好きなモノは酒と女とラーメン、LIFULLのてぃば(@rechiba3)です。
はじめに
この記事はLIFULL Advent Calendar 2023の14日目の記事です。
2017年から7年連続で参加させていただいてまして、
過去には下記のような「ノンエンジニアでもエンジニアリングで日常を便利に」をテーマに記事を書いてきました。
普段は不動産・住宅情報サービスLIFULL HOME’Sのユーザー向けLINE・メールのリテンションマーケティングを担当をしています。
通常業務を取材されたときの記事
社外の活動
以上がLIFULL社内での経歴ですが、
昨年からは兼業ボランティアとして、プロダクトマネージャカンファレンス実行委員の運営スタッフをしています。
今回は、このようなTechコミュニティに参画するアドバンテージ - advantage(利点、利益、便宜)について記事を書きます✍
利点1 活動ポートフォリオになる
LIFULL社内で取り組んでいる業務紹介が、ほぼ社外秘に当たると積極的に社外で話すことが叶いません(笑)
「この設計がんばったんだけどな〜」「周りにも真似してほしいな」といったことが、社外秘になっている状態です。
特に、Webディレクションやプロダクトマネジメントのようなスキルは、コーディングやプログラミングやデザインモックなどの成果物として証明することが難しいことが多いです。
機会でしかスキル証明できないことは、同じような機会で発揮するしかありません!
社外のプロジェクトや、公開可能な取り組みで己のスキル発揮をしてできることをアピールして、記録していきましょう。
利点2特定の職域能力の会得機会が得られる
協調学習モデルをご存知でしょうか。
以下、内容の一部引用です。
人間は基本的に、自身の経験したことをまとめて自
分なりのものの見方、経験則をつくり、そこに他人に教わったことなども取り込みながら
経験則をしっかりさせて、色んな問題を解けるようになっていくという風に、自分なりのわかり方の質を上げるというかたちで賢くなっていくんだということです。
その意味で、学びのプロセスというのは一人ひとり多様なものだということになります。
ここからは、下記の図に沿って説明します。
協調学習授業デザインハンドブック より引用
レベル①の「経験則」
プロダクトを成功に導くためのあらゆる工程は、普段の仕事や取り組みで得られることができますよね。
経験を積むことで工程にも慣れて、業務として取り組むことで日常的な習慣になります。
レベル②説明モデル
しかしこのレベル①をレベル②へつなげるには、なぜその答えが導き出せるのか、なぜそれが相応しいと思うのかを自分の言葉で説明できなければなりません。
「これが正解だからこのやり方でやりなさい」、「これまでこうしてきたからこれが正解」を受け入れていると、獲得した学習はそのままバブル型の理解となり、他の知識と結びつかなくなってしまいます。
レベル③原理原則、科学的概念
他社(他者)事例やブログや動画コンテンツ、Podcastなどで学べます。
それこそ、プロダクトマネージャカンファレンスのようなカンファレンスや職能勉強会のセッションを聞くことで座学的に学習できます。
業界的、時代的に見ても、機会にはとても恵まれているのではないでしょうか。
それぞれのレベルをつなぎ合う
これらレベル①②③の要素をすべてつなぐのが、共創(Co-Creation)の思想で保たれるテックコミュニティの役割だと考えます。
一人で考えて、経験して、すべての学習をものにするには限界があります。
他者の解釈や考えを見聞きして自分の学習の糧にする必要があるのです。それを助けてくれる補助輪的な役割が他者と一緒に考える、というプロセスです。
独学の限界はなぜ訪れるのか?
それは私たちがプロダクトの成功をミッションに持っているからです。
プロダクトマネージャーは、下記のプロダクトマネジメントトライアングルを見ればわかるように、様々な分野の様々な学習をしなければレベル③にすら出会えません。
こうした機会を得るためにも、様々なコミュニティへ属し、あらゆる学びをものにしたいです。
余談ですが、自分で物にした学習結果を組織に展開する・・・って話題は、SECIモデルの話になるのでしょうね。
おまけ:プロダクト成功のプロセスを組織でシェアする仕組み
私はLIFULLで「クリエイティブアワード」と呼ばれる社内アワードの運営をしています。
この催しは、LIFULLの創り出すアウトプットの品質ベンチマークを高めることを狙いとして、仲間の取り組みに称賛する機会を生み出すために実施しています。
成功したプロジェクトの行程を知る、お手本にする、そういった機会を創り出しています。
大好きな理念と文化で成り立っているこの取り組みを、今後も良い方向に開催し続けられるよう、私自身も学びを止めずに取り組んでいきたいです。