今話題のAI開発ツール「Kiro」って何?プログラミング初心者でもわかる活用法
はじめに:プログラミングの「あるある」な悩み
プログラミングを始めたばかりの人や、まだ経験が浅い開発者の皆さん、こんな経験はありませんか?
- 「何を作りたいかはイメージできるけど、どこから手をつけていいかわからない」
- 「コードを書き始めたはいいけど、途中で迷子になってしまう」
- 「完成したものが最初に考えていたものと全然違うものになっている」
- 「AIツールを使ってみたいけど、どう使えばいいかわからない」
これらの悩みを解決してくれる可能性があるのが、今回紹介する「Kiro」というツールです。まずは、このツールが何なのか、なぜ注目されているのかを、専門用語をできるだけ使わずに説明していきます。
Kiroって何?簡単に言うと「考える順番を教えてくれるプログラミング環境」
Kiroは、Amazon(アマゾン)が作った新しいプログラミング環境です。一般的なプログラミングツールとの大きな違いは、「何を作るか」から「どうやって作るか」まで、順番に整理して教えてくれることです。
従来のプログラミング
1.頭の中でなんとなく「こんなものを作りたい」と考える
2.いきなりコードを書き始める
3.途中で「あれ?これで合ってるんだっけ?」と迷う
4.何度も書き直しながら、なんとか完成させる
Kiroを使ったプログラミング
1.「こんなものを作りたい」をKiroに伝える
2.Kiroが「じゃあ、まずはこれを決めましょう」と提案してくれる
3.対話形式で、作るものの詳細を一緒に整理する
4.整理された設計に基づいて、コードを書く(または書いてもらう)
Kiroの2つのモード:「雰囲気」と「きちんと」
Kiroには2つの使い方があります:
1. Vibeモード(雰囲気モード)
「とりあえず動くものを作りたい」という時に使います。細かいことは考えずに、アイデアをそのままコードにしてくれます。プログラミングを始めたばかりの人や、プロトタイプ(試作品)を作りたい時に便利です。
2. Specモード(仕様モード)
「きちんとしたものを作りたい」という時に使います。何を作るか、どんな機能が必要かを丁寧に整理してから、実際のコードを書きます。本格的なアプリケーションを作りたい時に適しています。
Claude Codeって何?もう一つのAI開発ツール
Claude Codeは、Anthropic社が開発したAIプログラミングアシスタントです。特徴は以下の通りです:
- コードを書くのがとても速い:人間が数時間かかる作業を数分で終わらせることができます
- 説明が得意:書いたコードの意味や動作を詳しく説明してくれます
- 修正や改良も簡単:「ここを変更して」と言うだけで、すぐに対応してくれます
なぜKiroとClaude Codeを組み合わせるの?
それぞれのツールには得意分野があります:
項目 | Kiro | Claude Code |
---|---|---|
企画・設計 | とても得意 | 普通 |
コードを書く速度 | やや遅い | とても速い |
初心者への優しさ | とても優しい | 優しい |
プロジェクト管理 | 得意 | 普通 |
つまり、**「設計はKiro、実装はClaude Code」**という使い分けをすることで、それぞれの良いところを活かすことができるのです。
実際の開発フローを体験してみよう
具体例として、「天気予報アプリ」を作る場合を想像してみましょう:
ステップ1 Kiroで企画・設計(所要時間:30分)
- 「天気予報が見られるアプリを作りたい」とKiroに伝える
- Kiroが質問してくる:「どの地域の天気を表示しますか?」「週間予報も必要ですか?」
- 対話を通じて、アプリの機能や画面設計を詳しく決める
- Kiroが設計書とタスクリストを自動生成してくれる
ステップ2 Claude Codeで実装(所要時間:1時間)
- Kiroで作った設計書をClaude Codeに渡す
- 「この設計に基づいてコードを書いてください」と依頼
- Claude Codeが高速でコードを生成
- 動作確認をしながら、細かい調整を依頼
この組み合わせの具体的なメリット
1. 時間の大幅短縮
従来なら数日〜数週間かかる開発が、数時間で完成することも珍しくありません。特に、「何を作るか考える時間」と「実際にコードを書く時間」の両方が短縮されます。
2. 初心者でも本格的な開発ができる
プログラミング経験が少なくても、Kiroが開発の進め方を教えてくれるので、迷わずに進めることができます。また、Claude Codeが技術的に難しい部分をサポートしてくれます。
3. 品質の向上
きちんと設計してから実装するので、「作ったけど使いにくい」「後から大幅な修正が必要」といった問題が起きにくくなります。
4. 学習効果が高い
AIが書いたコードを見ながら、「なぜこのように書かれているのか」を理解することで、プログラミングスキルが向上します。
始める前に知っておきたい注意点
現在の制限事項
- Kiroはまだ新しいツールなので、一部の環境では動作しない場合があります
- 日本語対応は改善中で、英語の方が安定している場合があります
- 複雑すぎるプロジェクトでは、思ったような結果が得られない場合があります
コスト面の考慮
- KiroもClaude Codeも、使用量に応じて料金がかかる場合があります
- 小さなプロジェクトから始めて、慣れてから本格的に使うことをお勧めします
実際に始めるための3ステップ
ステップ1:アカウント作成
KiroとClaude Codeのアカウントを作成します。どちらも無料版から始めることができます。
ステップ2:小さなプロジェクトで練習
最初は「計算機アプリ」や「TODO管理アプリ」など、シンプルなものから始めましょう。複雑なプロジェクトは慣れてからにしましょう。
ステップ3:フローに慣れる
「Kiroで設計→Claude Codeで実装」の流れを何度か体験して、自分なりの使い方を見つけましょう。
まとめ:AI時代の新しいプログラミングスタイル
KiroとClaude Codeの組み合わせは、プログラミング初心者にとって大きな可能性を開いてくれるツールです。重要なのは、これらのツールを「魔法の道具」として期待するのではなく、「強力なアシスタント」として理解することです。
プログラミングの基本的な考え方や論理的思考は、依然として人間が身につける必要があります。しかし、これらのツールを使うことで、その学習過程を大幅に加速し、より高品質な成果物を作ることができるようになります。
まずは小さなプロジェクトから始めて、AIと協働する新しいプログラミングスタイルを体験してみてください。きっと、プログラミングの新しい楽しさを発見できるはずです。
次のステップとして
- 実際にKiroとClaude Codeを試してみる
- オンラインコミュニティで他のユーザーの事例を学ぶ
- 自分だけのプロジェクトを企画してみる
- 定期的にツールのアップデート情報をチェックする
― AI開発ツールを活用した効率的なプログラミングライフを始めましょう ―
<参考>