Fluentd v0.10.53がリリースされました.
恒例?の日本語での簡単な解説になりますが,v0.10.53の変更点は以下になります.
- in_tail: Fix forget to detach Closer timer object: #394
- in_debug_agent: Fix config_param type of unix_path: #392
- in_syslog: Add include_source_host and source_host_Key options: #391
- config: Dump V1 escaped parameter correctly at start phase: #389
- config: Fix bug for config_param of bool value without defaults: #410
- config: Add 'alias' option to config_section and config_param: #402
- buffer: Add 'disable_retry_limit' option: #415
- engine: Reduce memory usage when retry_limit is large: #388
- parser: Add apache_error format: #396
- supervisor: Dump Fluentd version at dry run mode: #384
- test: InputTestDriver wait 'run' until input plugin emits all test data: #397
今回も細かな改善が多いですが,いくつか機能追加があります.
apache_errorフォーマットの追加
Fluentdのパーサにapache_error
を追加しました.MLとか見ていると,それなりにApacheのエラーログをin_tailで集めている人がいるようなので,標準で提供するようにしました.
disable_retry_limitオプションをバッファに追加
今までretry_limit
を無制限にしようとすると,retry_limit 999999999
みたいに到達しないであろう大きな値を設定していましたが,disable_retry_limit
によってこの手のトリックがいらなくなりました.
永遠にリトライすることになるので,当たり前ですが<secondary>
は呼び出されなくなります.
aliasオプションをconfig_section/config_paramに追加
DSLの設定を使っている時に設定名がRubyのキーワードとかぶっていると,パースエラーになるという問題があり,それを解決するために入れました.
forestのcaseとか,Rubyのキーワードをかぶっているような設定を使っているプラグインはaliasを追加しましょう.
v0.12の開発をmasterブランチで開始
v0.12の開発に集中するため,v0.10は別ブランチにして,masterはv0.12向けになりました.v0.12の主要機能であるFilterやLabelの実装についてはすでにPR #416で進めており,これもそろそろmasterにマージされる予定です.
もしv0.10固有の問題に当たった場合には,PRはv0.10ブランチに送るか,v0.10ラベルをつけてissueをオープンしてもらえればと思います.