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エンジニアのためのドラッカー入門

はじめに

エンジニアによるマネジメント - エンジニアだからこそ発信できるマネジメントの知識を発信しよう
参加記事です。

本記事について

  • 「マネジメント」の発明者であるドラッカー、及びドラッカー著書への入門方法について、エンジニア向けの表現を加えた上で簡潔に紹介

TL;DR

  • 「マネジメント」の原点は"ドラッカー"
  • いきなりドラッカー著作を読むより、音声・映像コンテンツや、マンガ、小説といったカジュアルなメディアから入るのをオススメ

1. マネジメントを学ぶ必要性

マネジメントについて全く知識が無くても、持ち前の能力次第でそれなりの成長や貢献もできる場合があります。

では、マネジメントについての知識は不要で、経験だけでマネージャーとして十分か?というと、そうでもありません。

プログラミングの仕事で例えるなら、
コンピュータサイエンスの基礎を知らなければ、メモリや計算量を考慮したプログラムは書けないでしょうし、大規模なシステム設計をする際にベストプラクティスを学ぼうとしなければ、カオスな設計を免れるのは難しいでしょう。

それと同様、マネジメントの知識を学ばないまま、マネージャーとして高い価値発揮をするのは難しいです。

例えば、

  • マネジメントって、日本語ではどういう意味ですか?
  • マネージャーの役割って、何ですか?

といったことを、実際にマネージャーに聞いてみても、知識がないとはっきり答えることができません。

エンジニア界隈では「車輪の再発明をするな」という有名な格言があります。

車輪の再発明(しゃりんのさいはつめい、英: reinventing the wheel)とは、「広く受け入れられ確立されている技術や解決法を(知らずに、または意図的に無視して)再び一から作ること」を指すための慣用句。誰でも直観的にその意味が分かるように、車輪という誰でも知っていて古くから広く使われている既存の技術を比喩の題材として使った慣用表現で、世界中で使われている。
Wikipedia: 車輪の再発明より引用

マネジメントに関しても同じで、既に先人が確立した理論や手法がたくさんあります。
それらを学ばず、自身の経験に頼った独自のマネジメントというガタガタの車輪を再発明するのではなく、基礎知識として、マネジメントについて学んでいく必要があります。

そこで真っ先に名前が上がるのが"ドラッカー"です。

2. ドラッカーとは

ドラッカーとは人名です。

ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker、ドイツ語名:ペーター・フェルディナント・ドルッカー 、1909年11月19日 - 2005年11月11日)は、オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系オーストリア人[1]経営学者。「現代経営学」あるいは「マネジメント」(management) の発明者。
Wikipedia: ピーター・ドラッカーより引用

「マネジメント」とググると、行き着く先々で「ドラッカー」の名前を目にします。
「マネジメント」自体を発明したのがドラッカーであり、マネジメントを学ぶ上でドラッカーを避けて通ることはできません。

ドラッカーがマネジメントを「発明」したとされるのには、二つの意味がある。一つはフレームワーク、あるいは体系を確立したという意味での発明、もう一つはスキルを生み発展させたという意味での発明である。
実際、マネジメントに関するコンセプトやスキルとは八割以上がドラッカー由来であり、多くの経営学者、マーケティング、戦略の専門家がそのことを事実として受け入れている。
引用:『ドラッカー入門 新版』(上田惇生, 井坂康志 著)より

上記の通り、マネジメントの大部分がドラッカーをベースにしています。
挙げるとキリがありませんが、多くの会社で導入されている目標管理制度(MBO)もドラッカーの提唱によるものです。

3. どの媒体で学ぶか

では早速ドラッカーの著作を読もう!となると思うのですが、この記事では、最初にドラッカーの著作から読み始めることをオススメしていません。
ドラッカー著作全般に言えるのですが、活字慣れしていないと比較的難しく長いので、読みづらさがあります。
初心者が手を出すと途中で挫折したり、読み終えたとしても意味をほとんど理解しきれなかったりします。

エンジニア的に例えるなら
ドラッカーの原著はプログラミングで言う公式リファレンスのような立ち位置です。
正確さや言葉の定義・背景がしっかり書かれており、繰り返し読み返すバイブルのようなものである反面、プログラミング初心者が知識や経験が無い中でいきなり読んでも、理解するのが難しいためです。

新しいプログラミング言語を学び始める時に、まずは比較記事等で全体感を把握してからスタートするように、ドラッカーについても以下メディアで、まずはざっくりと概要を理解することをオススメします。

お好きなものを選んでください。

 「まんがでわかる」系

ドラッカー自体が有名かつ、内容が難しいため、まんがでわかる系の書籍も多数出ています。

最近出た新訂 まんがと図解でわかるドラッカーは、比較的分かりやすくオススメです。

Youtube 解説動画

Youtubeで「ドラッカー」と検索しても、たくさん出てきます。
無料ですし、映像付きかつ短時間に要点が解説されているため、最初の入口としてはとてもオススメです。

もしドラ

10年ほど前にブームになった小説、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」は外せないでしょう。
多数メディアミックスされているので、マンガ、アニメ、映画等にもなっています。

マネジメント[エッセンシャル版]の重要な箇所を引用しつつ、実例を分かりやすく学べます。
Kindleのデータによると、読み終えるまでの平均的な時間は3時間16分。比較までに、マネジメント[エッセンシャル版]は平均5時間2分のボリュームです。

Audible 60分でわかるドラッカー

オーディオブックサービス「Audible」で読書することが多い方は、60分でわかるドラッカーがオススメです。
ドラッカーの著書ほとんどを日本語訳されている、上田惇生先生ご本人によるナレーションで、ドラッカーの全体像を話されています。

4. ドラッカー関連の著作、何から手を付けるか

さて、上記のようなメディアでドラッカーに触れたら、実際にドラッカーの著作を読んでいきましょう。

ドラッカー自身の著作は約40冊あります。
全てがマネジメント関連ではないですし、再翻訳版や日本独自に編集された本も加えるとさらに多くなります。
ですので、どれから手を付けたらいいのか分かりづらいのが難点です。

私自身そんなに多く読んだわけではありませんが、その中で入り口として挙げるなら、以下4冊です。

ドラッカー自身の著作

ドラッカー翻訳をされた上田惇生先生による著作

  • P.F.ドラッカー 完全ブックガイド
    • 特徴:ドラッカーの著作全てに関して、目次と簡単な内容・背景が紹介されている。ドラッカーの全体マップ
    • 長所:ドラッカー著作をほぼ全て翻訳された上田先生により簡潔に内容が書かれており、どれから読み始めるか参考にできる
    • 短所:1冊につき数ページの紹介で、内容は薄い。この本だけ読んでも得られるものは少ないので、次に読む本の指針としての活用に限られる
  • ドラッカー入門 新版
    • 特徴:ドラッカーの人生やマネジメントの概念について解説されている
    • 長所:内容もしっかり書かれている上、「マネジメント」よりだいぶ読みやすい
    • 短所:本の冒頭3分の1はドラッカーの伝記のような構成となっており、入門というタイトルの割に初心者キラー。いわば有名な映画を見に行ったら冒頭2時間、監督の人生について解説されるようなものなので、読む順番は臨機応変に。

最後に

ドラッカーの書かれた本は数十年前のため、「古い」と言われることもあります。
また、現代のITが発達した中で必要とされるマネジメントの知識も変化していくでしょう。

ただ、最初の方に「コンピュータサイエンス基礎」に例えたように、ドラッカーの著作は最も根本的な考え方が詰まっています。
経営学は数学や科学のように唯一絶対の答えがある原理原則というわけではないですが、当たり前に使われる言葉の定義だったり、ベストプラクティスとして参考になる点は多くあります。

50年、100年経っても変わらず残り続ける知識も多いため、まずここから入門し、その後時代や職種に合わせた知識へと広げていくと良いと思います。

私自身、まだまだ知識不足のため、これからも多くの情報に触れていこうと思います。

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