# 自動Qiita記事生成・投稿CLIツールの紹介
この記事では、WordファイルからMarkdown形式の技術記事を自動生成し、Qiitaへ投稿するCUIベースのCLIツールについて紹介します。このツールの開発経緯や機能概要を、初心者にもわかりやすく説明します。
## 背景と目的
従来、Qiitaに記事を投稿するには、構成の検討、Markdown記述、手動投稿という複数の工程が必要でした。本プロジェクトは、これらのプロセスを自動化し、効率的なナレッジ共有と発信を支援することを目的としています。
## システム構成
本システムは、以下の主要コンポーネントにより構成されています：
- **Python 3.11+**
- **OpenAI（GPT-4o API）**
- **python-docx（Word読み込み）**
- **python-dotenv（APIキー管理）**
- **requests（Qiita API通信）**
## 処理フロー
以下の手順で処理を進めます：
1. Word（.docx）ファイルをCLIで指定
2. GPT-4oでQiita記事構成を自動生成（Markdown形式）
3. 生成結果をMarkdownファイルとして保存
4. CLIから投稿タイトル・公開設定を入力
5. Qiita APIを使って記事を非公開または公開で投稿
## 実装コード概要
### 1. Wordファイルの読み込み
```python
from docx import Document
def read_docx(path):
doc = Document(path)
return "\n".join([para.text for para in doc.paragraphs if para.text.strip()])
指定したWordファイル（.docx）を開き、空行を除いて本文を結合して返します。
2. GPT-4oによるMarkdown生成
from openai import OpenAI
client = OpenAI(api_key=openai_api_key)
def generate_qiita_structure(docx_text, style_hint="Beginner-friendly technical article"):
response = client.chat.completions.create(
model="gpt-4o",
messages=[
{"role": "system", "content": "You are an assistant that structures and edits articles for Qiita."},
{"role": "user", "content": f"Generate a Qiita-style Markdown article:\n{docx_text}"}
],
temperature=0.7,
)
return response.choices[0].message.content
Wordから取得した本文をもとに、GPT-4oにより技術記事の構成をMarkdown形式で自動生成します。
3. Qiitaへの投稿処理
import requests
def post_to_qiita(title, body, token, tags=["Python", "GPT-4", "Qiita"], private=True):
headers = {"Authorization": f"Bearer {token}"}
data = {
"title": title,
"body": body,
"private": private,
"tags": [{"name": tag} for tag in tags]
}
response = requests.post("https://qiita.com/api/v2/items", json=data, headers=headers)
return response.status_code, response.json()
タイトル・本文・タグを指定して、Qiita APIを使い自動的に記事を投稿します。
実行例
CLI実行時の標準的な出力例です：
Enter the .docx filename: example.docx
[INFO] Markdown saved to: example_qiita.md
Enter Qiita post title: test02
Make it private? (y/n): y
[✅] Successfully posted to Qiita!
URL: https://qiita.com/ramalong/private/xxxxxxxxxxxxxxxxxx
おわりに
本CLIツールにより、文章作成からQiita投稿までの流れが一貫して自動化されました。今後は、タグ自動提案、記事の一括投稿、既存記事の更新、記事ID管理などの機能拡張も検討しています。
このツールを活用して、より効率的な情報共有を実現しましょう。