「エンジニアになると稼げる、自由な働き方ができる、今後もニーズがあるみたいにエンジニア転職を勧める話はよく聞くけど、
実際のところ、リスクとかデメリットとかないのかな?
実際に未経験でエンジニア転職した人のリアルな話を聞いてみたい。」
今回はそんな疑問にお答えします。
【筆者について】
不動産会社で約3年間営業職を経験後、2020年4月に独学でプログラミングを学んで自社開発企業のWeb系エンジニアへ転職しました。
エンジニア歴はこの記事を書いた時点で約2年です。
2022年5月に転職し、現在は渋谷の某メガベンチャー企業で働いています。
【この記事でわかること】
・エンジニアのデメリット
・デメリット対策
・エンジニアになって得られたメリット
・エンジニアに向いている人のタイプ
【前提】
私は転職したのは「Web開発エンジニア」なので、
この記事でお伝えできるのはWeb開発エンジニア転職のメリット・デメリットです。
「Web制作エンジニア」としての働き方やメリット・デメリットはWeb開発エンジニアとは大きく異なります。
超簡単に違いを説明すると、こんな感じです。(今後詳しい解説記事を書きたいと思います)
「Web開発エンジニアとWeb制作エンジニアって、何が違うの?」については
こちらの解説動画がわかりやすかったので、よかったら見ておいてください。
【実体験】エンジニアになったら人生変わった
最初に結論からお伝えすると、私はエンジニア最高でした。
これは私が未経験でエンジニアに転職して2年間働いて本当にそう思います。
新卒で入って3年以上務めた不動産営業の仕事から、一気に方向転換して、未経験でもエンジニアに転職したことは人生最良の選択だったと心から思っています。
ただし、もちろん良いことばかりでは決してありません。
むしろ、明確なデメリットも沢山ある職種です。
私のようなタイプの人間には合っていただけで、万人におすすめできる仕事というわけでもありません。
なので、この記事は
私のエンジニア転職の実体験を元に
「エンジニアに興味がある、エンジニアにになりたい」と考えている人に
現実をお伝えしつつ、
「それでも目指す価値はあるよ」と背中を押すための記事です。
知っておきたいエンジニア転職デメリット
実際に働いて感じたデメリットを5つご紹介します。
なお、デメリットを紹介するだけでなく、それを乗り超えるための対策についても次の章でご紹介しますのでそちらも是非御覧ください。
- そもそも転職するまでに短くても3〜6ヶ月は毎日勉強が必要
- 年収が下がる可能性がある
- 特に転職直後は分からないことだらけで辛い
- 1人で作業する時間が多い
- 座りっぱなし
そもそも転職するまでに短くても3〜6ヶ月は毎日勉強が必要
エンジニアに転職するには、プログラミングを学び、自分で何かWebサービスやアプリを作れるくらいのスキルを身に着ける必要があります。
そのため、そのスキルを身につけるまでに、一般的には短くても3ヶ月、長いと1年近くかかることもあります。
人によってはそこまで転職を先延ばしにできない人もいるでしょう。
また、その期間中は意識的に時間を捻出して、プログラミング学習と作業に集中する必要があります。
それはつまり、数カ月間、仕事の前や後、休日に、趣味や遊びなどのプライベートの時間を削って、プログラミング学習に当てるということです。
時間的にも体力的にも相当なエネルギーを費やす必要があります。
年収が下がる可能性がある【実際の私の年収を公開】
個人的に万人にとって一番影響が大きいデメリットはこの「年収が下がる可能性があること」ではないかと考えています。
実務未経験からエンジニアに転職した場合の年収は、
会社により差はあるものの、一般的に250~300万円程度といわれています。
私が未経験で転職した時の年収を公開すると、
おおよそ390万円でした。
【内訳】
年俸:300万円
残業代:約90万円(残業の多寡で上下あり)
ボーナスなし
残業代でかなり増えてはいますが、基本給は300万ですので一般的な水準だったと思います。
この会社で2年間働きましたが、1年で年収は少しずつあがっていたものの、大きくは変わっていません。
エンジニアになりたい理由の一つが「稼ぎたいから」という人は多いはず。
それなのに、年収が下がるというのは本末転倒でしょう。
また、特に「これまでより年収が下がる場合」というのは、多かれ少なかれ、それまでの生活が送れなくなるということ。
それを受け入れてエンジニアに未経験で飛び込むには、この後「デメリットの対策」でお話するように、長期的にキャリアを考える目線が必要になると思います。
特に転職直後は分からないことだらけでストレスフル
YouTubeの「エンジニアになったけど辛い」系の動画は殆どこれですね。
転職前にどれだけ学習していても、現場で求められる技術レベルにはどうしても及ばないので、最初は分からないこと、知らないことだらけです。
そのため、転職後数ヶ月間は「何が分からないのか分からないストレス」「先輩社員に質問する気疲れ」「思い通りに自分一人で仕事できないもどかしさ」「任されたタスク期限が迫ってくる焦り」など、様々なストレスがかかります。
また、仕事に追いつくために、引き続きプライベートの時間を使って勉強をする必要があることもあります。
「転職すればもう勉強しなくていい」なんて考えていたのに、まだプライベートを犠牲にして勉強を続けないといけないこともストレスに感じるかもしれませんね。
1人で作業する時間が多い
エンジニアの仕事は基本的にはパソコンに向かって作業をしている時間が大半です。
もちろん、雑談タイムや会議や打ち合わせの時間もありますし、役職が上がるほど1人作業より、色んな人と関わって働く割合のほうが増えていくのですが、
少なくともエンジニア転職直後の末端プレイヤーの段階では、基本的には任されたタスクを1人で黙々とこなす時間が大半だと思います。
この「1人で黙々と作業」というのが性にあっていない人からすると「もっと色んな人と話したい。文化祭のように沢山の人とワイワイやりながらプロジェクトを進めていく感覚が好き」という人もいるでしょう。
座りっぱなし
座って作業している時間が9割の仕事なので、肩こりや腰痛に悩まされる人もいます。
また、じっとしているのが耐えられない、外で動き回りたい、というタイプの人にはエンジニアの仕事は向かないでしょう。
デメリット対策
【対策1】勉強法と初心者がハマりがちな罠を回避する方法を知って、効率的に学習をすすめる
そもそも転職するまでに短くても3〜6ヶ月は毎日勉強が必要
↓
【対策】
勉強法と初心者がハマりがちな罠を回避する方法を知って、効率的に学習をすすめる
転職まで時間がかかることは避けられませんが、
初心者がハマりがちな、「時間がかかりすぎる非効率な勉強法」を避け、効率的に勉強して期間を最短にすることはできます。
エンジニアに転職のためのプログラミング勉強法については、別記事で解説していますのでよかったら参考にしてください。
【対策2】2年働いて転職する
年収が下がる可能性がある
↓
【対策】
2年我慢して転職する
先ほどお伝えしたとおり、未経験でエンジニアに転職すると、年収は200〜300万円台になることが多いです。
ですが、エンジニアとして開発業務を最低でも1年積むことができれば、あなたの市場価値は急激に上がります。
2年開発を勤めれば、正社員なら500万円台で転職は全く難しくないですし、フリーランスなら月単価60万円くらいの案件も取れると思います。
参考ですが、私の転職活動時の情報を提供します。
私は1年9ヶ月時点で、転職活動を行い、結果、
正社員として、500〜550万円以上のオファーを5本獲得できました。
3本が転職ドラフトでの最低年収確約型のオファー(別の第一志望の会社から内定が出たので辞退しましたが2次面接まで行きました)、1本がエージェントからの紹介で、最終的に内定まで獲得(今はこちらで働いています)、1本がスカウト型の転職サービスでのオファーでした。
途中から400万円台の求人に関しては、お断りしてしまっていたのですが、
正直、400万円台であれば、内定獲得はさらにハードルは低かったと思います。
フリーランスとしても、最終的な単価確定と契約まで進んでいないのであくまで参考ですが、
・リモートワークのみ
・最低でも単価55万円以上
・AWSでのインフラ構築や保守運用業務などAWSを使えること
という、かなり絞った条件でとあるエージェントさんには案件を探してもらっていたのですが、それでも17件くらいはすぐに紹介してもらえました。
レバテックフリーランスでも案件自体は40本くらいは一度に紹介してもらえました。
上記はあくまで私の例で、
人やタイミングによって差は出ると思いますが、
体感としては、フリーランス転向や500万円台での転職は2年あれば全く問題なく実現できると思います。
また、現時点ではこのくらいの年収感ですが、さらにここから経験を積んでいけば、ここから数年で更に年収を百万円単位で伸ばしていけることはほぼ間違いないでしょう。
もちろん、最初に入った会社が市場価値に見合ったレベルに給料をあげてくれるのであれば、そのまま働き続けてもいいと思います。
(基本的には同じ会社で一気に年収を上げるのはかなり難易度が高いのですが。)
なので、1,2年しっかり会社に貢献して、開発業務を任せてもらい、人材価値を高めていけば、ほぼ間違いなく年収はあげられます。
また、一度エンジニアとして軸が固まってくれば、転職先でさらに新しい経験を積んで、もっと年収の高い職場・案件へ移る、という選択肢をもてるようになります。
未経験で入社して1,2年年収が下がるデメリットは確かにあるのですが、長期的には年収を大きく上げていけるポテンシャルを秘めている職種であることは覚えておきましょう。
【対策3】「何が分からないのか分からない時」の対処法を知る・上手く質問する
特に転職直後は分からないことだらけでストレスフル
↓
【対策】
・何が分からないのか分からない時の対処法を知っておく
・上手く質問する
分からないことが多いのは仕方ないので、まず入社直後は誰しもがそういったストレスがある、ということを知った状態で入社しましょう。
その上で、分からないことの中でも特に厄介な「何が分からないのか分からない時の対処法」だけでも知っておきましょう。
これを知っておけば、たとえその場ですぐには理解できなくても、後から調べたり勉強したりすることで対処できます。
同時に「私は対処法を持っている」というだけでもかなり安心感を持てるので、先程のストレスもだいぶ軽減できるはずです。
また、調べ方というのは、知識と経験で上手くなっていくので、最初はどれだけ調べても解決までたどり着けけないこともあります。
1時間調べて分からなかったのに、先輩エンジニアに聞いたら10秒で解決した、というのはあるあるです。
分からないことは先輩エンジニアに質問しましょう。
調べるのに時間がかかりすぎるのは業務が止まってしまって生産的ではないので、質問するのも最初は大切な業務です。
そして、その質問をしやすくするために、先輩エンジニアが出社しているのであれば、あなたも出社することをおすすめします。
・出社して、先輩エンジニアと仲良くなっていると、心理的に質問しやすい
・距離が近いので、物理的にもさっと聞きやすい
・チャットツールでテキストで質問するよりも口頭の方がすぐに聞ける
出社することで、こういったメリットがあるからです。
なお、「質問をする」というのは相手の時間を奪う行為なので、相手が答えやすいように質問するのが最低限のマナーです。
「自力で解決する力」も大切ですが、「質問力」も同じように大事なエンジニアの力です。
質問力だけでも大きなテーマなので、別の記事で改めて解説したいと思いますが、まずはこちらの動画を見ておくことをおすすめします。
駆け出しエンジニア向けに先輩エンジニアへ質問をする際のコツとテンプレートを解説してくれています。
【対策4】出社する
1人で作業する時間が多い
↓
【対策】
出社する
この問題の本質は端的に言うと「もっと人と喋りたい」「誰かに話を聞いてほしい」ということかと思います。
もしあなたが1人で作業をしていて、寂しさを感じるタイプなのであれば、先程も出てきましたが、できるだけ出社することをおすすめします。
出社と比べるとリモートワークは、圧倒的に会社の人と会話をする機会、特に雑談をする機会が少ないためです。
私自身、最初にエンジニアとして入った会社がフルリモートで、今の2社目の会社が出社とリモート半々なので、よく分かります。
リモートだと「朝会」「会議」「何か用事があってビデオ通話する時」くらいしか会話の時間がありません。昼ごはんは家族が家にいなければ1人ですし、夜仕事終わりに会社の人とちょっと飲みに行く、ということもほぼありません。
特にリモートだと雑談がしづらいです。
用事もないのにビデオ通話を繋ぐ、チャットで話しかける、というのはありえないんですね。
一方、出社の場合、昼ごはんを一緒に食べに行くというのは自然な流れでよくありますし、そこで雑談も大いにできます。
ちょっと手を止めたタイミングでくだらない話や世間話もします。
同僚がいれば愚痴や悩んでいることも相談しやすいでしょう。
そもそも、1人ではないので孤独感も感じづらいです。
先程の質問しやすい、という点を踏まえても、特にキャリアの初期は出社するほうがメリットが大きいのです。
【対策5】作業環境を整える・休憩をこまめに取る
座りっぱなし
↓
【対策】
・長時間座っていても辛くない作業環境を整える
・休憩をこまめにとって運動する
私も一度腰痛に悩まされた時期がありましたが、ある2つの対策をして以降、肩こりも腰痛も一切ありません。
それが、作業環境の改善と、こまめな休憩です。
作業環境の改善のポイントは1つ、姿勢です。
正しい姿勢で座れていれば、高いアイテムを買う必要はありません。
逆に正しい姿勢でなければ、どんなに良いアイテムを買っても長時間集中して作業はできません。
どういう姿勢がいい姿勢かについてはこちらの動画が非常に分かりやすくまとまっていたので
こちらをご覧ください。
正しい姿勢を理解したら、後は自然とこの正しい姿勢になるような環境を整えればOKなわけです。
この記事はエンジニアになりたい人向けの記事ですので、個別のアイテムの説明まではしませんが、
まずは最低限、自分の体に合った高さに椅子を調整して、可能であればデュアルディスプレイにして目線の高さを調整すれば姿勢作りに関しては概ね問題ありません。
あとは、動画内でも解説されていましたが、
30分ごとくらいに立ち上がって少し歩くルールにするだけで集中力を維持できます。
このように、環境づくりと簡単なルールだけで座りっぱなしで疲れることは予防できるのです。
エンジニアになって得られたメリット
ここからはエンジニアになって得られたメリットについてお話します。
- 年収が2年で150万円以上上がった
- 毎日8時間寝られるようになったので風邪を引かなくなった
- 出勤時間がなくなった分、自分の時間が増えた
- 検索力が上がって、大抵のことは効率的に調べられるようになった
- 仕事が好きになって、月曜日が憂鬱ではなくなった
- 貯金が100万くらい増えた
- 初めて彼女ができて結婚もできた
年収が2年で150万円以上上がった
デメリット編の「年収が下がる可能性がある」のところでもお話しましたが、2年エンジニアとして経験を積んだ段階で転職したことで、前前職の不動産営業の時と比べても年収が150万円以上上がりました。
そして、今後も年収を上げていける可能性は高いと感じています。
毎日8時間寝られるようになったので風邪を引かなくなった
不動産営業時代は、8時半出社でしたので、6時半ごろ起床・24〜1時ごろ就寝がいつもの流れで、睡眠時間は6時間確保できていれば問題ないという認識で生活していました。
しかし、あの頃は、休日でもどこか頭に曇りがかかっているような感覚がいつもあり、朝の電車は常に眠く、季節が変わるタイミングでは必ず体調を崩していました。
当時は自覚できていなかったのですが、睡眠時間が足りていなかったのです。
それが、エンジニアに転向してフレックスタイム制になってからは生活が大きく変わりました。
11時までに自分の好きなタイミングで出勤打刻をすれば良いというルールだった上に、リモートワークで出勤時間が0になったので、睡眠に使える時間が圧倒的に増えたのです。
私は0時に寝て、8時に起きる生活にしたところ、驚くくらい健康になりました。
今までの頭の曇りや眠さはなくなり、肌艶も良くなりました。
嘘みたいですが、エンジニアになってから2年間一度も風邪を引いていません。
出勤時間がなくなった分、自分の時間が増えた
デメリット編でもお伝えしたとおり、エンジニア転職後数カ月間はリモートではなく出社したほうがメリットが多いです。
ただ、リモートワークそれ自体は「通勤時間がない」という強力なメリットがあるため、ここで挙げているような自由度の高い生活が手に入ります。
ある程度仕事を覚えてきたら、自分の好みや仕事の進め方に合わせて、上手くリモートワークも使って、そのメリットを大いに享受すると良いでしょう。
私は、8時間寝ても朝の時間にまだ余裕があるので、
「起床後に運動をすると集中力が上がる」という本に影響を受けて、起きたらまず30分間ウォーキングをする時間を毎日作りました。
すると、朝からスッキリした気持ちで確かに集中して仕事に打ち込めるようになり、ルーティーンができたことで、「健康的な習慣を取り入れた生活を送れている」という小さな自信が持てるようになりました。
ウォーキング後の午前の一番集中できる時間に、こういったブログ記事を書いたり、個人でWebサービスを作ったりする朝活の時間も作れるので、新しいことも挑戦できています。
「朝5時おき」みたいな無理をしていないので、継続もしやすいです。
また、夜は仕事が終わったら0秒で帰宅できるので、遅くても8時には夜ご飯を食べられるため、夜ご飯の時間が遅くなって、睡眠の質が落ちる、ということもありません。
自炊なので、栄養バランスの良い食事を取れて、お金も節約できます。
ご飯後は0時に寝るまで、ゆっくりお風呂に入ったり、テレビやYouTubeを見ながら家族とのんびり過ごす時間を楽しんでいます。
検索力が上がって、大抵のことは効率的に調べられるようになった
エンジニアほど仕事で「検索力」が求められる職種はないと思います。
そのくらい「分からないこと・知らないこと」にぶつかる回数は多いですし、それを調べて解決する力が大切な仕事です。
例えばエンジニアは分からないことがあったときにこんなことを考えて対応します。
自分は何がわかっていないのか
どういう情報があれば問題の解決に繋がりそうか
具体的にどういう単語で検索をかければ、欲しい情報が表示されそうか
検索結果一覧の中でどのページから選んで見ていくか
この情報は信ぴょう性があるか
自分の抱えている問題に応用できそうか
何か試してみて解決しなかったら、これが原因ではないという切り分けができたので、別の仮説を立てようか
などなど
知識はもちろん、論理的に考える力、仮説を立てて1つずつ問題を解決していく習慣、検索のノウハウ・経験則など、様々な力の集合体が検索力です。
そして、この力は仕事だけでなく、普段の生活でもめちゃくちゃ役に立ちます。
例えば、私は先日、ふるさと納税で確定申告を初めて行うことになりました。
(確定申告というものを体験してみたかったので、ワンストップ特例ではなくあえて確定申告を選びました。)
当然、申請の仕方など全く分かりません。
私は、確定申告の中でも記載が必要な量はそれほど多くない方でしたが、個人事業主の本格的な確定申告の場合、慣れていても1人でやったら丸1日〜数日かかることもある作業です。
ですが、その全く分からなかった状態から調べ始めて、なんと3時間程度で申請を完了させることができました。
必要な大枠の情報を集めて、とりあえず申請サイトまで進み、申請を進めながら分からないところがあれば、解説サイトやYouTube動画などから必要な情報をかき集めてくる。
まさに仕事で行っていた作業を実生活でも応用できたのです。
自分でも驚くほどスムーズに進んだことを覚えています。
今後、何か分からないことや始めて学ぶことがあっても、大体は自力で解決できるだろうという自信があります。
仕事が好きになって、月曜日が憂鬱ではなくなった
新卒で入った不動産会社では、
直属の上司が社内でも有名な典型的なパワハラ上司だったこと
ノルマになっていた飛び込み営業が苦手だったこと
で
仕事と職場は正直あまり好きではありませんでした。
お金は必要だから仕事には真面目に取り組むけど、明確な目標ややりたいことは特にない
結果もあまり出ていないので、仕事の面白みも感じない
そんな中で上司から叱られることが嫌になって、とにかく叱られないような働き方になる
当然、月曜の朝は憂鬱
という、今考えるとよくある状態だったのかなと思います。
しかし、エンジニアになってからは180度変わりました。
社内で高圧的だったり人格を否定するような上司や先輩はいません。
自分が得意な「ものづくり」と「コツコツ地道に積み上げること」を活かして仕事できています。
苦手だった「多くの人と深い関係を築いていくこと」「複数の仕事を短時間で処理していくこと」はしていません。
何より「何年以内に年収1000万を超えてみたい」など、達成したい目標が今はいくつもあります。
それを実現するために今はエンジニアとしてどういう技術と経験を積んで、今後どういう稼ぎ方をすればいいかがなんととく分かっています。
今の仕事を頑張ることでその技術と経験を積んでいるという確かな実感が持てています。
つまり、以前は、
仕事をしないと生活できないから、嫌な仕事をする=仕事をさせられていた
だったのが
自分の目標があって、それを実現するための手段として仕事を利用していている
のです。
だから、以前は休日に仕事させられているのが苦痛でたまりませんでしたが、
いまは技術の習得に土日を費やしても何も不満もストレスもありません。
むしろ、やりたいと思ってやっています。
当然、月曜日は「さあやろうか」という前向きな気持ちでスタートできています。
やりたくないことはせず、やりたいと思ったことに思いっきりアクセルを踏めて、しかもしっかり前に進んでいる実感を持てている。
この状態になれたことが何より幸せで有り難いことだと心から思います。
貯金が100万くらい増えた
エンジニアに転職してから、収入は前職と同じくらいだったのにも関わらず、1年半くらいで100万円くらい貯金が増えました。
理由は、これもやはり「お金に困らない人生を生きたい」という目標ができたためです。
自分の収支を管理し、いらない支出を削ることがお金に困らない人生を生きるための基本中の基本。
よく言われる、いらない保険の解約や、格安SIMへの変更、水道光熱費の契約先の見直しや、使っていないサブスクの整理を行い、不要な支出を無理なくカットし、
同時に自分が月いくら位あれば生活できるのか把握するようにしました。
それにより、毎月どのくらい自由にお金を使えるかも明確になり、
・自動で投資信託を一定額購入されるように設定しておく
・誘われたら行っていた飲み会も、月の予算の中で本当に行きたい会だけ参加する
・必要な本や動画教材など、学びになる出費は月の予算内でどんどん買う
など、将来に向けての投資や優先順位の高いもの、必要なものはお金を使う、ということが自然とできるようになり、貯金も計画通り貯まっていきました。
初めて彼女ができて結婚もできた
これはエンジニア転職と直接は関係ありませんが、間接的な影響は大きいと思いますし、事実なのでお伝えしておきます。
エンジニアに転職するため、2020年の10月に3年以上勤めた不動産の会社を辞め、独学に専念していた2020年11月末に友人の紹介で彼女に出会いました。
出会ってから約1ヶ月後の12月30日に告白して付き合うことになり、その後、2021年3月にエンジニアとして内定をゲット。
告白から丁度1年後の2021年12月30日にプロポーズして結婚しました。
...自慢がしたいわけではないので、殺気立っている方はちょっと待ってください。
実はエンジニアに転職したことと彼女ができたこと、結婚できたことはいくつかの因果関係があるのです。
・自分の収支をきちんと管理できるようになったことで貯金が増え、交際に使える金銭的な余裕ができていた
・睡眠と運動の時間が確保できていたことで、心身が健康になり、気持ちに余裕が生まれていた
・目標とそれに向かって進めているという確信が持てていたことで、自分に自信が持てていた
・リモートワークだったため、結婚前の同棲期間中も家でのコミュニケーションの時間がしっかり取れた
・将来的に収入を伸ばしていける自信があり、働き方を柔軟にしていける目処がついていたので、結婚や子育てに不安が少なかった
このように、働く時間の自由度が高く、将来的に再現性高く収入を伸ばしていける見通しが立てやすいエンジニア職は意外と交際や結婚にメリットが多い職種なのです。
(モテる職種であるとは言っていないので要注意)
エンジニアに向いている人のタイプ
最後に私が思う、エンジニアに向いている人、向いていない人のタイプをご紹介したいと思います。
向いている人
・すでにプログラミングを学んでいる(すぐ行動しながら考えるタイプ)
・プログラミングを学んでいてそこまで苦痛を感じない
・プログラミングを学んでいて楽しい、面白いと感じた瞬間がある
・コツコツ作業するのが苦ではない
・1人で作業することに抵抗感がない
・我慢強い
・面倒くさがり
・パズルが好き
・実験や冒険が好き
・ゲームをクリアするのが好き
・変化に対応するのが好き、得意
・今の年収が300万以下
・今のところ、明確にやりたいことはないが手に職をつけたいとは思う
・エンジニアになることで実現したい明確な目的がある
向いていない人
・プログラミングを学んでいて、これからもこれを学び続けるのは正直苦痛だと思う
・コツコツ作業するのが苦手
・誰かと沢山喋らないと辛い
・すぐ転職したい
・年収が上がるまで数年かかるのは耐えられない
・すぐ海外で働きたい
・すぐリモートワークしたい
・すぐフリーランスになりたい
・地方から動きたくない
向き不向きにあまり関係ない要素
・文系
・学校の勉強が苦手だった
・数学が苦手
・英語が苦手
・パソコンが苦手
・性別
・プログラミングの本を読んでみたが難しくて挫折した
まとめ【それでも興味があるなら小さくプログラミングを始めてみよう】
今回はエンジニア、特にWeb開発エンジニアのデメリットと対策、メリットについてお話ししました。
改めてまとめると、こちらです。
【デメリットと対策】
- そもそも転職するまでに短くても3〜6ヶ月は毎日勉強が必要
→勉強法と初心者がハマりがちな罠を回避する方法を知って、効率的に学習をすすめる - 年収が下がる可能性がある
→2年我慢して転職する - 特に転職直後は分からないことだらけで辛い
→何が分からないのか分からない時の対処法を知っておく
→上手く質問する - 1人で作業する時間が多い
→出社する - 座りっぱなし
→長時間座っていても辛くない作業環境を整える
→休憩をこまめにとって運動する
【メリット】
- 年収が2年で150万円以上上がった
- 毎日8時間寝られるようになったので風邪を引かなくなった
- 出勤時間がなくなった分、自分の時間が増えた
- 検索力が上がって、大抵のことは効率的に調べられるようになった
- 仕事が好きになって、月曜日が憂鬱ではなくなった
- 貯金が100万くらい増えた
- 初めて彼女ができて結婚もできた
とはいえ、メリット・デメリットを知ることはもちろん大事ですが、
人や環境によってメリット・デメリットの大小は全然違います。
例えば、デメリットで挙げた「1人で作業する時間が多い」というのは1人が好きな人はメリットです。
また、転職直後のストレスも会社や部署、担当した業務によっても違いますし、どれくらい辛く感じるかも人によって異なります。
あなたにとってのメリット・デメリットはあなた自身で判断するしかないのです。
ある程度下調べをしたら、、あとは実際に小さく始めてみましょう。
ここまでデメリットについて知った上で、まだエンジニアに興味があるなら、
プログラミングを実際に体験してみるのが一番です。
プログラミングの体験から始めて、エンジニア転職まで到達するためのプログラミング学習ステップをまとめた記事も書きましたので、よかったら参考にしてみてください。
前述の通り、私はエンジニアに転職して人生が一気に良い方法に加速しました。
合う人には本当に最高の職種だと思います。
この記事で、あなたがあなたの望む人生を送れる一助になれたのなら最高に嬉しいです。
ささやかですが応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!