💾 フロントエンドにおける「APIレスポンスはRAMに保存される」仕組みと活用
🧠 「RAMに保存される」とは?
フェッチで取得したデータ(例:fetch()やaxiosのレスポンス)はブラウザの実行中メモリ(=RAM)に一時的に格納される。
ページをリロードすると消える一時的な格納領域。
ReactのuseState、useEffect、状態管理ライブラリもこのRAMを使ってデータを保持している。
🧰 メモリ vs 他の保存方法の比較
方法 保存先 持続時間 用途
通常の変数/Reactのstate RAM(メモリ) ページが閉じるまで 一時的なUI状態やAPIレスポンス
React QueryやZustand RAM 設定次第 状態管理・キャッシュ
localStorage ディスク 無制限 永続データ(例:トークン)
sessionStorage ディスク タブが閉じるまで セッション中の保持
indexedDB ディスク 無制限 オフラインキャッシュ、大容量データ
🔄 React Query のRAM活用
APIデータの自動フェッチ・キャッシュ・再利用を行うライブラリ。
フェッチ結果はin-memory cache(RAM)に保持される。
パフォーマンス改善・再フェッチ抑制に有効。
const { data } = useQuery(['todos'], fetchTodos);
✅ 主なキャッシュ設定
staleTime: 「新鮮」と見なす時間(再フェッチを抑える)
cacheTime: アンマウント後もRAM上に保持しておく時間
🐻 Zustand のRAM活用
軽量な状態管理ライブラリで、グローバルにデータを保持可能。
作成したストアの内容はRAM上に保持され、Reactコンポーネント間で共有される。
const useStore = create((set) => ({
user: null,
setUser: (user) => set({ user }),
}));
再レンダリングや再取得を抑えたいユーザー状態の管理に最適。
ページリロードで消えるが、中間状態の保持には非常に強力。
🧩 React Query × Zustand の併用戦略(Laravel API想定)
用途 ライブラリ 備考
APIからデータ取得&キャッシュ React Query Laravel APIとの接続に最適
ログインユーザーやUI状態の保存 Zustand 複数ページ間で共通状態管理
ページ跨ぎの再利用性 両者併用 データの永続・非永続を柔軟に切り替え可能
📌 開発者として意識すべきこと
RAMは速いが一時的。永続的なデータはlocalStorageなどに保存。
状態保持ライブラリの「RAM活用」の仕組みを理解しておくと、UXやパフォーマンスの設計で有利。
Laravel × Next.jsの組み合わせでは、両ライブラリの役割分担が特に重要。