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私立文系が統計検定準1級に合格するまで

Last updated at Posted at 2023-06-12

概要

この記事では、

【数Ⅲの知識が必要とされる統計検定準1級に、文系の私が合格した方法】

を書いています。

この記事を読めば、

・合格するまでの流れ
・どのようにすれば統計検定準1級に合格できるのか
・おすすめの教材
・統計検定2級は受けた方がいいのか否か

について分かります。

結論

ワークブックをやろう

【私が実践した勉強の流れ】

 ①ワークブックの本文でインプット
→②不明点を動画や書籍の補助教材で解消
→③ワークブックの例題でアウトプット
→④不明点を動画や書籍の補助教材で解消
→①に戻る

上記の流れを繰り返しました。
数Ⅲの知識を持っていない私のような人間にとっては、特に②と④が大切でした。

【マストで必要だったテキスト教材】

【マストで必要だった動画教材】

目次

1.自己紹介
2.実際に利用した教材
3.統計検定2級の知識は役に立つのか?
4.一度目の試験
5.二度目の試験
6.まとめ

1.自己紹介

【プロフィール】

Twitter → ラムネパイ

・社会学専攻の学部4年
・大学院ではデータサイエンスとマーケティングをミックスした研究がしたい
(特に主観的幸福の研究)

【試験結果】
・2023年3月10日 統計検定2級  合格  (72/100)
・2023年4月10日 統計検定準1級 不合格 (31/100)
・2023年4月27日 統計検定準1級 合格  (60/100)

【試験場所】
ITcafe飯田橋テストセンター

【統計検定準一級が必要な理由】
・院試に必要だったから
・将来なんとなく役に立ちそうだから

2.実際に利用した教材

【おすすめ度】

⭐︎     まぁおすすめ。使わなくても多分大丈夫。
⭐︎⭐︎    おすすめ。必要に応じて使うべき。
⭐︎⭐︎⭐︎   めちゃくちゃおすすめ。

【二級レベル】

  • 統計WEB ⭐︎⭐︎⭐︎
    → 2級ならこのサイトだけでも合格できると言っても良い。
     それほど有用かつコンパクトにまとめられているサイト。

  • 基礎から学ぶ統計学 ⭐︎⭐︎⭐︎
    → お世話になった。
     2級の試験の際には、統計WEBと並んでメインの学習教材。
     準1級試験の際には、あの数式ってなんだっけ、みたいな時にこの教材に戻ってきて復習。

  • 統計検定 2級 公式問題集[2018〜2021年] ⭐︎⭐︎
    → 2級を受ける際に使用。2級の試験前に3回分だけ解いてそれ以来触っていない。

【準一級レベル】

  • ヨビノリ氏 ⭐︎⭐︎⭐︎
    → 大変お世話になった。困ったらヨビノリ氏の動画に戻って勉強や復習をした。
     非理系の私でも理解できるように、数Ⅲレベルの微分積分や線形代数、ブラウン運動などを教えてくれる。

  • 葉一氏(とある男が授業をしてみた) ⭐︎⭐︎⭐︎
    → 数Ⅲレベルの微分積分を問題の中でどう使うか、といった実践に近い形で数学を教えてくれる。
     ワークブックの例題などの問題演習の際に大変お世話に立った。

  • AIcia Solid Project ⭐︎⭐︎⭐︎
    → 上記二つのサイトではカバーしきれない、応用的な数学を学べる神チャンネル。
     ヨビノリ氏、葉一氏と同様、このチャンネルなしでは絶対挫折していた。
     そのくらい分かりやすい動画の数々をUPしており、準一級レベルの数学を理解する上で大変助かった。
     本当にありがとうございます。

  • データサイエンスLab. ⭐︎⭐︎
    → 上記三つの動画よりも短い時間で様々な統計の復讐ができるサイト。
     特に『マハラノビス距離』、『二元配置分散分析』、『自己相関』、についての動画が助かった。
     あと声が可愛くて癒される。

  • 田中嘉博氏 ⭐︎⭐︎
    → 『生存時間分析』、『ロジステック回帰』、『クラスター分析』、あたりの動画が助かった。
    あとサムネの猫のイラストが可愛い。

  • 統計学実践ワークブック ⭐︎⭐︎⭐︎(おすすめというかマスト)
    → 統計検定準1級の公式テキスト。これをとにかくやり込むことが重要。
     そうすれば自ずと道は開ける。
     ただし、例題の解説がかなり簡略化されており、本当に分かりづらい。
     なので、例題解説の補助教材があると大幅に勉強のスピードが上がる。

  • Yuya Kawaguchi氏 ⭐︎⭐︎⭐︎
    → このチャンネルにも大変お世話になった。
     後ほど述べるワークブックの例題を解説してくれるサイト。
     予備校のように、例題への解法を分かりやすく教えてくれる。

  • Yuya Kawaguchi氏の例題解説シート ⭐︎⭐︎⭐︎
    → 氏のFacebookグループに添付されているシート
     ワークブックの例題解説に大変苦しめられていた自分にとって、
     丁寧に解法を解説しているこのシートはまさしく神教材だった。
     解法だけではなく、ワークブックの知識も要約されている。
     前述したワークブックと組み合わせることで、ワークブックが最強の教材となる。
     そういった意味でもワークブックはマストな教材。

  • 統計学のための数学入門30講 ⭐︎
    → 分からない数式があった時、この教材を辞書的に使った。
     特にベータ関数とガンマ関数の理解の補助となった。
     しかし、ヨビノリ氏の動画だけでもカバーできる為、
     必須の教材かと言われると微妙。

  • 現代数理統計学 ⭐︎
    → 買ったけど手をつけなかった。
     使用しなくても合格は可能だった。
     ただ、パラパラめくった感じコンパクトにまとまってそうなので、
     今後、個人的に読むかも。

  • 統計検定 準1級 公式問題集 ⭐︎⭐︎
    → 買ったけど手をつけなかった。
     多分使えば、それなりに有用だと思う。
     ただ、知識の応用といった観点からは、ワークブックの例題をやり込む方がベターかもしれない。
     自分はそうした。

3.統計検定2級の知識は役に立つのか?

この疑問点は、皆さん結構思い浮かぶのではないでしょうか?

結論:役に立ちます

最初から統計検定準1級を受けるのはあまりお勧めしません。

なぜなら、統計検定準1級の問題は2級の知識がベースとなっているからです。

実際、統計検定準1球の4つに分けられるセクションの内、

  •  ①『確率と確率分布』
  •  ②『統計的推測』

この2つのセクションは、2級の知識があれば得点できるようなボーナス問題が多く含まれています。

一方、残りの二つのセクション

  •  ③『多変量解析法』
  •  ④『種々の応用』

は難しい問題を多く含んでいます。

よって合格のためには、
統計検定2級の知識がベースとなっている、①と②で多く得点する必要があるわけです。

以上より合格に近づくためには、
統計検定2級の知識を完璧に身につけた上で、
統計検定準1級に臨むのがベストでしょう。

※大学で統計を学んでいるような、統計知識つよつよの人は準1級から受けてもいいかもしれません。
 2級は統計の基礎をみっちり学ぶ感じなので。

4.一度目の試験

【結果】
31/100

【所感】
爆死でした。

テスト終了後にその場で結果が分かるのですが、
結果を見る前は、受かってればいいなぁ〜なんて思っていましたが、
受かるはずもなく、、、。

問題を解く際に9割以上は解法が全く思いつかなかったので、
当たり前と言えば当たり前の結果でした。

またこの時は二級の知識もあやふやで、取るべき問題を落としまくりでした。

逆に今思い返せば、よく31点も取れたなぁという感想です。

統計WEB、基礎から学ぶ統計学の二つの教材の知識と、
1%定着したワークブックの知識で31点分取れた感じです。

5.二度目の試験

【結果】
60/100

【所感】
試験終了時に、あぁ多分落ちたなぁと思いつつ、
結果送信を押したら、合格の文字が見えたので、
心の中で大きなガッツポーズをしました。

本当にギリギリだったので、自信を持って「合格!」と誇り高く言えませんが、
なんとか滑り込んだといった感触です。

ただ、ITcafe飯田橋テストセンターからの帰り道、
自転車で切る風と共に過ぎていく、ビル群を照らす眩い光が、とても綺麗だったのを覚えています。

6.まとめ

結論を最初に述べたので、
勉強中に励まされた言葉を、最後に皆さんに共有できればと思います。

-本気の失敗には価値がある-
             南波 六太(『宇宙兄弟』より)

Qiita、Twitterなどでまたお会いできたら嬉しいです。

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