はじめに
あなたは人を褒めたことがありますか?
大体の人は何かしら人を褒めたことがあると思います。
例えば、今まで達成できていなかった目標を達成したとき、人に親切な行動を見たとき。
などなど、日々褒めることを何かしらはしているはずです。
しかし、場合によっては褒めることが逆効果になって、その人のパフォーマンスを落としてしまったり、関係性を悪化させてしまうこともあります。
なぜ、そのようなことになってしまうのでしょうか?
それは、きちんとして褒め方を知らないことが原因です。
私自身も人の褒め方についてあまり考えたことがなく、その時の感性で人を褒めていました。しかし、漫画「ドラゴン桜」にある人の褒め方を見て、それではだめだと気づくことができました。
その学んだことを忘れない、かつ色んな人に褒めることの重要性について知ってほしく記事を書きました。
そもそも褒める理由は?
なぜ褒めるのでしょうか。
色々あると思いますが、仕事ありきだと私は以下だと考えます。
- 褒めることでモチベーションをアップさせ、成果を上げさせるため
ちなみに上記のような効果を「ピグマリオン効果」と呼ぶらしいです。
私自身、今まで知りませんでした、、、
よくない褒め方とは?
よくない褒め方
よくない褒め方の例を書いてみます。
例えば、あなたが保険の営業マンだと思ってください。
個人ごとの売上が可視化されており、売り上げ目標がそれぞれ存在します。
あなたは会社や個人事業主などの顧客に対して、地道に提案をしていくことで
徐々に契約数を増や、営業成績を上げていきました。
営業成績を上げると、その度に上司に褒められます。
よくある場面かなと思います。
人によっては、ぱっと見るとめちゃ褒めているからいいじゃんと思いがちになりませんか。
そこに落とし穴があります。
褒めを受ける側は、褒めれば、褒めるほど営業成績を上げないといけないという気持ちになり、それが重荷になります。
最後には、相手が自分を操ってもっと働かせるために褒めているのではないかと感じるようになり、その結果どんどんパフォーマンスが落ち、成績も悪くなってしまう可能性があります。
なぜそうなるのか
相手の気持ちを察することなく、ただ褒めることは相手からすると思い通りに支配したいと考えているように思われるためです。
営業成績を思い通りに上げてもらうために褒める。
これは、相手のためではなく、自分のために褒めることを利用してませんか。
それがだめだと漫画では言われています。
いい褒め方をするために
「よくない褒め方とは?」でよくない褒め方について書きましたが、じゃあどのような褒め方がいい褒め方なんだって思いますよね。
大事なことは「承認」と「確認」の2つです。
漫画の中では、「承認」と「確認」を以下で定義しています。
承認は相手の存在を認めてあげること
確認は相手のしたいいことを一緒に確かめること出典:「ドラゴン桜9巻」
上記だけでは具体的にどうすればいいかイメージしずらいと思います。
漫画では具体的に10か条としてどのような行動が必要かまとめられていました。
ホメ方テクニック十か条
- 具体的にほめる
- 抽象的にほめる
- すぐほめる
- 「これは」と思うことをいつまでもしみじみとほめる
- 理由をつけてほめる
- 理由なしでほめる
- 褒め言葉のバリエーションを増やす
- 感謝の言葉も誉め言葉である
- 第3者も褒めていたと伝える
- その子の思いれの大きいことを褒める
出典:「ドラゴン桜9巻」
試しに実践してみます。
例えば「1.具体的にほめる」の悪い例/いい例をやってみます。
**悪い例**
「今月も営業目標達成していてすごいじゃないか!来月も頑張っていこう!」
**いい例**
「過去の顧客情報などを分析して、提案しているからこそ営業目標達成できたのか。他メンバーがしていない取り組みを考えて実践できてるのはすごくいいね!その取り組みが今後の君のキャリアを絶対豊かにしてくれるから、引き続き来月も頑張ろう!」
比較してどうでしょう?
具体的に何がいいか褒めらえることで、うれしくなりますし、今後も色々と工夫して頑張ろうという気になりませんか?
結論「承認」と「確認」とは
どんな場面でも相手のいい所を無条件でほめること、これが「承認」になります。
例「1.具体的にほめる」の「承認」は?
他メンバーがしていない取り組みを考えて実践できてるのはすごくいいね!
相手のいいところを見つけて褒めています。
褒めることと一緒に自分の気持ちを伝えること、これが「確認」になります。
例「1.具体的にほめる」の「確認」は?
その取り組みが今後の君のキャリアを絶対豊かにしてくれるから、引き続き来月も頑張ろう!
考えて取り組むことでキャリアが絶対よくなるという自分の気持ちを伝えています。
「承認」と「確認」をする前に一番大事なこと
以下に尽きると思います。
相手の人格を
すべて受け入れる
そこから人間関係が始める心を通いだせば
言葉が自然と
相手の胸に
響いていく出典:「ドラゴン桜9巻」
信頼のある人間関係が出来上がっているからこそ、「承認」と「確認」が発揮され、今までよりその人のやる気やパフォーマンスを向上してくれます。
これがどちらか一方的になってしまってはいけないです。
私は信頼関係を築くことができていると強く思っているほど、一旦落ち着いて本当に問題ないか確認することが大事だと思います。
最初は信頼関係を築くことができていたのに、いつの間にかそうではなくなっているかもしれません。
当たり前ですが、時間の経過で最初と今とでは状況などが異なることが多いはずです。
さいごに
私はエンジニアとしてヒューマンスキルを疎かにしないよう日々意識しています。
それは当たり前とされ軽視されがちなこと、今回の「人を褒める」ことや「コミュニティの取り方」なども同じだと考えています。
それを蔑ろにしているような環境では、根っこがしっかりしていないのにきれいな花を咲かそうとしている植物と変わらないと思います。きれいな花を咲かす植物は、根っこがしっかりして悪天候や強い風にも負けず、栄養を吸収して成長できる環境で間違いないはずです。
私自身、エンジニアとしてまだまだ未熟なところばかりですが、技術面だけではなく人としても評価され、誰かにそのスキルを伝えられるように少しづつ頑張って行きたいと再度思いました。
最後に、「ドラゴン桜」を見たことがない人はぜひ見てください!
話としては、東大合格を目指す受験生と学校の経営を立て直す弁護士の話になっていますが、そこで出てくる内容は社会人として身につけたい内容ばかりだと思ってます!