概要
pomeraにはポインティングデバイスがついていませんので、必要な場合はマウスを外付けしたりキーボードでエミュレーションしているかと思いますが、さらなる選択肢のひとつとしてスマホを(Wifi経由で)マウス(タッチパッド)として利用するアプリを探してみたのでメモ。
iPhoneは持っていないので未確認です。
対応アプリ
執筆現在で使えそうなアプリは2つありました
1. XMouse Remote Mouse & Keyboard
2. Unified Remote
どちらもplayストアにありますのでスマホにそのままインストールできます
pomeraで使えるようにするにはpomera側でもインストールと設定が必要です
XMouse
このアプリは広告なしの無料アプリです。オープンソースのようです。
XMouseはマウスやキーボードのイベントをコマンドラインから送信するxdotoolコマンドをSSH経由で送ることでマウス操作を実現しているようです。
ですので、sshdとxdotoolが必要ですがpomeraにはxdotoolは入っていないのでインストールします。
$sudo apt install xdotool
sshdは最初からpomeraに入っており、特に設定しなくても有効になっているようです。
スマホからXMouseを開き、左上のメニュー(三のようなアイコン)をタップして「Manage Hosts」→右下の「+」をタップしIPアドレス、ユーザー名、パスワードを入力します。
(ローカルの)IPアドレスを確認するにはipコマンドを使います
$ip -f inet adress
pomeraの場合wlan0のinetの横に書かれているアドレスになります。
右上のコンセントのようなアイコンか、左上のメニューからディスプレイのようなアイコンをクリックするとうまく行っていればpomeraに接続してマウス操作ができるようになります。
仕組上SSHにログインできればネットワークに関わらずどこからでも使えるんじゃないかと思いますが(未確認)、セキュリティと速度から通常はスマホとpomeraを同じwifiネットワーク上に接続して利用したほうがいいと思います。
Unified Remote
このアプリは広告・機能制限付きの無料版がある有料アプリです。マウス操作は無料版でも可能です。専用のサーバーソフトを経由することでマウス操作を実現しているので、サーバーソフトをインストールする必要があります。
pomeraではraspberry pi版のdebパッケージがそのまま使えるようですのでダウンロードしてインストールします
$wget https://www.unifiedremote.com/download/rpi-deb
$sudo dpkg -i rpi-deb
$/opt/urserver/urserver-start --no-manager --no-notify
このアプリはスマホとpomeraを同じwifiネットワーク(未確認ですが多分テザリングでも可)に接続しておく必要があります。
一度インストールするとxfce4ではログイン後にサーバーを自動起動するように設定してくれるようですが、ウィンドウマネージャーによっては個別に設定する必要があるかもしれません。
スマホからUnified Remoteを開くとサインインを求められますがスキップします。うまく行っていれば接続先の候補にdm200というのがあるはずなのでタップします。
操作項目の一覧が出てきますが、その中の「Basic Input」がマウス操作になります。初回は有料版の案内と操作方法の案内がありますがスキップすればマウス操作ができるようになります(2回目以降はどちらも出てこないようです)。
使用感
個人的にはXMouseはスマホの操作と実際のポインタの動作のズレが大きいのか指を止めてもポインタは少し動いているなど違和感がありますが慣れの問題かもしれません、Unified Remoteは有料アプリだからかそんなことはありませんが、有料であることや無料版の広告などに抵抗がある人は辛いかもしれません。