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CentOS8 で Python3.8 と pip を使うための初期設定

Last updated at Posted at 2020-07-09

yumとdnf

CentOS8からは、7までと違って、yumコマンドを使いません。
ゴリ押しで、yumを使うこともできますが、おすすめしません。
後継となったdnfコマンドを使っていきます。

基本的には、yumコマンドとほとんど同じ使い方でOK
簡単にどんなところが違うかというと...

  • yumコマンドはPython2系で動いている
  • dnfコマンドはPython3系で動いている

Python3系で動かそうとするのは必然かなと

Python3.8をインストールする

$ sudo dnf install python38 -y

解説

  • sudo
    • 管理者にコマンドを実行させるおまじない
  • dnf
    • 前述したyumの後継
  • install
    • インストールするおまじない
  • python38
    • インストールしたいパッケージ名を指定 (Pythonの場合は、python2, python36, python38など)
  • -y
    • 実行後に出てくるy/n?にすべてyを返す

コマンドを改めて見てもわかる通り、yumコマンドと大した差はありませんね

Python3.8のバージョンを確認

//どっちかでおっけい
$ python3.8 --version 
Python 3.8.0
$ python3.8 -V
Python 3.8.0

解説

  • python3.8
    • pythonで標準として選択しているバージョンが呼ばれますが、python3.8のようにバージョンを指定することで任意のバージョンを呼び出せます (自身の環境にどのバージョンが入っているか見るなら、pythonまで打ち込みTabキーを2回押すと見れます)
  • --version
    • バージョンを出力するオプションです (-Vでも代行可能)
  • -V
    • バージョンを出力するオプションです (--versionでも代行可能)

pipのバージョンを確認

//どっちかでおっけい
$ pip3.8 --version
pip 19.2.3 from /usr/lib/python3.8/site-packages/pip (python 3.8)
$ pip3.8 -V
pip 19.2.3 from /usr/lib/python3.8/site-packages/pip (python 3.8)

解説

  • pip3.8
    • python同様に、バージョンを指定できます.また、pipはpythonをインストールすることで、対応するバージョンが付いてきます
  • --versionと-Vは前述同様です

Python3.8をPythonで実行するために

毎回バージョンを指定しなきゃいけないのは億劫ですよね、そこで、デフォルトで3.8を使うように設定していきます

$ alternatives --config python

3 プログラムがあり 'python' を提供します。

  選択       コマンド
-----------------------------------------------
*+ 1           /usr/libexec/no-python
   2           /usr/bin/python3
   3           /usr/bin/python3.8

Enter を押して現在の選択 [+] を保持するか、選択番号を入力します: 3 //選択したい環境に合わせて、対応する数値を入力

解説

  • alternatives
    • 標準コマンドの切り替えなどが行えるコマンドです (Windowsの既定のアプリを選択できる感じ)
  • --config
    • 設定を変更できます
  • python
    • この部分にパッケージ名を指定することで、そのパッケージのプログラムを一覧表示します

コマンドの部分に一覧されたプログラムの中から、標準で使いたいプログラムを選び、その番号を入力します
これによって、今までpython3.8と入力していたコマンドを、pythonのみで3.8のpythonが実行されます

pip3.8をpipで実行するために

python3.8 -> pythonの手順では変更できず、別のコマンドを使うことになります

$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/pip pip /usr/bin/pip3.8 1

解説

  • update-alternatives
    • コマンドの名前を変更すること等ができる (見かけ上の名前)
  • --install
    • alternatives等で一覧するパッケージグループに追加する
  • /usr/bin/pip
    • この部分には、シンボリックリンクの作成先を指定 (今回はpip)
  • pip

    • この部分はプログラムの名前だと思いますが、私も詳しくわかっていないのでコメントくださるとうれしいです

    - 下記インフォにて追記情報を引用させていただいております。

    > 登録するときの名前じゃないですかね。管理上の。

  • /usr/bin/pip3.8

    • 追加したいプログラムが実際に格納されている場所を指定 (今回はpip3.8)
  • 1

    • この部分も、詳しくわかっていないです. コメントくださるとうれしい...
    • 下記インフォにて追記情報を引用させていただいております。

注意点

自分で手探りでpipを設定しようとしていた時に起きたので注意なのですが、下記コマンドで表示されているディレクトリは、実際にupdate-alternativesで指定するディレクトリでは無い、という点に注意です

$ pip3.8 -V
pip 19.2.3 from /usr/lib/python3.8/site-packages/pip (python 3.8)

あとがき

上記までの手順で、無事にpythonとpipを扱いやすくできました。
これのおかげでAnsibleの勉強がしやすくなることでしょう、、

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