6
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

rnsshとec2sshでEC2への快適ssh接続

Last updated at Posted at 2015-11-06

EC2でインスタンスが多く稼働していて、sshするときに名前を覚えたり、追加削除したときにssh configを修正したりと、面倒な部分があると思います。その手間をできるだけ減らすことができます。

ツール

rnssh

私の作ったツールで、EC2からインスタンス情報を持ってきて、pecoと同じように選択して、sshログインできるツールです。goでできてます。動作はMacOSのみ。
ssh configは、場合によっては自分でいじらないといけないので、その部分を次のec2sshを使ってカバーします。

ec2ssh

Cookpadのmirakuiさん作のツールで、EC2の情報を持ってきて、それをもとに~/.ssh/configに接続設定を出力してくれます。

インストールと準備

AWSアクセスキー

rnssh,ec2ssh共にAWSのアクセスキーが必要になるので、発行して設定します。~/.aws/credentialsもしくは、環境変数にアクセスキーを設定します。

~/.aws/credentials
[default]
aws_access_key_id=your_key_id
aws_secret_access_key=your_secret

または

~/.bashrcなど
export AWS_ACCESS_KEY_ID=your_key_id
export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=your_secret

rnssh

homebrew対応してます。

brew tap reiki4040/rnssh
brew install rnssh

もしくは、リリースからアーカイブをダウンロードして、PATHを通してください。
https://github.com/reiki4040/rnssh/releases
書いている時点では0.3.3

加えて、~/.bashrcなどに、デフォルトのリージョンを指定します。

~/.bashrcなど
export AWS_REGION=ap-northeast-1

実行時に-rでも指定可能です

ec2ssh

gem install ec2ssh
  # 環境によってはsudo

書いている時点では3.0.3

ユースケース

全インスタンスPublicIPを持っているケース

[Mac] --[ssh]--> [PublicIPを持つインスタンス]

ssh config

ec2sshの設定~/.ec2sshのDSL部分を以下にする。(PublicIPでの接続設定)

~/.ec2ssh
host_line <<END
Host <%= ip_address %>
  HostName <%= ip_address %>
  User your_user
  IdentityFile /path/to/your_ssh_key
END

設定後、ec2ssh update

ec2ssh init
  # 初回のみinit
ec2ssh update

rnssh

rnssh [filter_query]

デフォルトはPublicIPを使って接続します。稼働しているインスタンスのInstanceId, NameTag, PublicIPが表示されます。

which do you choose the instance? > 
i-XXXXXXXX    production.web.1    54.X.Y.A
i-XXXXXXXX    production.web.2    54.X.Y.B
i-XXXXXXXX    production.web.3    54.X.Y.C

あとは選択するとそのサーバにsshログインできます。
filter_queryを指定すると、稼働中のインスタンスからさらにその文字列で絞り込めます。

ユーザや鍵を変えたい場合は、以下のように指定することで可能です。

rnssh -i /path/to/ssh_key user@filter_query

VPNで接続しているケース(PrivateIPで繋がる)

[Mac] --[VPN]--> [PrivateIPだけを持つインスタンス]

例:10.10.10.xのネットワークにはPrivateIPで接続可能な環境の場合

ssh config

~/.ssh/configにワイルドカードでまとめて設定する

~/.ssh/config
Host 10.10.10.*
  HostName 10.10.10.*
  User your_user
  IdentityFile /path/to/your_ssh_key

もしくはec2sshの設定~/.ec2sshのDSL部分を以下のようにprivate_ip_addressにする。(PrivateIPでの接続設定)

~/.ec2ssh
host_line <<END
Host <%= private_ip_address %>
  HostName <%= private_ip_address %>
  User your_user
  IdentityFile /path/to/your_ssh_key
END

設定後、ec2ssh update

ec2ssh init
  # 初回のみinit
ec2ssh update

rnssh

-pオプションをつけて、PrivateIPモードで動かします。

rnssh -p filter_query

毎回-pを付けるのは面倒なので、デフォルト動作を環境変数を使って変更します。
~/.bashrcなどで、

~/.bashrcなど
export RNSSH_HOST_TYPE=private

もしくは、alias rnssh="rnssh -p"でも構いません

踏み台サーバを経由する場合

VPNがない場合は、踏み台サーバを用意することで、PrivateIPのみのサーバにもsshできます。

[Mac] -> [PublicIPを持っているインスタンス] -> [VPC内のPrivateIPしかないインスタンス]

ssh config

# 踏み台へのPublicIPでの接続設定
Host 54.X.Y.Z
  HostName 54.X.Y.Z
  User your_fumidai_user
  IdentityFile /path/to/your_fumidai_ssh_key

# VPC内、10.10.10.*に対して、踏み台経由でsshする設定
Host 10.10.10.*
  HostName 10.10.10.*
  User your_user
  IdentityFile /path/to/your_ssh_key
  ProxyCommand ssh your_fumidai_user@54.X.Y.Z -W %h:%p

rnssh

VPNの場合と同様に、-pを使って接続できます。(ssh configの設定でトンネルされます)
※この場合は10.10.10.*のインスタンスを選択した場合接続できます。

rnssh -p

インスタンスに変更があった場合

インスタンスの追加や削除があった場合、rnssh/ec2sshどちらも更新作業が必要です。rnsshは-fオプションで、EC2の情報を再度取りに行きます。通常はそのあとローカルにキャッシュしたファイルから情報を取ります。

# ec2ssh使っている場合は先に`~/.ssh/config`を更新
ec2ssh update

# rnssh
rnssh -f

これだけで済みます。手で~/.ssh/configいじる必要なし、ec2のインスタンスのIP調べる必要もないです。

雑感

昨今はansible/chefなどのプロビジョニングツールがあり、直接sshして作業することは減ったかなと思いますが、なんだかんだまだsshしていじることは多いです。また、サーバを作り直したりすることも多いと思いますが、rnsshとec2sshを使うことで、サーバの増減に対しての手間を減らすことができます。

もともとシェルで作っていましたが、使ってみたら思いの外便利だったので、go化までやって配布を楽にしてみました。

注意点

  • rnsshは、sshログインのみで、コマンドの実行は対応していません。(例:ssh user@host ls -al)
  • 選択部分は少し古いpecoを改造して呼び出しているので、若干挙動が怪しい気がします。フィルタリングによって、選択肢の文字が消える不具合があります。
    ->2015/11/09 追記 選択肢が消えるバグを修正したものを0.3.4としてリリースしました。
  • Windowsは未対応です。Linuxはコンパイルすれば動きそう。
  • インスタンスを作ったり止めたりしたら必ずrnssh -fで再読み込み。
6
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?