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【MotionBoard】オンプレ GEOの地図の種類を増やす

Last updated at Posted at 2021-04-14

目標

オフラインサーバ(インターネット接続できないサーバ)上に乗ったMotionBoardオンプレで、GEOで使用するマップの種類を増やす

注意

・私の環境がオフラインサーバのためその話ばかりですが、オンラインサーバの方もやり方は同様と思います。
・以下記載の手順には静的地図の「BlankMap_White」「BlankMap_Black」「SimpleField」は出てきません(私の環境に未導入のため)。
・オンプレのオンラインサーバ(=サーバからインターネットに接続可能)であれば、もっといい地図(mapfanやmapionなど)も使えます。羨ましいっ
・GEOの「道路情報データ」の話も出てこないです。

経緯

オンプレでもmapfan使えると聞いて調べ始めたが、オンプレ+インターネットにつながったサーバのみ可能だった。私の環境はオフラインサーバ、残念。
だが、色々調べる中で「動的地図」を知り追加することで、結果的に使える地図の種類が増えた!

作業後に追加された「動的地図」例1(MapBox Light)

建物のかたちが出る、ズームレベルが22まである!めっちゃ嬉しい!
(建物のかたちが出ることは、私のお客さま的には日本の夜明けぜよクラスの衝撃)

ズームレベル17
image.png
ズームレベル22(最大)
一軒の家にここまで寄れる
image.png

作業後に追加された「動的地図」例2(Emerald)

建物が立体的になり、MapBoxよりカラフル。様々な施設情報も載っている。
image.png

まず認識すること

MotionBoard、初期設定は最低限の地図のみ。
GEOアイテム用データを自分でダウンロードし、ファイルを所定の位置に置くことで色々な種類の地図が使えるようになる。

GEOアイテム用データをダウンロードしたらどうなるの?

初期設定されている静的地図のズームレベルが最大18まで上がる。

 ダウンロード後(最大ズームレベル18)
image.png

使える地図の種類が増える

 具体的には、下図の緑枠の部分が増えた。黄枠は始めからある。
 ※オフラインマップでは、MapionやMapFanは使えない。
 ※BlackMapとSimpleFieldは私の環境には未導入なので、これ全部入れたらどれくらいのHD必要かは不明。
image.png

#MotionBoardの地図の分類

地図データには、オンライン/オフラインの分類がある。

↓マニュアルより抜粋
image.png

オンライン/オフラインの中に、静的な地図・動的な地図がある。

↓マニュアルより抜粋
image.png

まとめると、多分こういう事

image.png

マニュアル

地図データ
付録7 GEOアイテム用データのダウンロードと準備

GEOアイテム ダウンロードサイト

MotionBoard GEO Item data download site.

#【要確認】サーバのハードディスクの空きは大丈夫?
これから書くことをするためには 約250GB の空きが必要。

手順(1) 静的地図の拡張

(注)「standard」だけ拡張する前提。
(注)拡張後、standardフォルダだけで約200GBになる。
image.png

1-1.サイトにアクセスし、ファイルを地道にダウンロード

サイトこちら
MotionBoard GEO Item data download site.

(注)全部落とすのは大変なので、まずはStandardの紫の枠内のだけ
image.png

1-2.ダウンロードしたファイルを解凍

1-3.全ファイルを所定の位置に置く

このようになります。
※私は置き場所を「E:\motionboard\geo\」に変更しています
 置き場所を変更する場合、CONFIG変更処理が必要
image.png

手順(2) 動的地図のセットアップ

(注)セットアップ→MotionBoard再起動後のtileserverフォルダのサイズ感。
image.png

2-1. 自分のMotionBoard環境に合わせて、どちらか選択

image.png

2-2. 以下、3つのファイルをダウンロード

※一番左の mbtiles はサイズが特に大きいです!注意!
image.png

2-3. それぞれのファイルを解凍

2-4 解凍して出てきたファイルを所定のフォルダに配置

マニュアルの説明がわかりやすいです。
image.png
わたしの環境だとこんなかんじです。
※置き場所を「E:\motionboard\geo\」に変更しています
image.png

手順(3) (GEOアイテムの置き場所を変更している人のみ)config修正

マニュアルがわかりやすいですので参照してください
https://cs.wingarc.com/manual/mb/6.1/ja/UUID-b8697b60-9945-4847-7456-a60409c959fb.html#UUID-b8697b60-9945-4847-7456-a60409c959fb_d38915e253234

手順(4) MotionBoard再起動

再起動後、tileserverフォルダ確認してみるとさっきと様子が変わっている。
image.png

手順(5) じっと待つ

5-1. 生成に時間がかかるので、しばらく待つ

私は15分ぐらい待ったかなー。

手順(6) MotionBoardログイン

GEOのプロパティを確認すると、マップスタイルが増えている(緑枠)。
これまでは黄枠内のみだった。
image.png
image.png

2023/08/29追記

新サーバへの移行で環境構築をした際、動的地図が表示されない状況に陥りました。
サポートに問い合わせた結果以下の回答をもらい、解決することができました。


特定の環境において、自動で設定されるべき環境変数が設定されずに
地図サーバがダウンする事象があることが確認できました。

<回避手順>
1.MotionBoard のサービスを停止します。

2.<地図データの動的生成プログラムのルートフォルダー>\mapbox\start.cmd
 において、★の行を以下のように追記します。

変更前

@echo off
cd /d %~dp0
set NODE_ENV=production
node\node.exe tileserver-mapnik\bin\tessera.js -c config.json -C 1000 -p 8788 > nul 2>&1

変更後

@echo off
cd /d %~dp0
★set ICU_DATA=<地図データの動的生成プログラムのルートフォルダー>\mapbox\tileserver-mapnik\node_modules\tilelive-mapnik\node_modules\mapnik\lib\binding\node-v11-win32-x64\share\icu
set NODE_ENV=production
node\node.exe tileserver-mapnik\bin\tessera.js -c config.json -C 1000 -p 8788 > nul 2>&1
※ 「★」は含みません。

3.サービスを再起動します。

つぶやき

地図はこれでOKなのですが、マッピングするデータの住所の表記ゆれには悩まされます。システム毎に住所の持たせ方や表記ルールが全然ちがうんですよね。あるあるですよね。

special thanks

吉原大騎さん、色々教えていただいてありがとうございました!私の環境にとっては革命でした。

以上

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