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WindowsServerでUniFi Network ApplicationをWindowsサービスとして設定する方法(自己ホスト版)

Last updated at Posted at 2023-05-18

はじめに

この記事では、WindowsServer環境でUniFi NetworkアプリケーションをWindowsサービスとして設定する手順を紹介します。通常はUniFi Network Applicationをインストールした状態だとランチャーとしてフォアグラウンドで実行されてしまいますが、UniFi Network Applicationをバックグラウンドで実行することで、より安定した運用や自動起動の実現が可能となります。

なお、公式でも同様の手順を英語で紹介しています。
ほとんど日本語訳したものになりますが、少しだけ手順を追加していたり、私なりのアレンジを加えたりしています。

【公式ドキュメント】
Self-Hosted UniFi Network Server as a Windows Service (Advanced)
https://help.ui.com/hc/en-us/articles/205144550-UniFi-Run-the-Network-Application-as-a-Windows-Service

ランチャーとWindowsサービス

  • ランチャー:UniFi Network Applicationが前面で実行されます(デフォルト)
  • Windowsサービス:UniFi Network Applicationがバックグラウンドで実行されます(高度な設定)

注意事項と要件

公式サイトの動作保証範囲を超える内容ですので、注意が必要です。

  • Windows Server環境でUniFi Network Application ver7.3.83.0を利用していますが、公式サイトではWindows 10/11での動作が保証されています。
  • 本記事では、Windows Server環境でのUniFi Network Applicationの設定方法について説明しています。
  • UniFi Network Applicationが使用するポートをWindowsファイアウォールで許可するようにしてください。詳細については、UniFi Network - Required Ports Referenceの記事を参照してください。

説明概要

  1. UniFi Network Applicationのダウンロード
  2. Java 11のインストールと設定
  3. UniFi Network Applicationの新規インストール
  4. サービスのインストール
  5. サービスの起動と動作確認
  6. UniFi Network Applicationの既存インストールからのアップグレード手順

新しいUniFi Network Applicationをサービスとして設定する

注意

  • 最新バージョンのUniFi Network Application(7.3)では、Java 11が必要です。
  • 以前のバージョン(7.2)では、Java 8が使用されます。
  • 【x64 Javaリリース】のみをインストールし、Javaのバージョンは1つだけにしてください。

UniFi Network Applicationのダウンロード

ダウンロードページから最新のUniFi Networkアプリケーションをダウンロードしておきます。
image.png

Java 11のインストールと設定

こちらのサイトで以下のオプションを選択し、Windows用のx64 .msiファイルをダウンロードします。
image.png

ダウンロードするファイル

  • OS:Windows
  • アーキテクチャ:x64(それぞれの環境に合わせてください)
  • パッケージタイプ:JRE
  • バージョン:11

注意
JAVA_HOME変数が正しく設定されていない場合、サービスのインストールは成功しません。
Java 11インストーラーや変数に問題がある場合は、システムに存在する他の/古いJavaバージョンを削除してください。

インストールを実行し、カスタムセットアップ画面で「Set JAVA_HOME variable」を「ローカルハードドライブにインストール」に設定します。
image.png

設定出来たら次へを押していき、インストールを完了させて下さい。

UniFi Network Applicationの新規インストール

ダウンロードしたUniFi Network Applicationの.exeファイルを実行して案内のままインストールを実行してください。

インストールが完了したら、ランチャーは起動せずに完了してください。もし起動してもランチャーを閉じれば問題ありません。

サービスのインストール

管理者権限のあるWindowsコマンドプロンプト(cmd)ウィンドウを開きます。

UniFi Network Applicationのインストール場所にディレクトリを変更します。

cd "%UserProfile%\Ubiquiti UniFi"

UniFiフォルダーのルートに入ったら、以下のコマンドを実行してサービスをインストールします。

java -jar lib\ace.jar installsvc

インストールが完了するまで待ちます。完了したことを示す「Complete Installation」のログメッセージが表示されます。

サービスにUniFiNetworkアプリケーションが追加されたか確認しましょう。
Windowsキー + Rキーを押して「実行」ダイアログボックスを開き、ダイアログボックスに「services.msc」と入力して「OK」ボタンをクリックしてください。
image.png

サービス管理コンソールが開くのでUniFiNetworkアプリケーションを探します。
image.png
画像の様に見つかれば問題ありません。
※画像では状態が「実行中」になっていますが、この段階では「停止」になっているはずです。

サービスの起動と動作確認

以下のコマンドでサービスを起動します

java -jar lib\ace.jar startsvc

ブラウザを開き、アプリケーションのIPアドレスまたはhttps://localhost:8443に移動します。

404ERRORが出たら
1分ほど待ってからもう一度アクセスしてみてください。
サービス起動から少し時間がかかります。

下図のように初期セットアップ画面が出てくれば成功です。
スクリーンショット 2023-05-17 120953.png

UniFi Network Applicationの既存インストールからのアップグレード手順

バックアップ

UniFi Network Applicationのバックアップファイルをダウンロードします。

サービスのアンインストール

管理者権限のあるWindowsコマンドプロンプト(cmd)ウィンドウを開きます。

UniFiのインストール場所にディレクトリを変更します。

cd "%UserProfile%\Ubiquiti UniFi"

UniFiフォルダーのルートに入ったら、以下のコマンドを実行してサービスをアンインストールします。

java -jar lib\ace.jar uninstallsvc

サービスのアンインストールプロセスが完了するまで待ちます。

この後は新規インストール手順と同じです。

おまけ「\Program Filesにサービスをインストールする方法」

サービスを特定のユーザーにインストールせずにProgram Filesにインストールする方法があります。
あくまでもおまけなので箇条書きです。

  1. サービスを停止します。
  2. コマンドプロンプトを起動し、「Ubiquiti UniFi」ディレクトリにディレクトリを変更します。
  3. javaコマンドでサービスをアンインストールします。
  4. 「Ubiquiti UniFi」ディレクトリを切り取り、「\Program Files」ディレクトリに貼り付けます。
  5. コマンドプロンプトで「\Program Files\Ubiquiti UniFi」にディレクトリを移動します。
  6. Javaコマンドでサービスをインストールします。
  7. サービスを起動します。

最後にWebブラウザからアクセスできれば完了です。

各種コマンド

  • サービスインストールコマンド
java -jar lib\ace.jar installsvc
  • サービスアンインストールコマンド
java -jar lib\ace.jar uninstallsvc

おわりに

今回はUniFi NetworkをWindowsServerでサービスとして利用する手順を紹介しました。
もちろん、WindowsServerでUniFiNetwork Applicationをランチャーとして起動しても問題なく利用できますが、高度な設定が出来ません。もし高度な設定をする方はサービスで起動させた方がおすすめです。

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