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Oracleデータベースインスタンスの管理

Last updated at Posted at 2022-02-13

データベース各起動における状態

  • STARTUP NOMOUNT
    • 初期化パラメータファイルを読み込む
    • バックグラウンドプロセスが起動する
    • SGAが割り当てられる
    • アラートログに実行の詳細が記録される
  • ALTER DATABASE MOUNT
    • 制御ファイルを読み込む
  • ALTER DATEBASE OPEN
    • REDOファイルを読み込む
    • データファイルを読み込む
    • 一般ユーザの接続が可能

Oracleデータベースの運用モードをARCHIVELOGモードに変更する。

ALTER DATABASE ARCHIVELOG

インスタンスを強制停止するSQL*Plusコマンド

SHUTDOWN ABORT

SHUTDOWNコマンドオプション

オプション 説明 既存の接続扱い 実行中のSQL
NORMAL すべての接続が終了するまで待機 ユーザが接続を終了するまで待機 何もしない
TRANSACTIONAL 実行中のトランザクションが終了するまで待機 トランザクション終了時に切断される トランザクション終了を待機
IMMEDIATE 実行中の処理を取り消す 切断 取り消し(ロールバック)
ABORT 実行中の処理に対する取り消し処理を実行せず、インスタンスを強制終了する 切断 強制終了

ABORTは、インスタンスを強制停止する。そのため、データベースファイルは整合性が取れていない状態になる。データベースファイルの整合性は次回インスタンス起動時に自動的に回復される(インスタンスリカバリ)

Oracle内部の管理情報を確認する特殊なビュー

データディクショナリビュー(管理情報)

主なデータディクショナリビュー

ビュー名 確認できる情報
DBA_TABLE 表の情報
DBA_INDEXES 索引の情報
DBA_VIEWS ビューの情報
DBA_SEQUENCES シーケンスの情報
DBA_SYNONYMS シノニムの情報
DBA_CONSTRAINTS 制約の情報
DBA_USERS ユーザの情報
DBA_TABLESPACES 表領域の情報
DBA_DATA_FILES データファイルの情報
DBA_FREE_SPACE データファイルの空き容量に関する情報

データディクショナリビューの分類

  • DBA_
    • データベース全体の管理情報が表示される。
    • 権限を持つユーザのみがアクセス可能。
  • ALL_
    • 問い合わせを実行下ユーザーがアクセスできる範囲の管理情報が表示される
  • USER_
    • 問い合わせを実行したユーザが所有する範囲の管理情報が表示される。

動的パフォーマンスビュー

制御ファイルに格納された内部情報、または、インスタンス(SGA)で保管している内部管理情報を確認するビュー

主な動的パフォーマンスビュー

ビュー名 確認できる内部管理情報
V$PARAMETER 初期化パラメータの設定値
V$SGA SGAのサマリー情報
V$SGAINFO SGAのサイズ情報
V$SESSION インスタンス内の全セッションの情報
V$DATAFILE 制御ファイルに格納されたデータファイルの情報
V$TEMPFILE 制御ファイルに格納された一時ファイルの情報
V$INSTANCE インスタンスの情報
V$SQL 共有プールにキャッシュされているSQL情報
V$SYSSTAT インスタンスの様々な稼働統計情報
V$SESSTAT セッションの様々な稼働統計情報

違い

  • データディクショナリビュー
    • OPEN状態でのみ問合せを行える
    • 読み取り一貫性が保証される
    • 実表は、SYSTEM表領域に格納されている
  • 動的パフォーマンスビュー
    • OPEN状態でなくても問合せを行える
    • 読取り一貫性が保証されない
    • メモリー構造から導出される(制御ファイルに格納された内部情報、またはSGAで保管している内部管理情報)

 自動診断リポジトリ(ADR)

特徴

  • 製品やデータベースなどに応じたディレクトリ構造で整理されたログファイルの集合体
  • ADRベース内では、DBインスタンス用、ASMインスタンス用、リスナー用など各コンポーネントごとのサブディレクトリが作成される
  • データベース外部に格納されるため、インスタンス停止中でもアクセス可能である。
  • DIAGNOSTIC_DESTパラメータで格納先を指定できる
  • Oracle Database、Oracle Client、Oracleリスナー、Oracle ASM、Oracle Clusterwareなどの製品ログ・ファイルが格納される

初期化パラメータファイル

各メモリー領域のサイズや各機能のON/OFF、プロセスの動作特性など、インスタンスの動作特性を決定するパラメータ

SPFILE

  • バイナリ形式の初期化パラメータファイル
  • テキストエディタなどでファイルを直接編集する事はできない
  • ALTER SYSTEM SET文で設定値の変更可能
格納された初期化パラメータの設定値を変更
ALTER SYSTEM SET
SPFILEのみの設定値を変更
ALTER SYSTEM SET SCOPE = SPFILE

 ※再起動後に変更が有効になる。

現在起動中のインスタンス内でのみの設定値を変更
ALTER SYSTEM SET SCOPE = MEMORY

PFILE

  • テキスト形式の初期化パラメータファイル
  • テキストエディタでファイルを直接編集できる
  • ALTER SYSTEM SET 文で現行のインスタンスには反映される
  • ただし、ALTER SYSTEM SET 文でのPFILE内の設定内容を変更することはできない
  • 再起動後も変更後の値を維持したい場合は、手動でPFILEを編集する必要がある
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