概要
今回JLCPCBで基板発注をしてみての評価についてやはじめて発注してみて間違えてしまったことを書きます.
リンク: https://jlcpcb.com/JPV
目次
-JLCPCBについて
-発注するときに必要なこと
-発注内容
-感想
JLCPCBとは高い品質・安価・迅速な配達の三つを最も重視した中国の製造会社で,産業軍事航空宇宙医療用途に適した高精度基板を提供できるほどの高度な PCB 技術を無駄な人件費削減等で100mm×100mm以内ならとても安価に発注できます.安価に基板の高度な技術加工が見込めるなら消費者にとっては十分良いと言えます.100mm以上であっても一般の製造会社に比べたら比較的低い価格でもあります.発送においても後ほど説明の詳細がありますが,外国でありながら一週間ほどあれば届くという利点もあります.ホームぺージをみると分かりますが一・二レイヤー時の100mm×100mm基板や四~八レイヤー時の50mm×50mm基板はどちらも一枚当たり最低2ドル,日本円にすると2023年7月時点で276円から発注可能であり,その他オプションも含めると5枚当たりなら,日本円で1000円~2000円以内でおさまります.
リンク: https://jlcpcb.com/JPV
発注するときに必要なこと
最初にJLCPCBさんのDRC(Design-rule-check)を適応されているかどうかです.これは,普通に調べてダウンロードしたのをEagleやkicadで適応さればいいだけです.
業者に発注する際はgerberファイル(zip_fileにしておく)という基板の情報を示すファイルが必要になります.この時注意なのが,たいていどの基板にもあると思われるベタの層についてです.発注時にviewerで見ることはできますが以外に気づかなかったり見逃したりするため,gerber_viewerという無料のサイトで一度見てみるのが良いかと思います. 自分は一度間違えてベタの層の情報を含めずに発注してしまいました. 原因としては、普通に知らなかったのですがkicad等でgerberファイルを作成する際、ベタを表示させたまま製造しないと情報として一緒に作成されないためです.
参照:https://www.pcbgogo.jp/GerberViewer.html
kicad等でgerberファイルを作成する際、ベタを表示させたままexportする.
注意:gerber_viewerで一度ベタ層等の情報が含まれているか確認しておくこと.
発注内容
JLCPCBのホームページに行き、サインインしたら、order nowから発注詳細ページに飛び、発注したい基板情報をのせたgerber_zipfileを選択します。後は、好きなように見積書と検討しながらオーダーオプションを決めます。
リンク: https://jlcpcb.com/JPV
オプション内容は以下の通りです。
・Base Material 基板材料
・Layers 基板の導体層
・Dimensions 基板寸法
・PCB Qty 基板数量
・Product Type 製品種
・Different Design 異なるデザイン
・Delivery Format 配達方法
・PCB Thickness 基板の厚さ
・PCB Color 基板のレジスト色
・Silkscreen シルク(基板の文字)の色
・Surface Finish 表面仕上げ
・Outer Copper Weight 外側の銅の重量
・Via Covering ビアのカバーリング加工
・Board Outline Tolerance 基板の外形公差
・Confirm Production file 技術者によるファイルの確認
・Remove Order Number 基板に印刷される注文番号を削除する
・Flying Probe Test 電気的に断線や短絡の有無の確認する
・Gold Fingers カートリッジ化した際の接続エッジに沿った金メッキ加工
・Castellated Holes 基板端の穴を通してメッキし、一連の半穴を形成する
・PCB Remark 基板についての備考
・PCB Assembly 基板のアセンブリ
・Stencil 基板にペーストはんだを使用する際に利用するアルミ板
終わったらsave to cartでカートに保存し、secure checkで支払い詳細に移動します。
1.Shipping Address(発送先住所)→2.Shipping Method(発送手段)→3.Submit Order(注文確定)→4.Payment(支払方法) の手順で書き込んでいきます。
それぞれ1の発送先住所では,海外特有の住所の書き方じゃないといけないため,自分の場合は適当にgoogleで[日本住所を海外変換]で調べると自動でしてくれるため,コピーして入力しました.2の発送手段では,手数料に関わってくるため,お急ぎでない場合は一番低いOCS_ExpressやOCS_NEPを選ぶと4~8日ほどの配達期間で良いです.3の注文の確定は,料金の払うタイミングで特に気を付けることはなく,4の支払い方法も同様に気を付けることはないです.初回特典のクーポンや,発注後に特別サービスのクーポンがメールで届いたりするため,利用してみると良いです.
感想
ベタの件では間違えてしまいましたが,基板製造自体は質感やその他細かいところを見ても,イメージ通りよく丁寧に加工されているのが見て取れます. また,基板発注ではほとんどは緑色で発注した方が配線が良く見えて目にも優しい基板になると思います.
・今回JLCPCBさんに基板の発注をして,初めてやってみて比較的簡単に出来たと思います. Viewerでみながらレジスト色を決めて100mm×100mm以内や一・二レイヤーだったら,この値段からというのが明確に記されているという点でも,安心した発注や発送,メールでのやり取りやデータのミスによる折り返しのサービス等もお客様へのご配慮なのだと感じました. また,製造外社が海外なのにも関わらず,送料を低く選択しても製造してから8日以内届き,発注から製造の全体としても約二週間もあれば届くのは,とても良い需要と供給を備えていると思います. 基板の他に,そこまで頻繁に使わなくてなかなか手をだせない高価なCNCや3Dプリンタ―も,JLCPCBでは対応しているため,同様に比較的安価に発注できると思います. 今後も,オリジナルの基板を発注していく中で恒常的に改善されていき,よりよいサービスの提供がされて行くと思います.
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リンク: https://jlcpcb.com/JPV