2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Hack U KOSEN 2023に参加した話

Posted at

Hack U KOSEN 2023 とは

Hack U をご存知ですか。LINEヤフー株式会社が運営する、学生を対象としたハッカソンです。
その中でも、毎年冬に開催されるHack U KOSEN があります。これは参加資格が全国の高専生に限られるものです。
例年通りHack U KOSEN 2023が開催され、私も参加してきました。ついでに受賞したので、所感をインターネットの海に放流したいと思います。

参加のきっかけ

元々私はHack U存在そのものすら知りませんでした。Viva Engageという謎のマイクロソフト謹製SNSがあるのですが、同じテナント内のMicrosoft365アカウント同士で交流(?)ができます(つまり全国の国立高専の学生や教職員と交流できる)。
ある日、そこで誰かが投稿したHack U Kosen 2023の案内があり、当時暇を持て余していた私は研究室内で技術つよつよの同級生と先輩を誘い、参加することにしました。

レギュレーション

開発期間が16日間、テーマが "クリスマスをHackせよ!" です。
Hackってなんだ???と調べ、"クリスマスに関連する何か作ればいいか" という短絡的結論に落ち着きました。
初期の会議では "物体検出でカップルを抽出して何かする" など取るにたらないアイデアが(10割私のせいで)たくさん出てきたのですが、"イルミネーションの光を集める" というコンセプトに落ち着きました。

最終的にはこんな作品ができました。

ちなみにスライド内のイルミネーションは、仙台名物「光のページェント」です。毎年冬に実施しているので是非お越しください!

個人的な体験談

以下は個人的な体験談です。
なお、当時の私は

  • OpenCV ろくに触ったことない
  • Unity 一切わからん
  • なんなら計算量とか考慮してコード書いたことない

という絶望的なスペックです。

アルゴリズムわからん!

はい、そのまんまの意味です。私はこの作品でアルゴリズムの実装を担当しました(他の人はUnity上で光の玉の回収、クリスマスツリーの実装)。
どうにかしてカメラ映像からイルミネーションの光と判定する必要があります。
数ヶ月前までDCONやってた人間なので、真っ先にディープラーニングを思いつきましたが、スマートフォンのスペックでリアルタイムに画像からイルミネーションを抽出する必要があります。2週間でこれは難しいと判断し、アルゴリズムを考えることにしました。

最終的に採用したアルゴリズム

StackOverflowで提案されていたこんな手法を使うことにしました。

実際に落とし込んだものを要約すると

  1. RGB画像をグレースケールに変換
  2. グレースケール化した画像にガウシアンブラーを適用し、ごく小さな光源を除去
  3. 画像を二値化し、イルミネーションマスクを作成
  4. マスクのサイズが範囲内に収まっているのをイルミネーションと判定

イルミネーション会場での使用が前提なので、他の場所で使ったら変な挙動をする可能性はありますが、コンビニの明かり等では反応しないようになりました。

ちなみにデモ動画はHack U前日に撮影しました。めっちゃギリギリ。

いざ東京へ

開発すると2週間はあっという間で、キックオフ間もなく当日を迎えました。
仙台→東京は東北新幹線で1時間半でした。速いですね。

ちなみに、おーいお茶はE5系のドリンクホルダーには入らないので要注意!
入り切らないおーいお茶

会場のLINEヤフー本社。でかすぎ。
LINEヤフー本社

発表前にパスタで腹ごしらえ。2階のお店で食べられます。
パスタ

発表本番!

プライバシーの点から会場の写真はアップできないのですが、全国から14チームが集いました。
ARを活用したチームが我々を含めて3チームほど。ディープラーニングを使ったチームもいました。ハッカソンに出る高専生はやっぱりレベルが高いですね。

なんやかんやあって、Happy Hacking賞(参加者投票1位)を受賞しました!だいぶ端折りましたが、百聞は一見にしかず。ご自身で参加するのがオススメです!

少し渋谷を観光

日帰りでしたが、18時には終了したので渋谷を少し観光することにしました。
イルミネーションが綺麗でした(小並感)。
渋谷のイルミネーション

無事帰宅

最終のはやぶさ号で帰ってきました。
out of service

Hack Uを通して

以上が、初のハッカソン参加となるHack Uの一部始終でした。
短期間での開発は 生活に悪影響を及ぼすこともありましたが、 一気に成長することができ、とても貴重な経験でした。
交通費さえ工面すればほとんどのハッカソンはタダで参加できるので、私自身もまた機会があればハッカソンに参加してみたいと思います。

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?