ロバストネス分析の目的
ロバストネス分析は、詳細設計の前に実施する予備設計です。予備設計をすることによってシーケンス図やクラス図を作成するときに仕様の詳細について調べたり考えたりする時間を省略することができます。ロバストネス図作成時に、ユースケース記述上の足りない観点や疑問点を洗い出し、完全なユースケース記述に近づけます。
- ユースケース記述の不足を発見する
- 仕様の抜け漏れを発見する
- 代替コースの処理が考えられているか確認する
- ユースケース記述にフィードバックし記述を完全なものにする
ロバストネス図が影響を与える詳細設計
ロバストネス図で表現されている、バウンダリとエンティティはクラス図のクラス、シーケンス図のオブジェクトとなり、コントロールはクラスのメソッド(振舞い)になる。
ロバストネス図のルール
- バウンダリー 名詞
- コントロール 動詞
- エンティティ 名詞
名詞 → 動詞 → 名詞
という繋りにする。名詞 → 名詞
はNG。
- 名詞は名詞と繋ぐことはできない
- 動詞は他の動詞と繋ぐことができる
- 名詞は動詞と繋ぐことができる
図の例
アンチパターン
- ユースケース記述を単純に図に変換する