httpとsshの違い
HTTP (Hypertext Transfer Protocol) と SSH (Secure Shell) は、どちらもネットワーク上で通信を行うためのプロトコルですが、その目的と仕組みは大きく異なります。
HTTP (Hypertext Transfer Protocol)
主な目的: WebブラウザとWebサーバーの間で、Webページ(HTMLファイルなど)や画像、動画などのコンテンツをやり取りするために設計されたプロトコルです。
動作:
クライアント(Webブラウザ)がサーバーにリクエストを送信します(例: 「このWebページをください」)。
サーバーはリクエストに応じてレスポンスを返します(例: WebページのHTMLデータ)。
セキュリティ: 通常は暗号化されません(http://)。セキュリティが必要な場合は、HTTP over TLS/SSL (HTTPS, https://) を使用します。
主な用途: Webサイトの閲覧、Webアプリケーションの利用など。
ポート番号: 通常は 80 番ポート(HTTPSは 443 番ポート)を使用します。
SSH (Secure Shell)
主な目的: ネットワーク経由で安全にリモートコンピュータを操作するために設計されたプロトコルです。コマンドラインインターフェース (シェル) を安全に利用したり、セキュアにファイルを転送したりできます。
動作:
クライアント(SSHクライアント)がサーバー(SSHサーバー)に接続します。
接続は暗号化され、なりすましを防ぐための認証が行われます。
接続が確立されると、クライアントはサーバー上でコマンドを実行したり、ファイルを操作したりできます。
セキュリティ: 通信全体が暗号化されるため、盗聴や改ざんのリスクが低いです。
主な用途: サーバーの管理、リモートアクセス、セキュアなファイル転送 (SFTP, SCP) など。
ポート番号: 通常は 22 番ポートを使用します。
まとめ
特徴 HTTP SSH
主な目的 Webコンテンツの転送 安全なリモートアクセスとファイル転送
やり取り Webページ、画像などのコンテンツ コマンド、ファイル
セキュリティ 通常は非暗号化 (HTTPSで暗号化) 常に暗号化
主な用途 Webサイト閲覧、Webアプリ利用 サーバー管理、リモート操作、セキュアなファイル転送
ポート番号 80 (HTTP), 443 (HTTPS) 22
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このように、HTTPは主にWebコンテンツのやり取りに使われるのに対し、SSHは安全なリモート操作に使われるという点で、明確な違いがあります。