まえがき
Yahoo の 1on1
からブームになって、ほぼすべてのテック企業が 1on1
を実施するようになった。ラクマも当たり前のようですが、チームごとにマネジャーとの 1on1
を実施しています。最近、自分も 1on1
をする側に回ったので、それを通じて新たの視点ができました。
自分も前職で、若手エンジニアとの 1on1
はやってたので、テクニック自体はわかってます。その辺は書籍や他の人にも書いてあったので、割愛します。
思ったこと
自分からチーム全体にフォーカスが変わった
自分が 1on1
されることになると、どうしても自分自身のやったことや、反省、そして不満や組織への要求がメインで考えます。
自分の開発タスクでうまく行ったことや、うまく行かなかったこと、もうちょっとこうするべきだったとか。また、自分のゴール設定のエピソードをメモとして残すところとして、自分の功績や評価してほしいポイントを記載して、マネジャーにアピールすることが多かったです。
しかし、自分が 1on1
をする側になると、今度はメンバーが感じたことや、組織への要求 が主なフォーカスになります。メンバー一人ひとりの現状を理解して、その人が今感じていることをヒアリングして、チームづくり上でどのように対処すべきかを考えることができました。
忙しいようであれば、次の案件やタスクの調整をするし、もっともっとタスクをこなしたいであれば、チームのバックロックから渡せそうなものを積極的にアサインする。メンバーそれぞれの速度に合わせて最適な仕事量があるので、そこを見ることができて、チーム全体でこなせる量を上げることがメインフォーカスになりました。
人はそれぞれ目指したい方向が違うことがわかった
1on1
を定期的にやることになると、メンバーそれぞれがやってるタスクや、取り組んでいる活動のトレンドが見えるようになります。
- 開発プロセスを改善したい人
- スクラムをもっとうまく回したい人
- コミュニケーションを積極的に増やしたい人
- MTGなどを減らして黙々と開発や改善活動をしたい人
etc.
それらの 違いを把握 して、チームやタスクのアサインをするときに配慮を入れることで個人の能力を最大限に発揮することができます。
メンバーとの距離が近くなった
WFH
が主になったこともあって、メンバー間のコミュニケーションがだいぶ減ったのは、おそらくみんなも感じたはずです。昔はコーヒーMTGや、席に行って直接話したりすることもできたが、WFH
になってそういうのも全部なくなりました。
1on1
を通じて、他のメンバーとの距離も近くなりました。普段は他のメンバーの生活をあんまり聞くこともないのですが、1on1
を通して、その話も少し触れることができました。自己開示も兼ねてお互いの信頼関係を作ることで、お互いどんどん話しやすい環境が作れて、普段の相談や、ヘルプもしやすくなります。
メンバーのことを理解すると、その人の生活スタイルや、持ってる悩みの理由もわかるようになります。
自分の 1on1 でも、やりたいことや、協力してほしいことを言いやすくなった
1on1
をやる側になって、本からやり方や目的を学びました。そして、実践してメンバーとの 1on1
でより確実にその目的を理解することができます。
それで、自分が 1on1
されるときの MTG で
- 何を伝えるのか
- なにかを調整してほしいのか
その辺をピンポイントで伝えることができました。
マネジャーがメンバーの 悩みや感じることを引き出して、成長につながることが目的であることを理解していれば、自分からそれを伝えることで、より効果的な 1on1
ができます。
終わりに
自分もパーフェクトに 1on1
ができているわけでもないので、引き続き本から学び、お互い良い 1on1
ができるようにがんばります!
自分が 1on1
することで、学んだことも多くて、個人からチーム全体へと視点を引き上げる事ができました。プロダクト開発は個人戦ではなくて、チーム戦であることを心に刻んで、個人のみではなくて、いかにチーム全体のパフォーマンスを引き上げることが肝心であることを学びました。
みなさんも、普段話したいや相談したいことがあるのに、なかなか話す機会がないときは、積極的に 1on1
のスケジュールを入れましょう!