分散型でスケーラビリティがあるのにACID特性も兼ね添えているという夢の次世代データベースFaunaですが、なんか終わってました。
ということで以下は2025/03/19に公開された公式ブログ記事、The Future of Faunaの紹介です。
The Future of Fauna
本日、Faunaサービスのコアテクノロジー、および将来に関する重要なお知らせがあります。
Faunaの使命は、全てのソフトウェア開発チームが安全に、スケーラブルに、生産的にデータを取り扱うことができるようにすることです。
長年にわたり、Faunaは革新的なドキュメント指向リレーショナルデータベースを提供し、世界中の何千もの開発チームに優れた開発者経験を提供し、数百の有料顧客ビジネスを支えてきました。
しかし、慎重な判断の結果、今後数か月でFaunaのサービスを終了するという難しい判断を行わなければなりませんでした。
新しいデータベースをグローバルにサービスとして提供する事業は、非常に資本集約的です。
現在の市場環境ではその目標を達成するために必要な資本を単独で調達することは不可能である、と当社の取締役会と投資家は判断しました。
当社は今後、新規顧客の受け入れを停止しますが、既存のFaunaユーザにはただちに影響はありません。
今後数か月かけて、Faunaからお客様がスムーズに移行できるように努めます。
A commitment to open sourcing the Fauna technology
方針変更に伴い、既存のオープンソースドライバとCLIツールに加えて、Faunaのコアデータベーステクノロジーもオープンソースでリリースする取り組みを始めています。
これにより、Faunaのユニークな機能、すなわちトランザクション、ドキュメントリレーショナルデータモデル、データベース言語FQLなどをコミュニティでも利用できるようになります。
これらがデータベース開発者にとって貴重なリファレンスとなり、開発者コミュニティにより継続的な価値をもたらすことを期待しています。
感想
どれほど優れているかと、顧客がそれを選ぶかは決してイコールではないという事実をまざまざと示してくれました。
まあどちらかというと性能よりマネタイズの問題な気もしますが、いずれにせよ将来を勝ち取るほどのシェアを得ることはできなかったのでしょう。
それにしてもOSS化を目指しているということで、きっと今後は優秀な開発者がたくさん集まって夢が広がりんぐですね!