Dell製の液晶モニターを使用中、たまに画面が突然消えてしまうといった症状に悩まされることはありませんか? こうした問題は、モニター内部に残留している電気が原因となっている場合があり、「簡易放電」を行うことで解消できるケースがあります。
今回は、その「簡易放電」の手順をご紹介します。この方法は特別な道具を必要とせず、短い時間で試せるので、もしお手元のDellモニターで同様の不具合が生じているなら、ぜひお試しください。
簡易放電とは?
「簡易放電」とは、モニター内部に蓄積している微量な電気を一度完全に抜いて、リセットするための手法です。これにより、不安定な動作や予期せぬ挙動が改善することがあります。
簡易放電の手順
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モニターの電源を切る
- まずはモニターの電源をオフにします。
- 電源ボタンを押してモニターが完全に消灯したことを確認しましょう。
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信号ケーブルや電源ケーブルなど、すべてのケーブルを取り外す
- HDMIやDisplayPort、VGA、DVIケーブル、さらには電源ケーブルなど、モニターに接続されている全てのケーブルを外します。
- ここでポイントは「電源ケーブルも抜く」ことです。内部の残留電気を放電するためには、電源回路を一度完全に遮断する必要があります。
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電源ボタンを約20秒間長押し
- ケーブルがすべて外れた状態で、モニターの電源ボタンを20秒ほど長押しします。この操作により内部に残っていた電気が放電されます。
- 20秒ほど経ったら手を離しましょう。
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ケーブルを再接続して電源を入れる
- 電源ケーブルや信号ケーブルを再び接続したら、モニターの電源ボタンを押して起動します。
- モニターが正常に映像を表示すれば、手順完了です。
注意点
- 簡易放電を行う際には、必ず作業前にモニターの電源を切り、コンセントを抜いてください。
- ケーブルの差し直し時には、コネクタ形状をよく確認して、無理に差し込まないように注意しましょう。
- この方法で解決しない場合は、モニター自体の故障の可能性があります。その際は、Dellのサポート窓口や専門の修理業者への相談を検討してください。
まとめ
Dell製モニターで「画面が突然消える」不具合が起きた場合、簡易放電を行うことで問題が改善することがあります。手順はとてもシンプルで、特別な道具も必要ありません。一度お試しいただき、問題が解消するかぜひ確認してみてください。
もし改善しない場合は、他のトラブルシューティング手順(他のPCやケーブルでの動作確認、ドライバ更新など)や、サポートへの相談を検討してみましょう。快適な作業環境づくりの一助になれば幸いです。