1. ポート番号とは
ポート番号とは何か
ポート番号とは、コンピューターがネットワーク上で通信するときに**「どのサービスとやり取りするかを決める番号」**です。
🔹 ポート番号を簡単に説明すると…
インターネットでは、コンピューター同士がIPアドレスを使って通信します。でも、IPアドレスだけでは**「どのサービスと話すのか?」**がわかりません。
そこで登場するのが ポート番号 です!
📌 例えば:
- 「IPアドレスだけ」 → 家の住所(どの家かはわかる)
- 「IPアドレス + ポート番号」 → 部屋番号(どの部屋の人と話すかが決まる)
つまり、**ポート番号は「通信の入り口を指定する番号」**です!
🔹 なぜポート番号が必要なの?
1️⃣ 同じIPアドレスでも複数のサービスを動かせる!
例えば、1つのサーバーで「ウェブページ(HTTP)」と「メール(SMTP)」を動かしていても、ポート番号が違えばどのサービスと通信するかが分かる!
2️⃣ 決まったポート番号で通信できる(標準化)
世界共通で有名なサービスには**「標準ポート番号」**が決まっているので、誰でも簡単に通信できる。
🔹 よく使われるポート番号一覧
ポート番号 | サービス |
---|---|
80 | HTTP(ウェブサイト) |
443 | HTTPS(暗号化されたウェブサイト) |
25 | SMTP(メール送信) |
110 | POP3(メール受信) |
22 | SSH(リモート接続) |
🔹 まとめ
✔ ポート番号は「どのサービスと通信するか」を決める番号
✔ IPアドレスが「住所」、ポート番号が「部屋番号」みたいな役割
✔ 世界共通の標準ポートが決まっているので、スムーズな通信が可能
2. 代表的なポート番号
代表的なポート番号はウェルノウンポートと呼ばれています。ウェルノウンポートをいくつか挙げてください。また、それぞれのポート番号が何のために使われているか説明してください。
**ウェルノウンポート(Well-Known Ports)**とは、0~1023番のポート番号のことで、世界的に標準化されている通信サービスが使用するポート番号です。これらのポートは、OSやネットワーク機器が予約しているため、一般のアプリケーションでは使用できません。
🔹 代表的なウェルノウンポートと用途
ポート番号 | 用途 |
---|---|
20 | FTP(ファイル転送プロトコル) - データ転送用 |
21 | FTP(ファイル転送プロトコル) - コントロール用 |
22 | SSH(セキュアシェル) - リモート接続 |
25 | SMTP(メール送信) |
53 | DNS(ドメイン名をIPアドレスに変換) |
80 | HTTP(ウェブサイトの閲覧) |
110 | POP3(メール受信) |
123 | NTP(時刻同期) |
143 | IMAP(メール受信) |
443 | HTTPS(暗号化されたウェブサイトの閲覧) |
🔹 もっと詳しく!
✔ HTTP(80番) → ウェブサイトを見るときに使われる標準ポート
✔ HTTPS(443番) → セキュアなウェブ接続(SSL/TLSを使用)
✔ DNS(53番) → www.google.com
をIPアドレスに変換する通信で使う
✔ SMTP(25番) → メールを送信するときの標準プロトコル
✔ SSH(22番) → サーバーへ安全にリモートログインするときに使う
これらのポートは、インターネットやネットワーク通信をスムーズに行うために不可欠です!
ポート番号を指定するとどうなる?
ウェブページを開く際に、https://www.google.com:443
は正常に表示されますが、https://www.google.com:22
は表示されません。その理由は、ポート番号がサービスごとに決まっているからです。
📌 具体的な理由:
-
ポート443(HTTPS)はGoogleのウェブサーバーで開かれている
- HTTPS通信は標準でポート443を使用する。
-
https://www.google.com:443
は通常のウェブアクセスと同じため、問題なくページが表示される。
-
ポート22(SSH)はGoogleのウェブサーバーでは開いていない
- ポート22はSSH専用(サーバー管理用のリモート接続)。
- Googleのウェブサーバーはこのポートでウェブページを提供していないため、アクセスできない。
つまり、サーバーが特定のポートでどのサービスを提供しているかによって、ページが開くかどうかが決まるんですね!
🔹 なぜ通常はポート番号を指定しないの?
普段ウェブページを開くとき、https://www.google.com
や http://example.com
のように、ポート番号を省略してアクセスするのが一般的です。その理由は:
-
標準ポートが決まっている
- HTTP(ウェブページ)は 80番
- HTTPS(暗号化されたウェブページ)は 443番
- ほとんどのウェブサイトはこれらの標準ポートを使っているため、ユーザーが意識しなくてもアクセスできる。
-
ブラウザが自動で適切なポートを選択
-
https://www.example.com
→ ブラウザは443番を使う -
http://www.example.com
→ ブラウザは80番を使う - このため、ユーザーはポート番号を入力する必要がない。
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-
利便性が向上
- 毎回ポート番号を指定するのは面倒!
- ブラウザが標準ポートを自動選択することで、誰でも簡単にウェブページにアクセスできる。