概要
pomera DM200にインストールしたLinuxでリモートデスクトップ(RDP)を使うためのメモ
Windowsマシンをリモート操作できるようになるとpomeraできることの範囲が更に広がります、また、往年のVaio P(Type P)を使っているような気分が味わえます(謎
インストール
Linuxで現在よく使われているRDPクライアントはRemminaのようですが、pomeraにインストールするのは面倒そうなので代わりにrdesktopをインストールします。
$sudo apt install rdesktop
このソフトですが、インストールしてもアプリケーションメニューには追加されません、しかも設定用のGUIすらありません。じゃあどうするのかというとコマンドラインからオプション付きで起動します。
$rdesktop -u [ユーザー名] -f [ホスト]
-uでサーバーにログインするためのユーザー名を設定できます。設定しないとクライアント側でログインしているユーザー名になるようです。-fはフルスクリーンで起動するオプションです。pomeraは画面が狭いので素直にフルスクリーンにしましょう。
マウスを接続していない場合、keynav等でマウスエミュレーションしているかと思いますが、rdesktop起動中はキーを横取りされて使えないので、サーバー側にも同等のソフトをインストールする必要があります。
サーバーにマウスエミュレーションソフトをインストール(Windows)
Windowsには標準でマウスキーという機能がありますが、これはテンキーをマウス代わりにする機能なのでテンキーのないpomeraでは(多分)使えません。
同等のソフトはあまり選択肢がないのですが、自分は今のところ「KBMouse」を使っています。
このソフトはキー設定はカスタマイズできるのですが設定画面のGUIの出来がイマイチ(設定画面ではエミュレーションは無効、キーボードのみで設定できる作りになっていない等々…)なのでpomera単体で設定するのはかなり難しい感じです。予め別のPCやサーバーを直接操作して設定しておく必要があると思ってください。
また、keynavとキーバインドを合わせたくなると思いますが、KBMouseは単一キーでオンオフを切り替える構造でkeynavはどうもオンオフは個別に割り当てる構造になっているため完全に一致させることは出来ません。
他に良さげなソフトがあれば切り替えたいのですが…
気になるところ
KBMouseの問題なのかrdesktopの問題なのかわからないのですが、マウス移動ボタンを押しっぱなしで移動させようとするとマウスポインタが行ったり来たりする現象が起こります、実際の描画とポインタの移動が一致してない感じみえますが原因不明です、移動方向はちゃんとあっているので操作自体に問題はないのですが、気になる人はすごく気になると思います。
終了方法
キーを横取りされているためキーボードでrdesktop本体を閉じる手段が限られています。
ひとつはターミナル切り替え(X上ではAlt+Ctrl+F1~)は横取りされず有効なので切り替えたターミナル上でkillできます、これはWindowsが操作不可能な場合の最後の手段にしたほういいと思います。
もうひとつはリモート操作中はWindowsの終了メニューに「切断」というのが追加されているのでWindowsメニューから終了→切断とするとリモートデスクトップが終了(本体のWindowsは起動したまま)し、rdesktopも閉じられます。通常はこちらを使うといいと思います。