この記事はなんか布教したいエンジニア Advent Calendar 2019 - Qiita 17日目の記事です。
当初はポケモンGOのあれこれを記録するための技術として、MetabaseとLINE BOTの布教記事を書くはずだったのですが、記事を書く直前でMetabaseサーバに使っていたRaspberry Pi 3が天に召されてスクショが取れなくなったため、急遽内容を変更しました。Raspberry Pi 4の1GBモデル早く日本に来て…。
お前は何を布教したいの?
MobaXtermというWindows向けのsshクライアントです。
このタイミングで布教したいと思ったきっかけ
勤務先のサービス開発に使ってるサーバ70台近くが(ちょうどこの記事が公開される日に)全台踏み台マシン経由じゃないとsshできなくなるのですが、MobaXtermだと踏み台を全く意識せずにssh/scpできるよということを伝えたかったからです。
あとそれ以外にもすごい便利だからぜひ使ってほしい。
MobaXtermってどんなsshクライアント?
私は「scpクライアント付きタブ型sshクライアント」だと思って触っています。
スクリーンショットはこんな感じ。左カラムがscpクライアントになってるのと、タブで別のサーバに切り替え可能です。
なぜこんな曖昧な紹介になっているかというと、実際に触ってみると色々機能がありすぎるため、触る人の目的や指向で感想が異なると思うからです。
どれだけ狂ってるかはMobaXterm を ssh/mosh/X11 クライアントとして使う(Windows) - Qiitaという素晴らしい記事をぜひ御覧ください。
どのあたりを布教したいか
ここすきポイント1
MobaXtermは、踏み台が1台だけなら、ポートフォワーディングやSOCKSとか難しいことを一切知らなくても多段scp/sshが可能です。スクリーンショット赤枠部分に踏み台にしたいサーバのホストとポートとユーザさえ設定すれば秒で多段ssh/scpできます。
すごい。やばい。やばくない?
MobaXterm、SOCKSもポートフォワーディングも設定するのもめちゃくちゃ簡単なのですが、それよりさらに簡単に多段sshできるのが最高ですね。
ここすきポイント2
他のLinuxマシンに接続するのと同じノリで、MobaXtermから一切設定することなくWSLが触れます。
PowerShellなりWSLのショートカットなりからわざわざ立ち上げずに済むので、開発サーバで「これおかしいな?」と思った部分を、WSL環境で即検証できるのが楽です。
弱点
MobaXtermは無料のHome Editionと、$69(2019/12/13現在)のProfessional Editionがあるのですが、Homeのほうには、「保存できる接続先(Session数)の上限が12まで」という成約があります。家で使う分には一切問題ないのですが、勤務先は本番サーバだけで50以上台数があるので全部保存しきれません。
一応、「MobaXtermを複数インスタンス立ち上げ可能にする設定をした上で、それぞれのインスタンスで読み込ませる設定ファイルを変える」という回避策はあるのですが、接続先ごとにMobaXtermのショートカット分けないといけなくて、クソめんどくさくて発狂しそうになるのでProfessionalのライセンス買ってほしいです。根性があればMobaXtermのソースコードから自分でビルドするのですが、家じゃ困ってないからやる気にならない。
まとめ
自分の好きな機能にフォーカスして記事を書いたのですがMobaXterm を ssh/mosh/X11 クライアントとして使う(Windows) - Qiita の劣化記事みたいになってしまった…。
設定のわかりやすさと使いやすさでは群を抜いているクライアントだと思います。Tera Termでいいじゃんと思っていた時期が私にもありましたが、もうTera Termには戻れません。
追記
ゴネたらProfessional Edition買ってもらえた~~~やった~~~最高~~~~弱点がなくなりました。~~$69で10人まで使用可能なので少人数チームならこれで十分です。~~すいません勘違いでした。