概要
米マイクロソフト社シニアエンジニアである「牛尾剛(著作)」が、マイクロソフト社で働く一流エンジニアから エンジニアとして働く上での思考法をまとめた一冊です。
多くのことが記載されており、どの章もおもしろいものですが少しだけ抜粋して紹介させていただきます。
キーワード
試行錯誤は「悪」である
・衝撃的でした。しかし、単に試行錯誤を否定しているのではなく「仮説」を立てない試行錯誤は悪であるという考え方である。この本を読んでから仮説を立てる(なぜこのエラーが出ているのか、どこまで正しくてどこから間違っているのか)ことを大切にしたらスムーズに進められることが多くなった。
Be Lazy(怠惰であれ)
・「最小の工数で最大の成果を出す」というマインドセット
・優先順位の付け方を変える。多くの日本人が優先順位をつけるときには順位付けのような形をとるが、書籍で紹介されているのは複数の中からピックアップするイメージである。最初の1個をピックアップしたらほかのものには手を付けない感覚だと紹介されている。
考え方1つひとつが日本とは違い、新しい発見が多かった。
情報量を減らすコミュニケーション
・たくさん情報があっても消化できないという感覚
・付加的な情報は聞かれてから話す
・この部分に関しても日本の文化とは少し違うのかなと感じた。しかし本質的な伝え方は同じだと思う。相手にどうしたら伝わりやすいのかを工夫することが大切。
まとめ
この1冊を読んでから私自身の考え方や仕事に対しての取り組み方などが驚くほど変わりました。もちろんすべてを吸収することは文化の違いや考え方の違いで難しいですが、知見が広がる一冊だと思います。また、技術書よりも読みやすく、本を読むことが苦手な人にもおすすめです。