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[Ruby]オープンクラスについて理解する

Last updated at Posted at 2021-05-19

オープンクラスとは

いつでも既存のClassを再オープンして、その場で修正出来ること。

オープンクラスの例

新規メソッドを作成

※Stringクラスにfooメソッドを追加してみる

class String
  def foo
    self + 'foo!'
  end
end

'My name is '.foo #=> "My name is foo"

既存のメソッドを上書き

※superclassメソッドを上書きしてみる

# 通常の動作
String.superclass #=> Object

class String
  def superclass
   'superclass!'
  end
end

# 上書き後の動作
String.superclass #=> "superclass!"

オープンクラスの問題点

既存のメソッドを上書きしてしまうことが可能なので、他の部分で上書きしたメソッドが使用されていた場合、エラーもしくは想定外の動作をしてしまいます。

このように、オープンクラスにより既存のメソッドを置き換えることをモンキーパッチと言います。

モンキーパッチは善?悪?

結論を先に言うと、ケース・バイ・ケースです。
意図的にモンキーパッチした場合は、悪いことでは無いので、「善」と言えます。
逆に、意図していない状態でモンキーパッチしてしまった場合は、「悪」と言えてしまいます。

注意点

オープンクラスを用いる際は、、

  • 全ての関連するデータが保持しても問題のない機能か見極める
  • テストコードを書く
  • 拡張Stringクラスを定義
  • (Ruby2.0以上の場合は)Refinementsを用いる

上記のポイントを意識することが重要です!

Refinementsとは

指定したクラスまたはモジュールだけに対して、ブロックで指定した機能を提供できるモジュールを定義します。これは、既存の機能を局所的に修正したい場合などに用いる事ができます。

usingは「ここ以降でRefinementsが有効」という意味で、モジュールに対して適用します。
refineはRefinementsとして拡張するclassの指定です。

# Fooクラスの定義
class Foo
  # fooメソッドの定義
  def foo
    puts "Foo#foo"
  end
end

# Barモジュールの定義
module Bar
  # FooクラスをRefinementsとして拡張
  refine Foo do
    def foo
      puts "Bar::Foo#foo"
    end
  end
end

f = Foo.new
f.foo # => "C#foo"

# ここ以降でRefinementsが有効
using Bar

f = Foo.new
f.foo # => "Bar::Foo#foo"

終わりに

オープンクラスは、便利な分、ダークサイドも併せ持つメタプログラミングなので、理解して使うことが大事だと思いました。しかし、武器にすれば心強い。。!

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