Dockerでメール送信確認をする時に、sendmailの設定をしないといけなかったり、うまく外に出ていかなかったり面倒な場合がありますが、MailHogを使うと簡単にできます。
また、メールは実際には送信されないので、テストのつもりが間違ってメールを送ってしまった！という心配もないので安心です。
(PHPのアプリケーションでメール送信する場合について書きます。)

設定

MailHogを導入

MailHogをdocker-compose.ymlのサービスに追加します。

docker-compose.yml

services:
    mailhog:
        image: mailhog/mailhog
        ports:
            - 8025:8025

アプリケーションの設定

1. PHPのmailをMailHogに変更する場合

フレームワークの設定(後述)で設定してもいいですが、ローカルと本番で設定を変えたくない等の場合や、素のPHPを使用する場合は、phpのメール送信コマンドをsendmailからmhsendmailに置き換えます。

まず、PHPアプリケーションのDockerfileでmhsendmailのインストールを追加します。

Dockerfile

RUN curl -sSL https://github.com/mailhog/mhsendmail/releases/download/v0.2.0/mhsendmail_linux_amd64 -o mhsendmail \
    && chmod +x mhsendmail \
    && mv mhsendmail /usr/local/bin/mhsendmail

phpの設定ファイルで、sendmail_pathをmhsendmailにします。
php.ini に直接書いてもいいですが、mail.iniというファイルを作って/etc/php.d/mail.iniへ設置することにします。

mail.ini

[mail function]
sendmail_path = "/usr/local/bin/mhsendmail --smtp-addr=mailhog:1025"

docker-compose.yml

services:
    php:
        volumes:
            - ./mail.ini:/etc/php.d/mail.ini:ro

(その他の必要な設定は適宜記述してください。)

2. フレームワークの設定で設定する場合

mhsendmailを使用せずに、フレームワークの設定でMailHogを使います。

Laravelの場合

.envにMailHogの設定を書きます。

.env

MAIL_HOST=mailhog
MAIL_PORT=1025
MAIL_FROM_ADDRESS=test@example.com

CakePHPの場合

app/Config/email.php.defaultをコピーして、 app/Config/email.phpにMailHogの設定を書きます。

app/Config/email.php

public $default = array(
    'transport' => 'Smtp',
    'from' => 'test@example.com',
    'host' => 'mailhog',
    'port' => 1025,
    'timeout' => 30,
);

※ローカルと本番等で切り替える必要がある場合は、適宜書き分けてください。

メールの確認

ブラウザで http://localhost:8025/ を開くと、送信されたメールが確認できます。
Dockerを停止すると消えてしまうので、残しておく必要がある場合は、volumeを設定するといいようです。

DockerでMailHogを使ってPHPのメール送信確認をする

設定