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GhosttyでiTerm2風のVisor(クイックターミナル)を設定する

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macOSのターミナルエミュレータとして人気の高いiTerm2には、グローバルホットキーで呼び出せるVisor機能があります。今回は、新しいターミナルエミュレータであるGhosttyで、同様の機能を実現する方法をご紹介します。

Ghosttyとは

Ghosttyは、Zigで書かれていて、高速で最新の機能を備えたクロスプラットフォームのターミナルエミュレータです。Rustで書かれたAlacrittyやC++で書かれたkittyと同様、モダンなアプローチでターミナルを再実装しています。

設定方法

Ghosttyの設定は~/.config/ghostty/configファイルで管理します。以下の設定で、iterm2風のVisor表示(Ghosttyではクイックターミナルと呼びます)を実現できます:

font-family = Comic Mono
macos-titlebar-style = hidden
macos-non-native-fullscreen = true

# クイックターミナルの位置を画面上部に設定
quick-terminal-position = "top"

# クイックターミナルを表示するスクリーンを設定 (メインスクリーン)
quick-terminal-screen = "main"

# アニメーション時間を設定(0で即時表示)
quick-terminal-animation-duration = 0

# グローバルホットキーを設定
keybind = "global:ctrl+cmd+`=toggle_quick_terminal"

設定の解説

各設定項目について詳しく見ていきましょう:

  1. font-family = Comic Mono

    • Comic Monoフォントを使用します。お好みのモノスペースフォントに変更可能です。
  2. macos-titlebar-style = hidden

    • タイトルバーを非表示にして、よりミニマルな見た目を実現します。
  3. macos-non-native-fullscreen = true

    • macOSのネイティブフルスクリーンを使用せず、より高速な切り替えを可能にします。
  4. クイックターミナル関連の設定

    • quick-terminal-position = "top": 画面上部からスライドダウン
    • quick-terminal-screen = "main": メインスクリーンに表示
    • quick-terminal-animation-duration = 0: アニメーションなしで即時表示
  5. keybind = "global:ctrl+cmd+=toggle_quick_terminal"`

    • Ctrl+Command+` でグローバルに呼び出せるように設定

カスタマイズのポイント

この設定は以下のようにカスタマイズできます:

  • quick-terminal-positionを"bottom"に変更すると、画面下部から表示されます
  • quick-terminal-animation-durationに値を設定すると、スライドアニメーションが有効になります
  • quick-terminal-auto-hide = trueを追加すると、フォーカスを失った時に自動的に隠れます

まとめ

GhosttyのクイックターミナルはiTerm2のVisor機能の代替として十分な機能を提供しています。シンプルな設定で、効率的なワークフローを実現できます。開発中のプロジェクトでも、グローバルホットキーで素早くターミナルにアクセスできる環境を整えることで、生産性の向上が期待できます。

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