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【isucon】EC2上にあるprivate-isuのソースコードをGit管理する

Last updated at Posted at 2024-09-22

はじめに

private-isuの付録を解く際に、EC2のサーバ上で操作やファイル編集をしていたんですが、差分の確認や何ページまで進めたのか把握が難しかったり、ちょっとしたタイポやインデントミスも起きやすくて、大変でした。
ISUCON当日もサーバ上で作業するのではなく、ローカルで編集→サーバ内でpullして反映という流れが一般的なこと、学習面でもログを見返せたり、便利だと思い、Git管理する方法を調べて実現してみました。その過程をメモとして残したいと思います。

ちなみに、private-isuの付録っていうのは、以下の書籍の内容になります。

そして、Git管理の方法は以下の記事を参考にしました:


① private-isuの環境構築

この記事では、すでに環境構築が終わっている前提で、Git管理の方法に絞って説明していきます。
もし、環境構築がわからない方は、下記の記事がとてもわかりやすいので参考にしてください!


② サーバからGitHubにアクセスするために、公開鍵と秘密鍵を作る

キーファイルを置く.sshディレクトリに移動

private-isu(iscogram)のサーバ内には、すでに.sshディレクトリがあるので、まずはそこに移動します。

$ cd ~/.ssh

注意点
デフォルトだとパーミッションの問題で、コマンド実行やディレクトリの移動ができないかもしれません。
この場合は、スーパーユーザ(管理者権限)に切り替えるか、ログインユーザに権限を付与する必要があります。

スーパーユーザに切り替える方法

$ sudo -s

sshディレクトリのパーミッション(権限)を設定

$ chmod 744 ~/.ssh/

権限が正しく反映されているか確認:

drwxr--r--  2 root root 4096 Jun  2 14:00 .ssh

公開鍵と秘密鍵の作成

.sshディレクトリ直下で、次のコマンドを実行します。

$ ssh-keygen -t ed25519
  • ssh-keygen: SSHキーの生成や管理を行うコマンド
  • -t: 鍵の種類(アルゴリズム)を指定
  • ed25519: EdDSAという公開鍵アルゴリズム

configファイルにGitHubのSSH設定を追加

$ cat >> ~/.ssh/config <<EOL
Host github.com
  HostName github.com
  IdentityFile ~/.ssh/id_ed25519
  User git
EOL
  • cat:ファイルの内容表示、データを追加するためのコマンド

  • >> :追記するためのリダイレクトオペレータ、指定したファイルの末尾にデータを追加する

  • <<[任意の文字列]:ヒアドキュメントというシェルの機能。指定した文字列が現れるまでの行をファイルに追記する。今回はEOL(エンドマーカー)が現れるまで、入力されたテキストを追加するという意味になる

  • Host:コマンド実行時に指定する短縮名やエイリアスを指定[任意の名前を設定できる]今回は実際のホスト名と同一のgithub.comを指定

  • HostName: 実際に接続するサーバーのホスト名や IP アドレスを指定

  • IdentityFile:SSH 接続に使用するファイルパスを指定

  • User:SSH で接続する際のユーザ名。GitHub ではgitを使用する

configファイルのパーミッションを変更

$ chmod 644 config

設定ファイルなので、実行権限は不要です。なので読み取りと書き込みだけ付与します。


③ GitHubにリポジトリを作成し、公開鍵を登録して認証できるようにする

この手順は、こちらの記事を参考にしてください:

GitHubリポジトリ作成&公開鍵登録手順


④ GitHubにアップロードする

どこまでを対象にするか迷ったのですが、とりあえず設定ファイルや各言語のソースがあるprivate_isu配下のソースをアップロードしていきたいと思います。(多分本当は使用する言語のソースとかに絞った方が良いのかもしれない)

対象ディレクトリ: /home/isucon/private_isu/
巨大なバイナリが含まれるappなどはアップロード対象から外したいと思います。

.gitignoreの編集

$ echo "app" >> .gitignore

Gitリポジトリを作成

$ git init

この状態でgit addgit statusを実行しようとしたら、以下のエラーが発生。

fatal: detected dubious ownership in repository at '/home/isucon/private_isu'
To add an exception for this directory, call:
git config --global --add safe.directory /home/isucon/private_isu

所有者が異なる、みたいなことが記載されています。
おそらく、ディレクトリの所有者がisuconユーザなのに、rootユーザで操作しているからなのかな?
ログインユーザをisuconに変えても同様に出たので
ログの指示通りに、次のコマンドを実行して、安全なディレクトリとして設定することにしました。
ちゃんとした原因は後日調べたいですね。

$ git config --global --add safe.directory /home/isucon/private_isu

無事設定できたので、コミットします。

$ git commit -m "init"

ブランチ名をmainに変更

デフォルトでブランチ名がmasterになっていたので変えます

$ git branch -M main

リモートリポジトリと連携(originの部分は置き換えてください)

$ git remote add origin git@github.com:hoge/private-isu.git

リモートにプッシュ

$ git push -u origin main

ローカルにクローン

リモートのリポジトリを見て、反映されているのを確認したらローカルにクローンして完了です!


まとめ

以上で、Git管理によってローカルで作業できるようになりました!
好きなエディタも使えるし、差分も見やすいし、かなり作業が楽になりそうです!

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