ウルトラモバイルPCである ASUS X205TA に、 Linux Mint 19.1 Tessa(MATE) をインストールした。一通りのインストール作業が終わり、現在のところは問題なく動いているが、何点かハマった事柄があった。備忘がてら記述しておく。
インストール以前の問題… 32bit UEFI に立ち向かえ
ASUS X205TA は、32bit UEFI という特殊なファームウェアが使われている。一方で、各種Linuxは 32bit UEFI というファームウェアの存在を考慮しておらず、インストール用の ISO イメージも 32bit UEFI には対応していない。そのため、通常の手順では、 X205TA に各種 Linux をインストールすること、それ以前に X205TA で各種 Linux を起動すること自体が不可能なのである。
ではどうするか?解決策は先人たちが既に編み出していた。
GitHub に、 bootia32.efi というファイルが公開されている。 32bit UEFI 用のブートモジュールである、これをダウンロードした上で、 Linux Mint の ISO イメージを展開したブータブルUSBファイル上にある \EFI\BOOT\
以下にコピーすればよい。
参考情報
インストールのために Wi-Fi に接続する必要がある、けれど初期状態では Wi-Fi 接続ができない
端末を起動し、以下のコマンドを順番に実行していけばよい。
sudo cp /sys/firmware/efi/efivars/nvram-74b00bd9-805a-4d61-b51f-43268123d113 /lib/firmware/brcm/brcmfmac43340-sdio.txt
sudo modprobe -rv brcmfmac
sudo modprobe -v brcmfmac
最初に入力する cp
コマンドにおいて、 nvram 以下の UUID が長いので、タイプミスを避けるため、 ls /sys/firmware/efi/efivars/nvram*
の実行結果をコピーアンドペーストするとよいだろう。
参考情報
入力メソッドの設定
Linux Mint の使用言語を日本語としてインストールした場合、初期状態ではキーボードのキー配置が JIS 配置であると認識される。 US 配置のキーボードを使っている場合、これでは記号の入力がままならない(とりわけ *
や =
、_
などの入力がままならないのは致命的)。キーボードのキー配置を US 配列として認識させる必要がある。その基本的な手順は、LinuxMintでキーボード配列を変更する(JP→US) - とあるSEの備忘LOGに記載のとおりである。ただし、必須パッケージの fcitx-config-gtk
は、 Linux Mint 19.1 では初期状態でインストールされていた。
/home
のマウントポイントの変更
基本的な手順は、既にインストール済みのUbuntuでhomeディレクトリを移す方法 - PCとか覚え書きに記載のとおりである。ただし、 /etc/fstab
の編集内容だけが異なるため、以下に記載する。
UUID=[確認したUUID] /home ext4 errors=remount-ro 0 1
/etc/fstab
の内容を間違えると、 Linux Mint が正常に起動しなくなり、 Emergency Mode 入りすることとなる。冷や汗ものである。
Chocolatey に存在する、役に立ったツール
-
Rufus
- ISO イメージを展開して、ブータブル USB フラッシュメモリを作成するソフト