始めに
Pythonで作成したプログラムをPython実行環境のない人でも扱えるよう.exeにビルドした。
ネット上に転がっている手順そのままではうまくいかなかったので、自分の環境で成功した手順のメモを残す。
この文書内で実行する内容
- pipenvでPC内に仮想環境構築
- 仮想環境下でpythonのバージョン、仕様ライブラリを指定し、pyinstallerでビルド
仮想環境下でビルドするメリット
- pythonのver. を指定可能
- 必要最低限のライブラリのみインポートするため、容量が削減される
参考
PyinstallerでPythonプログラムをexe化する手順書(Windows編)
作業環境
名称 | 詳細 |
---|---|
OS 名 | Microsoft Windows 10 Enterprise |
バージョン | 10.0.19044 ビルド 19044 |
Python | Python 3.11.2 |
pip | 23.0.1 |
pipenv | 2023.2.18 |
使用するツール
- python
- pip
- pipenv
(下記は仮想環境下で都度インストール)
- pipenv
- pyinstaller
- Pythonファイルに使用している標準ライブラリ以外のライブラリ
手順
仮想環境有効化まで
カレントディレクトリを設定、仮想環境下のpython ver. を指定し、仮想環境を有効化
cd [フォルダパス]
python -m pipenv --python 3.11.2
python -m pipenv shell
仮想環境下
仮想環境下で再度pipenvとpyinstaller、ライブラリをインストール、pyinstallerでビルド。
pip install pipenv
pip install pyinstaller
pipenv install [Pythonファイルに使用している標準ライブラリ以外のライブラリ]
pyinstaller --onefile [.exe化したいpyファイル名]
終了後
仮想環境の無効化、削除
exit
python -m pipenv --rm
ポイント
- pipenvはpythonモジュールとして実行しないと認識しない。
- exe化の際、"--onefile"を記述するとファイル数が少なく済む。