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Mayaを起動するとOneDriveに「hL g」フォルダが作られ画面が点滅する

Last updated at Posted at 2023-06-02

Maya起動時にXGenプラグインが読み込まれ、XGenプラグインがフォルダを作成します。
OneDriveを使用していると、ドキュメントのパスに日本語が含まれるためフォルダ作成時に文字化けし、OneDriveが扱えないフォルダ名になってしまい、エクスプローラがクラッシュ→再起動、を繰り返し画面が点滅しているのだと思います。

画面が点滅し始めるとエクスプローラがクラッシュするので、Windowsの操作がほとんどできなくなります。Ctrl+Alt+Delでタスクマネージャーを起動してOneDriveのタスクを終了します。
画面の点滅が無くなり、Windowsの操作もできるようになります。
11.png
OneDriveにある「hL g」フォルダを削除しましょう。
22.png
「hL g」フォルダの文字列をバイナリエディタで確認したところ、このような値になっていました。おそらく文字化けしています。
3.png

解決策1:OneDriveでドキュメントフォルダを同期させない

ドキュメントフォルダの同期を外せば、この問題が起きなくなります。

解決策2:XGenプラグインの自動ロードをOFFにする

「hL g」フォルダはXGenプラグインが作成するので、プラグインをOFFにすれば大丈夫です。
XGenを使用しないのであれば、この方法でも良いでしょう。

  1. プラグインマネージャを開き
    33.png
  2. XGenプラグインのロードのチェックをOFFにします。
    44.png

解決策3:環境変数「HOME」を設定する

XGenプラグインを見てみると、xgGlobal.pyのinitXGen関数内でフォルダを作成していました。
この時に渡されるパス(xgen.XgExternalAPI.userRepo()で取得)が文字化けしているようです。
C:\Program Files\Autodesk\Maya2024\plug-ins\xgen\scripts\xgenm\xgGlobal.py
130.png
「XGen userRepo」で検索してみると、userRepoは環境変数HOMEを使用しているようです。
https://help.autodesk.com/view/MAYAUL/2024/JPN/?guid=GUID-6ED517C7-7346-4A6E-A9CF-37D2B8511C36
OneDriveを使用するとHOMEに日本語の文字列が含まれてしまうので、別の場所に設定しましょう。

環境変数の設定方法はいくつかありますので、お好きな方法で設定してください。
この例では、あらかじめCドライブに「maya_home」フォルダを作成しています。

1. Mayaをバッチファイルから起動する場合

Mayaを起動する前に、環境変数HOMEを設定します。

set HOME=c:\maya_home
"C:\Program Files\Autodesk\Maya2024\bin\maya.exe"

2. userSetup.melで設定する

scriptsフォルダにuserSetup.melファイルを置くと、Maya起動時にMelスクリプトを実行できます。
101.png
userSetup.melで環境変数を設定します。

userSetup.mel
putenv "HOME" "c:/maya_home";

3. userSetup.pyで設定する

scriptsフォルダにuserSetup.pyファイルを置くと、Maya起動時にPythonスクリプトを実行できます。
100.png
userSetup.pyで環境変数を設定します。

userSetup.py
import maya.mel as mel

mel.eval('putenv "HOME" "c:/maya_home"')

4. Windowsの環境変数を設定する

「新規」ボタンで、新しいユーザー変数を作成します。
WindowsもこのHOMEを使用しているので、ご注意ください。
131.png

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