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【最新版】discord.pyでbotに一定時間ごとに発言させる

Last updated at Posted at 2019-12-12

注意

既にアナウンスされている通り、discord.pyは2021年8月下旬ころ、以降のサポートを停止する旨発表されております。
もし本記事を参考にして不具合が生じた場合、ライブラリのサポート終了による影響である可能性もあります。
詳しくは the_future_of_dpy.md をご覧ください。

概要

チャットツールDiscordにおいてbotを簡潔に記述できる、PythonのDiscordAPIラッパーであるdiscord.pyを利用して、botに定期的な処理を行わせる手法を解説する。

注意

コード例が実際には動作しないものになっておりました。2020年4月10日にコード例を修正しております。

前提

  • discord.py 1.3.0a
  • Python 3.6

バージョンに関する注意

discord.pyは長らく ver0.16.12(いわゆるasync版)が提供されてきましたが、2019年4月にv1.0.0(いわゆるrewrite版)がリリースされ、v0系はもはや使用は推奨されていません。
実際、v0系はPython3.7以上には対応しておらず今後のアップデート・メンテナンスは見込めません。
可能な限り、最新版への対応をお勧めします。
v0系での定期的な処理については、以下の記事を参考にしてください。

discord.pyでbotに一定時間ごとに発言させる【async版】

手法

'discord.py'の拡張であるtasksを使用します。
これはbot開発でよく用いられる繰り返し実行に主眼を置いたライブラリで、
繰り返し処理を非常に簡潔に記載することができます。
公式のドキュメント

基本的には定期実行を行いたいメソッドの1行上に
@tasks.loop([実行間隔])を付け加えた上で、定期実行を開始したいタイミングでstart()するというものです。

次の節で具体的な例を見てみましょう。

具体例

以下は、予め指定したIDを持つチャンネルにbot起動直後から定期実行を10秒ごとに行う例となります。

from discord.ext import tasks
import discord

client = discord.Client()

channel_sent = None
"""
10秒ごとに発言するメソッドを定義している部分。
async def の1行上が定期実行を示すもので、()内で間隔を指定します。
例えば5分ごとなら(minutes=5)です。
"""
@tasks.loop(seconds=10)
async def send_message_every_10sec():
    await channel_sent.send("10秒経ったよ")

"""
今回はbotの起動直後に定期実行を開始したいので、
botの準備ができた段階で定期実行をstart()します
"""
@client.event
async def on_ready():
    global channel_sent 
    channel_sent = client.get_channel(any_channel_id)
    send_message_every_10sec.start() #定期実行するメソッドの後ろに.start()をつける


client.run("hogehogetoken")

これで、指定したチャンネルに10秒ごとに「10秒経ったよ」と発言させることができます。

応用すれば、指定したコマンドを受け取ったら、そのタイミングから実行することもできます。
start()のタイミングを変更するだけですね。

終わりに

discord.pyでbotに一定時間ごとに発言させる【async版】
この記事の閲覧数が未だに増え続けていて申し訳なくなったので、ひとまず最新版への動線を作成。必ずアップデートします……。

質問があればコメントください。discord.pyはある程度使いこなせてきました。

コード例の補足

上記のコード例は、いくつかの不具合の報告を受け数回の修正を行ったコードです。もともと記載していたコード例からかけ離れたものにならないよう修正をしているため、少し不自然な部分もあります。
特にglobalを用いて外側の変数の値を書き換えるのは、必要性がなければ避けるべきです(可読性が落ち、意図せず変数の値を書き換えてしまうこともありえます)。

例えば以下の記事を参考に、ループする関数自体が送信先チャンネルを引数に取るようにすれば、globalで書き換えずともstart()の引数として渡すだけで済みます。
https://qiita.com/rareshana/items/b84bec58acd48cb14118

あるいは、Cogというコマンドやイベント、タスクをひとまとめにする機能を使えば、インスタンス変数にチャンネルを格納することができるため、やはりglobal変数を使う必要はなくなります。状況に応じて適切に書き換えてください。

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