーイベントを追加', 'CreateGA4properties.runCreateKeyEvents')
.addItem('カスタムディメンションを追加', 'CreateGA4properties.runCreateCustomDimensions')
.addItem('カスタム指標を追加', 'CreateGA4properties.runCreateCustomMetrics');
// サブメニュー3: 設定関連
const settingsMenu = ui.createMenu('設定更新')
.addItem('データ保持を更新', 'CreateGA4properties.runUpdateDataRetentionSettings')
.addItem('アトリビューション設定を更新', 'CreateGA4properties.runUpdateAttributionSettings')
.addItem('Google シグナルを更新', 'CreateGA4properties.runUpdateGoogleSignalsSettings');
// メインメニューにサブメニューを追加
ui.createMenu('GA4') // メインメニュー名
.addSubMenu(accountMenu) // サブメニュー1を追加
.addSubMenu(propertyMenu) // サブメニュー2を追加
.addSubMenu(settingsMenu) // サブメニュー3を追加
.addToUi(); // UI に追加
} else {
// サブメニュー1: アカウント関連
const accountMenu = ui.createMenu('Account')
.addItem('Create account', 'CreateGA4properties.runCreateAccounts')
.addItem('Get All accounts', 'updateAccountsSheet');
// サブメニュー2: プロパティ関連
const propertyMenu = ui.createMenu('Property')
.addItem('Create property', 'CreateGA4properties.runCreateProperties')
.addItem('Create datastream', 'CreateGA4properties.runCreateDataStreams')
.addItem('Add users & Change roles', 'CreateGA4properties.runCreateUsers')
.addItem('Add key events', 'CreateGA4properties.runCreateKeyEvents')
.addItem('Add custom dimensions', 'CreateGA4properties.runCreateCustomDimensions')
.addItem('Add custom metrics', 'CreateGA4properties.runCreateCustomMetrics');
// サブメニュー3: 設定関連
const settingsMenu = ui.createMenu('Update')
.addItem('Update data retention', 'CreateGA4properties.runUpdateDataRetentionSettings')
.addItem('Update attribution setting', 'CreateGA4properties.runUpdateAttributionSettings')
.addItem('Update Google signals', 'CreateGA4properties.runUpdateGoogleSignalsSettings');
// メインメニューにサブメニューを追加
ui.createMenu('GA4') // メインメニュー名
.addSubMenu(accountMenu) // サブメニュー1を追加
.addSubMenu(propertyMenu) // サブメニュー2を追加
.addSubMenu(settingsMenu) // サブメニュー3を追加
.addToUi(); // UI に追加
}
}
以上で設定は完了です。Apps Scriptを保存して先ほどコピーしたGoogleシートを再読み込みします。メニューに「GA4」が表示されればOKです。
GA4アカウントの作成
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accountシートのB列、C列に記入していきます。どちらも必須です。
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メニューから「GA4」>「アカウント関連」>「アカウントを作成」を選択します。
実行すると下記のようなポップアップが表示されますが、無視してください。もし途中でやめたい場合は「Cancel」を押してください。ただし、すぐに終わらないので処理が進んでしまう可能性があります。
実行中にGoogleアカウントへのアクセス承認のポップアップが出た場合は、「OK」をクリックして承認を進めます。
GA4アカウントを作成するときにアクセスしたいGoogleアカウントを選択します。
警告ウィンドウが表示される場合は、「Advanced」を選択し、さらに下に表示される「Go to Create GA4 properties - template 」をクリックして先に進みます。※ここの名前は変更される場合がありますが気にしないで進みます。
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ポップアップにURLが表示されますので、そのURLをコピーして別のブラウザ(タブ)でそのページに進みます。なお、複数のGoogleアカウントですでにブラウザにログインしている場合は、該当するGoogleアカウントに合わせてURL内のauthuser=0の数字を1、2と変更して今回使用するGoogleアカウントに変更してください。
すると下記のようなページが表示されますので内容に同意して進みます。
※これを行わないとアカウントは作成されません。
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このあと、ブラウザは無効なページにリダイレクトされますが、無視します。Googleシートに戻り、OKボタンを押します。
すると、下記のようにアカウント作成が完了したポップアップが表示され、GoogleシートにもアカウントIDが記入されます。
GA4プロパティの作成
propertyシートに記入します。アカウントはaccountシートに記載されているものから選べます。もしaccountシートにないアカウントに対してプロパティを作成したい場合は、accountシートに手動でアカウントIDを入力します。
その他、プロパティ名などすべての項目を入力・選択します。データの保持(G列)以降はわからない場合はそのままで構いません。
複数のプロパティを作成したい場合は、下の行に続けて記載します。
入力が完了したら先ほどのアカウントと同様にメニューから「GA4」>「プロパティ関連」>「プロパティ作成」を選択します。
成功するとポップアップが表示され、「property」シートのA列にプロパティIDが挿入されます。