概要
何か企画を通したい時に、ノウハウがあるなと思ったのでまとめました。
僕自身コミュニケーションが苦手で、苦労しているところではあるけど、何か助けになれば。
前提
企画は、アイデアを練って成功率を上げるフェイズと、そのアイデアをどのように伝えて人を動かしていくかという二つのフェイズがある。
後者のフェイズでは、極論話を聞かずに説得していく(巻き込んでいく)ことも重要。もちろん、元のアイデアがどのような問題があるか把握し軌道修正することも大切だけど。
1. 三つの選択肢を提示
一つこんなことを考えました!どうですか?って聞くと、それはこういう点が悪いっていって戻ることになります。
三つの選択肢を作って、どこかから選んでもらう。
松竹梅っていうやつです。
どの企画もいい点も悪い点もある。その上で何を選択するかを話す方が分かりやすいし、決めやすい。
別のやり方だと、こういうことを考えたけど、どうやり方を変えると進めるか聞くこともあります。
2. 事前に批判されるポイントを話す/ヒアリング
自分の企画の話をした時に批判させることが想定できてないことはよくないです。
事前に問題のあるポイントは洗い出して、その上でもうまく進めるポイントを整理することが大切。
あとは、いきなり結論を出す会議を設定せずに、その前にヒアリングする機会を設けて、問題点を洗い出します。
3. 根回し
根回しってネガティブな印象もあるけど、気持ちよく早く企画を進めることが目的なのと、否定されてから説得するのは大変なのでそうならないように進める方が楽です。
具体的には、2の事前にヒアリングしておくのもそうで、別の方法だと「この企画はこのくらいうまくいくと思っている」など情熱を伝えておくとか、
「うまく進めることができなくて困ってるから助けて欲しい」とか「別のことでこういうことするから今回はお願い」とか
「とりあえず美味しいものをご馳走しとく」とか色々な手法がある。
あとは、会議を段階的に落としておくみたいなのも根回しに近いと思います。
いきなりやると、8-2で反対だけど、1-2で説得し、2-3で説得し、3-5で説得すれば、通るってことはよくある。
4. タイプ別攻略法
事前に批判されるポイントを話す/ヒアリングに近いけど、少しニュアンスが違うので、書いています。
大きくは、ロジカルに説明することで説得される人、事例があるから説得される人の二種類があります。
なんとなくですが、理系はロジカルに説得されることが多く、文系は事例から説得されることが多いです。
あと、前提がたくさんあり説明するとしっかりしてるなと思う人と、結論はなんだって思う人もいます。
文章で書くのが良いか、スライドで話すのが良いかもあります。
余談ですが、「異文化理解力」でも同じことが国ごとに違うことが分かりって面白いなと思いました。
ちなみに僕は、ロジカルに説得され、前提なしで結論はなんだって思うタイプです。
ロジックを詰めるだけでなく、事例を集めることが大切なのは収穫でした。
事例は小さなものでもよく、お客さんがなんて言ってるとか、ユーザがなんて言ってるとか、アメリカだとこんなものが流行っていてこんなにユーザがいるとか利益が出てるとか、そういうものです。
逆にロジックを詰めるなら、ゴールは何で、そのためにはどのような数字があり、それぞれの数字をどうやって達成するかの根拠を詰めます。
5. 質問できる領域を残す
何か企画を説明したら、必ず質問があります。
質問の内容を2で事前にヒアリングすることが重要と言いましたが、ここではそれを最初から書かないというテクニックです。
書かないことで、必ず質問されます。それをしっかり準備していると、考えられてるなとなります。
このあたりは組織として本当にこれでいいか疑問に思うかもしれないですが、
上の人ほどたくさんの意思決定をする必要があり、たくさんの情報はいらないと思っています。
彼らが気になることに追加で答えられ、その準備ができているということは、重要でないことも含めて詰められているという信頼になります。
たくさんの情報がありすぎても、読めないし、分からないとなるので、想定質問は詰めるべきだけど、話す時は最初に出さない。
質問があれば出すというのもいいかなと。
6. やっぱり信頼
なんだかんだ企画は、任せたけどちゃんとやったの?ってのは後からついてきます。
ちゃんとやりきるとか、情熱を持って取り組んでいると次のチャンスは生まれやすいし、中途半端に終わっていると次は生まれにくいと思います。
企画はうまくいかない時もあるけど、応援してくれた人が納得できるまでやりきることも大事だし、基本的にはうまくいかないよりもうまくいく方が信頼も獲得できると思っています。