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パソコン、解体してみた

Posted at

6月。
梅雨のうじうじとするこの季節に、パソコンを解体してみた。

ドスパラやパソコン工房でデスクトップパソコンを自作する人には半ば当然の事かもしれないが、最近の若い人たちは案外パソコンの中を覗いたことがないんじゃないかと思う。

かくいう私もパソコン解体童貞である。
今回は杉田玄白になったつもりでパソコンを解体してみたいと思う。

スペック

今回解体するパソコンスペックは以下となる。
10年以上前のパソコンなのでお世辞にもハイスペックとは言い難い。

CPU:Intel core i5
メモリ:8GB
HDD:TOSHIBA 500GB
SSD:Samsung 125GB

PCケース

dismantling02.jpg
図1、パソコン側面

パソコンの側面はこんな感じ。通気のために穴が空いているものも空いていないものもあると思う。

dismantling01.jpg
図2、パソコン背面

次にパソコンの背面。
背面にはUSBポートをはじめとして様々な接続端子のポートが存在する。古いパソコンなのでHDMIが存在せず、代わりにDVI-DやVGAポートが見て取れる。
参考:端子の種類

では、側面を外してパソコンの中身を確認していこう。
以下が側面から見るパソコンの中身である。

dismantling04.jpg
図3、パソコン内面

はじめて見る人からすると何がどうだかよく分からないだろう。だが、パソコンの中身はそれほど複雑なものではなく、幾つかのハードウェアとそれらを結ぶケーブルで構成されているだけである。

幾つかの器官とそれらを結ぶ導線という意味では人体と同じようなものである。
それではパソコンケースから各ハードウェアを解体していく。

CPU

パソコンのハードウェアで主要なものは主に3つ。CPUとメモリ、ストレージである。

まずは、パソコンの演算・制御を司る脳の役割を担う器官、CPUから確認しよう。

CPUは図3の左下の青いボード、マザーボード上に存在している。
マザーボードを取り出してみたのが以下だ。

dismantling08.jpg
図4、マザーボード

CPUは左側のクーラーの下に存在している。CPUの上にクーラーが搭載されているのはCPUが演算時に熱を持つからであり、クーラーはそれを冷却するために存在している。
クーラーを取り外してみるとCPUが確認できる。

dismantling12.jpg
図5、CPU

真ん中のチップこそCPUである。
人間の脳は大きくて重いが、パソコンの脳であるCPUは小さくて軽い。
CPUメーカーは大きく2つ、Intel CoreとAMD Ryzenが存在する。
知名度と入手の手軽さからIntel製のCPUを利用している人が多いように思える。
参考:【デスクトップ】「Core i」と「Ryzen」の違いを比較【ざっくり解説】

メモリ

CPUの次はメモリを確認していく。
メモリは主記憶装置とも呼ばれ、データを一時的に記憶する揮発性のメモリーとなる。揮発性なのでPCの電源を切る等でデータを失われる。
メモリの役割は直感的には分かりづらく、一時的にデータを記憶するという意味でよく作業デスクの広さに例えられ、メモリの大きさが作業効率に直結するものとなっている。
参考:4GB、8GB、16GB、メモリの容量はどれくらい必要なのか?

図4のマザーボードの左上に存在するのがメモリであり、それを取り外したのが下図となる。

dismantling09.jpg
図6、メモリ

メモリはマザーボードのメモリスロットの分だけ増設することが可能であるが、どのメモリをどれだけ増設できるか事前に確認しておく必要があるので注意が必要だ。
参考:パソコンのメモリ増設方法・メモリの選び方を解説

ストレージ

パソコンの主要ハードウェアの最後がストレージである。ストレージは補助記憶装置と呼ばれており、そのメインの役割は記憶である。メモリとは違って不揮発性なのでPCの電源を落としてもデータが消えることはない。一般に記憶装置として連想するのはストレージの方だと思われる。

HDD

現在ストレージとして使われているものは大きく2つ、HDDとSSDである。
HDDとは、Hard Disk Driveの略であり従来からストレージとして利用されてきた記憶装置である。データは磁気ディスクに書き込まれ容量あたりの単価が安い分、SSDに比べて読み書きの速度が遅い。

図3の右上の方に刺さっているのがHDDであり、取り出したものが下図である。

dismantling15.jpg
図7、HDD

見ての通りHDDは大きい。それゆえ、最近の小型のノートパソコンにはSSDが搭載されていることが多い。

SSD

SSDとは、Solid State Driveの略でありHDDに比べて高速なデータの読み書きができる。HDDとは違って半導体素子メモリにデータの読み書きを行う。そのため消費電力も安く軽量である。
参考:そもそもSSD・HDDの違いってなに?PCを選ぶ際にも気をつけたいストレージの種類

dismantling14.jpg
図8、SSD

取り出したものが上図である。
HDDほど記憶容量がない分、本体も軽くて小さい。消費電力も小さいことからノートパソコン搭載するストレージとしてはHDDより優れていると言えるだろう。

電源ユニット

最後に、パソコンの心臓にあたる電源ユニットを確認していく。図3の左上に取り付けられているのが電源ユニットであり、取り外してみたものが下図となる。

dismantling13.jpg
図9、電源ユニット

複数のコイルが存在しており、ここから電力が供給されている。

おわり

以上である。
今回は紹介できなかったが、近年機械学習やゲーミングで重宝されている**GPU(グラフィックボード)**というハードウェアも忘れてはいけない。
[参考:5分で理解]GPUとは?CPUとの違いや性能と活用

コロナ禍で機械学習やVRに手を出しはじめた人は是非自作PCにも手を出してみてはどうだろうか。
実際に私もPCを自作してみたら、その時はまた記事にまとめてみたいと思う。

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