はじめに
Pythonには多くの便利な「組み込み関数」が標準で用意されています。これらを活用することで、コードの可読性や生産性が大きく向上します。本記事では、初心者から中級者まで役立つ「おすすめ組み込み関数10選」とその活用例を紹介します。
1. len()
リストや文字列などの要素数を取得します。
lst = [1, 2, 3]
print(len(lst)) # 3
2. enumerate()
ループ時にインデックスと要素を同時に取得できます。
for i, v in enumerate(['a', 'b', 'c']):
print(i, v)
3. zip()
複数のリストを同時にループできます。
names = ['Alice', 'Bob']
ages = [24, 19]
for name, age in zip(names, ages):
print(name, age)
4. map()
関数をリストの各要素に適用します。
nums = [1, 2, 3]
squared = list(map(lambda x: x**2, nums))
print(squared)
5. filter()
条件を満たす要素だけを抽出します。
nums = [1, 2, 3, 4]
even = list(filter(lambda x: x % 2 == 0, nums))
print(even)
6. sorted()
リストなどをソートします。
nums = [3, 1, 2]
print(sorted(nums))
7. any() / all()
条件を満たす要素が「1つでもある」「すべて満たす」か判定します。
nums = [1, 2, 3]
print(any(x > 2 for x in nums)) # True
print(all(x > 0 for x in nums)) # True
8. range()
指定した範囲の連番を生成します。
for i in range(5):
print(i)
9. sum()
合計値を計算します。
nums = [1, 2, 3]
print(sum(nums))
10. set()
重複を除去した集合を作成します。
nums = [1, 2, 2, 3]
print(set(nums))
おわりに
組み込み関数を使いこなすことで、Pythonのコードはよりシンプルかつ強力になります。ぜひ日々の開発で活用してみてください！