はじめに
こんにちは、reireです。
皆さん、Power Appsで作成したアプリのデータソースには何を使用していますか?
私はもっぱらSharePoint Listsを使用することが多いのですが、
Listsを作成して、
アプリと接続して、
よし、アプリの各機能もある程度できてきたし動作確認するか…
っていうときに、まとまったダミーデータがListsにほしくなりませんか?
素のChat-GPTにデータを生成させるのは結構大変
そこでChat-GPTを使用すれば楽勝なのでは!?
というのは、2024年となっては当然の流れですよね。
ただ、これが意外と大変なのです。
各列のデータ型はもちろん、選択肢や入力必須の有無、デフォルト値などを教えなければいけません。
また、入力する文字列の規則など、運用面的な部分も伝えなきゃいけません。
(SN列は「SN+○○○(3桁の数字)」である、など)
それらを過不足なくプロンプトに書き起こすって、想像以上に大変なんですよね。
皆さんは↓の画像の情報を文字に書き起こしてChat-GPTに伝えられる文章力と根気はありますか?
私にはとてもありません。
これをさらに列の数だけ…、心が折れてしまいます。
ということで、
今回はChat-GPTでなるべく簡単かつ思い通りにダミーデータを生成する方法を紹介できればと思います。
やり方
前提として今回は以下のようなSharePoint Listsを使用しています。
1. 各列の説明欄に指示を入力する
まず前述の運用面などの指示ですが、これは各列の説明欄に書いておきましょう。
これでどの指示がどの列に紐づいているか明確になります。
ちょっと面倒ですが、どのような列なのかを明記することで保守性も上がりますので頑張って書きましょう。
2.SharePoint Listsスキーマをエクスポートする
次にCSVエクスポートを行います。
ただし、通常のCSVエクスポートではありません。
「スキーマを含むCSVにエクスポート」を選択します。
ダウンロードされたCSVを開いてみると…
このようになっています。
2行目はただのCSVのヘッダーですが、
1行目はLists自体のXMLなどが記載されたスキーマとなっております。
ここには各列の列名やデータ型、入力必須の有無、先ほど記入した説明欄の内容など、さまざまな情報が記載されています。
つまりこの情報をChat-GPTに渡すことで、Listsの設計がGPTに一発でかなり正確に伝わってくれるということです!
3.MyGPTを活用する
この時点でGPTに渡して「ダミーデータを作って」というだけでもいいのですが、可能であればスキーマ情報のみを投げるだけでいい感じのダミーデータを作成してほしいですよね。
というわけで、せっかくなのでMyGPTを構築してみました!
こちらのGPTには
- スキーマ情報からダミーデータ作って
- 特に指示がなければ20件くらい
- 応答は簡潔かつスピード重視
というような指示がプリセットされています。
CSV 1行目のスキーマ情報だけを送っただけ、追加の指示は全くなしでこのようなデータを自動で生成してくれました!
できた!!
素晴らしい!!!
おわり
今回はChat-GPTを利用したSharePoint Listsのダミーデータ生成を少し工夫してやってみました。
プロンプトを書く手間を極力省きつつ、精度の高いダミーデータを作成することができたのではないでしょうか!
とはいえ、
ユーザー列はどうするんだとか、
そもそも列名などに社内の固有情報があるのでChat-GPTに送るのはちょっと…
など課題はいくつかありますが、それでも十分な効率化を行うことができたと思います。
ぜひ皆さんも、Chat-GPTなどの生成AIを活用してちょっとした手間を効率化してみてはいかがでしょうか?
それでは