「新卒から営業として働いてきたけど、このまま続けるのは辛い、、」
「営業成績も出せていないので、営業職からキャリアチェンジしたい」
「でもやりたいこともないし、営業職以外に転職先が分からない」
「おすすめの転職先があれば知りたい」
今回は、3年前の私と同じこんな悩みを抱えているあなたへ、
私がその苦しさを解消した方法を伝えたくてこの記事を書きました。
【結論】WEB系エンジニアになろう
あなたに私から提案したいことはだた1つ
それは
「Web系エンジニアになろう」
ということです
こう言うと
「なんでエンジニア?というかWeb系エンジニアって何?」
「いや、プログラミングとかでしょ?難しそうだし文系の自分には無理」
と思われたかもしれませんが、ちょっとだけお待ちを。
私も文系でパソコンすら持っていなかった営業マンでしたが、
独学でプログラミングを学んで今エンジニアとして活躍しています。
そして、私はあなたが営業だからこそエンジニアをおすすめしています。
これから、エンジニアのメリットや、実際に私がエンジニアに転職してどう人生が変わったかについてお話します。
また、良い面だけでなく、エンジニアのリスクについても実体験を元に全てお伝えします。
是非少しだけお時間をください。
10分であなたの人生が変わるかもしれません.
私はエンジニアになって誇張抜きで変わりました。
ちなみに、この記事はプログラミングスクールへの誘導やアフィリエイト目的のものではありません。
ただ、過去の自分と同じストレスを抱えている人に、
「こうしたら解放されたよ」「今ならまだ間に合うよ」と伝えたくて書きました。
この記事で分かること
・ 営業のあなたにエンジニアをおすすめする理由
・ エンジニアに転職するリスク
・ どうやったら転職できるのか
この記事を読むメリット
・ 営業を辞めて転職するまでの道筋ができる
・ 今のストレスが全てなくなった生活のイメージがつかめる
筆者について
渋谷の某メガベンチャー企業でWeb系エンジニアとして働いています。
独学でプログラミングを学んで、27際の時に不動産営業からWeb系エンジニアに転職しました。
今エンジニア3年目です。
不動産営業マン3年
↓
約10ヶ月間、独学でプログラミングを勉強
↓
ベンチャー企業にWeb系エンジニアとして転職
↓
2年間働く
↓
メガベンチャーへ転職
↓
現在
Web系エンジニアとは
まず、そもそもの「Web系エンジニア」とは何なのか、について簡単に説明しておきましょう。
「Web系エンジニア」とは「Web系企業で働くエンジニアの総称」なのですが、それだとあまりピンとこないと思うので、
この記事においてはざっくり、
「自社のアプリやwebサービスを作るエンジニア」だと思ってください。
例えば、これらのWebサービスはあなたも普段使ったりしていますよね。
サービス | 企業 |
---|---|
PayPay | PayPay株式会社 |
メルカリ | 株式会社メルカリ |
Twitter Japan株式会社 |
こういった会社でWebサービスやシステムを作ったり運営したりするエンジニアがWeb系エンジニアです。
ちなみに、ホームページやECサイトを作ったり、マーケティングのお手伝いをしたりするエンジニアは「Web制作エンジニア」と言います。(仕事内容がマーケティングメインならWebマーケターとも言うでしょう)
SNSで時々見かける「プログラミングで稼ごう」と言う広告が指しているのは大抵この「Web制作エンジニア」です。
また、SIerという「システム開発や運用などを請け負う会社」で働くエンジニアはシステムエンジニア(SE)やプログラマー(PG)と呼ばれます。
(SIer例:NTTData、野村総研、SCSK、Sky株式会社)
どちらも、今回お話するWeb系エンジニアとは別の職種で、働く環境や業務内容は全く異なります。
なお、これらのエンジニアではなく、Web系エンジニアをおすすめしている理由はシンプルで、
私がこれらのエンジニアになったことがないのと、
この後お話するWeb系エンジニアの長所が、これらのエンジニアにはあまりないと思っているからです。
ちなみに、「Web系エンジニア」という呼び方は業界共通の絶対の名称ではありません。
「Webエンジニア」「ITエンジニア」と言ったりもしますし、どういうエンジニアが「Web系エンジニア」を指すかも、人や文脈によって異なります。
また、Web系エンジニアの中にも細かく分けると更に分類があります。
この辺のエンジニアの分類に関する話は今回の本筋とは離れるので、別記事で解説しますね。
ここでは、とりあえず
「エンジニアにも色々あるけど、こいつは自社のアプリやwebサービスを作るエンジニアを勧めているんだなー」と思ってもらえたらオッケーです。
あなたにエンジニアをおすすめする理由
あなたにエンジニアをおすすめする理由は大きく分けるとこの3つです。
- ストレスが劇的に減る
- エンジニアには3つの圧倒的自由がある
- 向いている
それぞれ詳しく解説しますね。
エンジニアをおすすめする理由1 【ストレスが劇的に減る】
営業で消耗しているあなたにまずとにかく一番伝えたいのはこれです。
私自身、営業時代とはもう、比べ物にならないくらい本当に仕事のストレスがなくなりました。
体感でいうと1/100くらいです。
なぜストレスが減るのか
ストレスが減る理由は
営業のストレスの大半がエンジニアにはそもそも存在しないので、「ストレスがなくなるため」と、
仮にストレスの原因となるものが職場にあっても、エンジニアの場合、それをコントロールする権利がエンジニア側にあることが多いので、「ストレスをなくせるため」、
そして、前のめりで仕事に向き合えるので大変な仕事を担当しても「ストレスじゃなくなるため」
の3つが挙げられます。
-
ストレスがなくなる
構造的にエンジニアには存在しないストレスがある -
ストレスをなくせる
選択権がエンジニア側にある -
ストレスじゃなくなる
働く目的ができる仕事に前のめりになる
1. ストレスがなくなる
まずはストレスが「なくなる」について。
そもそも、あなたの今の仕事のストレスの原因は大きく分けると、次の3つに分けられるのではないでしょうか。
- ノルマのプレッシャー
- 人間関係(上司からのパワハラや仕事の飲み会など)
- 将来が見えない不安
営業と比較した場合、エンジニアではこれらのストレスの質も量も圧倒的に小さくなります。
「ノルマ」がない
まず、そもそもノルマがありません。
ノルマがないので、毎週・毎月ノルマに追われ続けるプレッシャーもありません。
と言うと「エンジニアにも納期や期限があるだろ!」と思うかもしれませんが、
営業のノルマとはその性質が全く違います。
エンジニアの場合、
まず「このサービスを開発するなら、このくらいの工数はかかるから、この日をリリース日にしましょう」と、
ある程度開発に必要な期間を計算して最終デッドが設定され、
そこからそのデッドに向けて、細かいタスクごとに期限が設定されます。
また、3〜10名くらいの開発メンバーでタスクを分担しあい、お互いにフォローし合いながら完成に向けて仕事を進めていきます。
つまり、営業ノルマが「個人で頑張ってなんとか達成する目標」なのに対し
エンジニアのノルマは「チームで協力しながら、順序よく進めれば達成できることが前提の目標」なのです。
パワハラも少ない
また、パワハラや実質強制の飲み会に関しても、ほぼ無いと思います。
少なくとも営業と比較したら圧倒的に少ないことは間違いないですし、
私はエンジニアになって以降、完全になくなりました。
これは「構造的にパワハラが必要ないから」「ブラック企業にはエンジニアが定着しないから」というのがあるのではと考えています。
営業職、特に不動産・保険・金融系の営業は、扱う商材の金額が数千万〜億を超えることも多いです。
それゆえに多少ブラックなやり方でも成約しさえすれば利益が大きいため、
「成果報酬」と「ノルマ&パワハラまがいのマネジメント」という、「アメとムチ」で社員を動かすほうが結果的に会社に利益がでる構造になっています。
一方、エンジニアは短期間に一人で億を超えるような売上は作れません。
何ヶ月、何年という長期間をチームで走り、新サービスをリリースしてからようやく利益回収のターンになります。
よって、先程言った通り、1つ1つのタスクに期限はありますが、ノルマはありません。
結果的にパワハラまがいのマネジメントは必要ないのです。
また、次の「ストレスをなくせる」でも説明しますが、
Web業界はエンジニア不足が続いており、特に優秀なエンジニアはどの企業も欲しがります。
逆に言うと、ある程度のスキルと経験があれば、
多くの企業が雇いたいと手を上げてくれるわけです。
なので、エンジニア側からすると、パワハラが横行しているような環境に居続ける理由が薄いんですね。
よって、Web系企業では、パワハラで無理やり社員を動かすどころか、むしろ、ホワイトな環境を整備する必要性が発生します。
多くの企業は、パワハラをなくすことはもちろん、
残業を極力なくしたり、リモートワークを推進していたり、家賃補助を出したりと、
様々な施策を打って、エンジニアを集めて、長く働いてもらおうとしています。
こういった背景があって、パワハラがほぼないわけです。
将来性が高い
そして、将来の不安に関しても、
エンジニアは今後の需要、報酬の高さ、働き方の自由度、どれを取っても営業職より期待値は高いと思います。
この辺のエンジニアの将来性や自由度の高さについては
この後の「エンジニアをおすすめする理由2 エンジニアには3つの圧倒的自由がある」で詳しく説明しますね。
2. ストレスをなくせる
次はストレスを「なくせる」について。
ストレスを「なくせる」要因、
これは一言でいうと「エンジニアは選択肢が多い」ということが挙げられます。
今どの会社もエンジニア不足で、特に優秀なエンジニアは雇うことが本当に難しくなっています。
これはつまり、**エンジニア側が会社を「選べる」**ようになっているということです。
(もちろん、ある程度市場価値があるエンジニアであることが前提ですが)
なので、仮に、環境の悪い職場・嫌な上司とあたっても、極端な話、その会社をさっさと辞めてしまえばいいのです。
その人にスキルと経験があれば、他のもっと環境の良い会社にいくらでも転職できます。
また、正社員だけでなく、フリーランスに転向するという選択肢もあります。
このあと説明しますが、ある程度経験を積んでフリーランスになると年収800万を超えることは珍しくありません。
お金で買えない幸せはありますが、ストレスの9割はお金さえあれば解消出来ます。
どこに住むか、何を食べるか、何を買って、何で遊ぶかといった選択肢が増えるわけです。
そして、働き方に関しても、エンジニアはリモートワークという選択肢があります。
フレックス制という、働く時間を選べる制度を導入している企業も多い。
「10時に起きて、出勤0分で10時半から仕事開始 19時半に仕事終了 20時から晩酌」という生活は全く珍しくありません。
この選択肢の多さこそがストレスをなくせる理由なのです。
ストレスじゃなくなる
私は、営業時代は「嫌なもの」だった仕事が、
エンジニアになって、「ガンガンやりたいもの」に変わりました。
営業時代と今で、何が違うのか。
改めて考えてみると、
「仕事を頑張る目的があること」
もっと言うと
「仕事を頑張ると自分に得があることが分かっていること」
が違うと思います。
営業時代も仕事は一生懸命取り組んではいました。
宅建士という国家資格も入社1年目の最初の試験で取るくらいは勉強は頑張りましたし、
外回りでサボったこともなかったので、真面目な方ではあったと思います。
しかし、そもそも営業になった理由も「営業以外にイメージが沸く職種もないし、とりあえずまずは営業でしょ」というくらいで、
強いモチベーションがあるわけではありませんでした。
インセンティブ制度はありましたよ。
ただ、「もらえるならお金はもちろん欲しい」けど、「お金がもらえるなら辛くてもめっちゃ頑張る」というタイプでもない。
出世なんてメリットを全く感じなかったので、もちろんしたくありませんでした。
つまり、目の前の仕事は真面目にやるけど、成果を出すことには積極的ではなかったのです。
もしかしてあなたも共感できる点があるでしょうか。
しかし、エンジニアの今は違います。
この後の「エンジニアをおすすめする理由2」でご紹介しますが、エンジニアは「強く」なればなるほど、
「作れるもの」=「解決できる問題」が増え、面白さが増します。
わがままが通りやすくなって、自由も増えます。
市場価値が上がって、お金も稼ぎやすくなります。
そして、エンジニアの「強さ」は仕事でスキルや経験を積むことで上がっていきます。
だから今は、
仕事で残業をするのも、
仕事で使う技術の勉強を土日にするのも、
もっと使いやすいシステムにするために会議で頭を捻ってクタクタになるのも、
全て嫌じゃありません。
むしろ、全てやりたくて自分から進んでやっています。
仕事を頑張ると自分の経験やスキルが積み上がり、面白みと自由が増えることが分かっているからです。
そのため、今までストレスだった「仕事」が「ストレスじゃなくなった」というわけです。
私の例
具体例として私が営業からエンジニアになってどのような変化があったかお話しさせてください。
3年前はこんな感じでした
・呼ばれ方は「おい、細田」
・満員電車で毎朝1時間、8時半までに通勤
・上司から今週来週のノルマをどう達成するのか毎日詰められる
・街の不動産業者へ毎日20件近く飛び込み営業
・残業が当たり前
・行きたくない取引先との飲み会にも当然参加
・休日でも上司から電話がかかってきたら必ず出る
・電話に出ないと後でさらに詰められる
・それでもノルマが達成できない
・ついに営業から賃貸管理の事務職へ移動に
・事務職に移ってからは毎日4時間近く残業
・出世するわけでもスキルが身につくわけでもない
・この先30代になってもこの会社で仕事を楽しめているイメージは沸かない
・かと言って、3年近く仕事をして実績と言える成果も殆どないので転職できる気がしない
もう、本当にきつかったです。
特に、パワハラ。
ずっと楽しみにしていた映画の最新作を休日に見ていた際に、
上司から電話がかかってきたため、途中退席してそのまま1時間近く詰められて映画が終わったときの最悪の気分は今でも忘れられないです。
しかし、今はこんな感じです
今
・呼ばれ方は「細田さん」
・2022年8月に子どもが産まれてからは、基本フルリモート
・それ以前は、火・木でリモート
・9〜10時半頃の好きなタイミングで出社
・よって、朝8時に起きて、ご飯を食べて軽く運動してから出社しても余裕
・服装は自由なので、基本Tシャツとスポーツパンツ
・上司から「詰められる」なんてことは一切ない
・残業は長くても1日30分 短いと3分
・飲み会は多くはないが、そもそも行きたくない飲み会は行かない
・会社からの電話一切ない(本当の緊急時にはチャットで連絡が来るはずだが来たことはない)
・休日は心からゆっくり楽しめる
・仕事の中でスキルが身につくので働きながら市場価値を高めていける
最高に快適です。
エンジニアをおすすめする理由2 【エンジニアには大きな自由が3つある】
ここまではエンジニアになると、「ストレス」という「デメリットをなくせる」という話でした。
ここからはWeb系エンジニアに「どういうメリットがあるか」についてお話します。
すでに少し紹介しましたが、エンジニアには様々な自由があります。
その中でも、私自身の経験も踏まえて特におすすめしたいのがこの3つの自由です。
①金銭的自由
②キャリアの自由
③働き方の自由
①金銭的自由
エンジニアの自由、1つ目は「金銭的自由」です。
具体的にはこの3点です。
- エンジニア歴2年で年収500万以上を
- 安定して稼げて
- 将来性も高い
1. 2年で年収500万以上
エンジニアに限らず、サラリーマンが年収を上げていくために重要なのが「転職」です。
1つの会社で順調に出世ができたとしても、給与の上がり幅は良くて1年で10万〜20万円くらい。
むしろ、3,4年経っても出世はなく、給与もほぼ変わらないという会社のほうが圧倒的に多いでしょう。
あなた自身も今までにどのくらい年収が上がったでしょうか?
しかし、転職では、1回で100万円以上年収があがるケースは珍しくありません。
特にエンジニアは転職による年収アップがしやすい職業です。
どのくらい年収アップしやすいかと言うと、
エンジニアになって最低でも2年間努力すれば、転職で年収が100万円増えることはざらです。
なぜかというと、実務未経験でエンジニアになると年収が300万円台になることが多いのですが、
2年くらい実務経験を積んで、開発メンバーとして戦力になれる市場価値が一気に上がり、
転職500万円台のオファーを獲得することが難しくないのです。
私自身、転職活動を通して実感しましたが、正社員でもエンジニアとして実務経験が2年(長くても3年)もあれば、年収500万は超えられます。
私はエンジニア歴が1年9ヶ月ほどで転職活動を開始して、2ヶ月ほど活動しましたが、その間に年収最低500万円超えのオファーを5件いただくことができました。
周りのエンジニア仲間の状況を聞く限りでも、2年で500万は再現性の高いラインだと思います。
実際、今の私の年収は500万円代中盤です。
ちなみに私のスキルレベルは全く高くありません。
事実、今の会社での私のエンジニアレベルの評価は、13段階中、下から2番目、となっています。
(一番下のレベルは駆け出しエンジニアなので、駆け出しに毛が生えた程度、という判定です)
ただし、私も何もしていなかったわけではなく、この2年間、スキルアップを含めた様々な努力はし続けてきました。
「何も努力しなくても勝手に年収が上がる」という意味では決して無いので誤解しないでくださいね。
国税所が公表しているサラリーマンの平均年収は461万円です。(国税庁 統計情報)
2年で平均年収を超えられる可能性が高いのはかなり魅力的じゃないでしょうか。
フリーランスエンジニア
2年で500万円とはお伝えしましたが、これは正社員だけに限った金額なので正直かなり控えめな数字です。
フリーランスエンジニアになると一気に年収は上がります。
この「フリーランスになって年収を上げる」というカードが使えることがエンジニアの大きな強みです。
大手フリーランスエージェントである「レバテックフリーランス」が公表しているフリーランスエンジニア(サーバーサイドエンジニア)の平均年収は876万円です。
(フリーランスエンジニア・プログラマーの職種別平均年収)
年収1,000万円を超えているフリーランスエンジニアも珍しくありません。
実際、私の所属しているチームは6人中4人がフリーランスですが、皆さん年収は私よりもおそらく遥かに上です。
そのうち2人は私よりも少し年下で、エンジニアとしての実務経験は同じか少し短いくらいですが、
それでも年収は私よりも多いのがフリーランスエンジニアという存在なのです。
もちろん、フリーランスの場合、税金や社会保障費の計算が正社員とは異なるので、単純な比較はできません。
それでも、控除や経費などを上手く使えば、同じエンジニア歴の正社員よりも所得は多くなると思います。
ただし、エンジニアだったら誰でも高年収を得れるわけではなく、
「会社から求められるようなスキルと経験、人柄」があることが前提ですが、非常にポテンシャルの高い職業ではないでしょうか。
私はエンジニアになって初の転職で年収500万を超える内定をもらった時に、
「2年前にエンジニアに転職するという選択をしたことは人生最良の選択だったな」と改めて実感しました。
あなたは、今の仕事をあと2年続けて転職をしたとして、年収500万円を超えられるでしょうか。
安定して稼げる
エンジニアは割と高年収という話をしましたが、そうは言ってもエンジニア以上に高年収の仕事はいくらでもあります。
大企業のエリートサラリーマンや、YouTuberや大学教授、株のデイトレーダー、医者、弁護士、外資系コンサルなどなど。
しかし、エンジニアほど安定して稼げる職業はそう多くありません。
理由はこの3つです。
- 収入形態が給与である(給与に近い)
- どの会社でも働けて、どの会社でも評価してもらいやすい
- フリーランスエージェントが充実している
それぞれ解説します。
収入形態が給与である(給与に近い)こと
同じ年収1,000万円でも、
「来年も同じように1,000万円稼げるのか」
「労働時間何時間で年収1,000万だったのか」
「毎月80万だったのか、それとも9ヶ月は月収20万で残りの3ヶ月が820万だったのか」
で安定性は全く違います。
今年たまたま売上が好調だっただけなら来年は年収が下がるかもしれませんし、毎日朝から晩まで働き通しで1,000万だったとしたら、どこかで体力的に限界も迎えるでしょう。
また、月によって収入がバラバラだと、家計の管理が難しく、メンタル的にも不安定になります。
しかし、エンジニアは給与です。毎月決まった額が入ってきます。
短期間で爆増することはありませんが、いきなり急降下することもありません。
特に、フリーランスエンジニアの場合、
一般的なフリーランス(個人事業主)が事業の売上によって収入が増減するのに対し、
「月単価何十万円」という契約なので、見た目上は給与と同じ形態で収入を得ることができるのです。
(しかも給与と違って事業所得なので経費を使うことができます。)
どの会社でも働けて、どの会社でも評価してもらいやすい
「この会社のこの部署の仕事はスペシャリストだが、社内特有のスキルすぎて、転職時にアピールできるものがない」
「ジョブローテーションでジェネラリストにはなっているが、強みになるようなスキルが身についていない」
というのは、長く1つの会社で働いているとよくある現象です。
エンジニアにそういった「社外では通用しないスキル」は殆どありません。
プログラミング言語は世界共通言語なので、なんだったら世界でも通用します。
最新の流行っている技術を扱えるエンジニアはどの会社でも貴重です。
そのため、特定の会社に依存せず、どの会社でもほぼ同じ額の年収を得ることができるのです。
フリーランスエージェントが充実している
フリーランスエージェントとはフリーランス向けの案件の仲介業者のことです。
フリーランスエンジニアを雇いたい会社とエンジニアを繋げてくれます。
フリーランスエンジニアのデメリットとして、
「会社都合で契約を解除されるリスク」があるのですが、
切られたとしてもエージェントを利用すれば案件をすぐ紹介してもらえます。
なので、案件にこだわり過ぎなければ、仕事が途切れる心配はほどんどなく、
「フリーランスになったが仕事がなくて露頭に迷う」というリスクはかなり低いと考えて差し支えないでしょう。
将来性も高い
なんでこんなに年収が高いのかと言うと、背景の1つにエンジニア不足があります。
今、エンジニアの採用に苦労していない会社など殆どありません。
私はもちろん人事ではありませんが、前の会社でも今の会社でも上司や人事が採用に苦労している姿を見てきました。
需要はあるのに人が足りていないので報酬単価も高くなるわけです。
もちろん、会社が求めるのは「スキルと経験があって会社に合う優秀なエンジニア」なので、
「駆け出しエンジニア」がすぐに採用されるわけではないのですが、
それでも数年程度の経験を積めば市場価値が急上昇するのは事実です。
また、経済産業省が公表しているデータによると、2030年には45万人のIT人材が不足すると予測されています。
(IT人材需給に関する調査報告書 P.20)
現在のIT人材全体の人数が100万人くらいですので、結構な不足ですね。
こちらのグラフを見ていただくと分かるように、エンジニア不足は一過性のものではなく今後さらに深刻化していきます。
これはつまり、「今、バブル的に年収が上がっている」わけではなく、
「将来的にも高年収の状況を期待できる」のです。
①金銭的自由 まとめ
- 2年で年収500万以上を
- 安定して稼げて
- 将来性も高い
いかがでしょうか。
この3つをバランス良く実現できる仕事は少なくとも私は知らないです。
②キャリアの自由
エンジニアの自由、2つ目は「キャリアの自由」です。
具体的にはこの3点です。
- 会社に依存せずに自分のスキルで生きていける
- 会社で働いている時間がそのまま自分の資産になる
- フリーランスと正社員どちらも選べる
会社に依存せずに自分のスキルで生きていける
営業をしていた頃の自分は、今振り返ると不思議なのですが、
どんな嫌なことがあっても会社を辞めようとは思いませんでした。
それは、
「今会社を辞めて他の会社に転職しても、状況が改善する気がしない」
「仕事が辛いのを耐えているのは皆一緒」
「逃げずに耐えていればきっと何か変わるはず」
と思っていたからだと思います。
辛いことに耐えることはどんな仕事でも多かれ少なかれ必要ですし、エンジニアもそれは変わりません。
しかし、「今の会社しか居場所がない」という感覚は精神的にもキャリア的にも非常に危険な状態でした。
会社に依存していたのです。
しかし、エンジニアになって、その感覚はなくなりました。
仮に会社が急に潰れても、仕事を首になっても、別にそれほど困らない。
なぜなら、自分のスキルと経験を評価して雇ってくれる会社は必ずあると、確証しているからです。
それは自分が勝手にそう思っているだけではなく、
転職活動を通してオファーや内定という客観的な評価を受けたことで実感として持てています。
つまり、1つの会社に依存せず、
自分のスキルで生きていける状態になっているのです。
会社で働いている時間がそのまま自分の資産になる
エンジニアの人材価値を評価するための重要な指標が「実務経験」と「スキル」です。
実務経験とは「今までどんな仕事をしてきたのか」
もう少し詳しくいうと「どんなプロジェクトで、どんな担当業務を、どんな技術を使って、どういうことを考えて働き、どういう結果を出したのか」ということ、
そして、スキルは「今どんなことができるのか」ということです。
どんなにプライベートで新しい技術を学んでも、資格をとっても、
転職時の評価という点では、「実務経験がある」には勝てません。
(今の仕事で結果を出すという点では、新しい技術の勉強も大切です。)
そして、平日「働いている時間の中」で、
「実務経験」と「スキル」の両方の資産を積み上げることができるのがエンジニアの大きな強みです。
働く中でエンジニアとして実務経験を積んで、スキルを身につけることができれば、
退勤後や休日は別のことに時間を割きつつ、堅実に市場価値を上げていくことができます。
もちろん、退勤後や休日にさらに技術の勉強をしてもいい。
プログラミングとは全く関係ないジャンルの副業にチャレンジしてもいい。
家族との時間に当てても、趣味を楽しんでも、ゆっくり休んでも、
エンジニアとしての成長機会は確保できているわけです。
具体的な例を出しましょう。
以下の画像をご覧ください。
これはスキルシート(職務経歴書)というエンジニアが転職時に必ず応募先の企業に提出する資料です。
これで、あなたがどんな実務経験とスキルを持っている人かをアピールします。
フォーマットは決まっていないのですが、どのスキルシートでも書く内容は大体同じです。
書く内容はざっくりこんな感じです。
「職務要約」→実務経験
「保有技術」→スキル
「活かせる経験・知識」→実務経験とスキル
「勤務先・案件名」以下→「実務経験」
このスキルシートに書く「実務経験とスキル」というあなたのアピールポイントを、
会社で働いている時間に増やしていけるわけです。
フリーランスと正社員、どれも選べる
フリーランスという働き方はどの職業でも可能ではありますが、
フリーランスになった際の最大の問題は仕事を見つけられるかです。
先程も少し説明したフリーランスエージェントを使えば、
ある程度経験を積めば、フリーランスになっても仕事を見つけることは難しくありません。
また、逆に一度フリーランスになった後に正社員に戻ることももちろん可能です。
なので、正社員とフリーランス、どちらの働き方を選ぶかは、
あなたのキャリアの段階に応じてある程度自由に選ぶことができます。
今までに会ったエンジニアの実際のキャリア例
・正社員エンジニアになって実務経験を6年積んだ後、フリーランスに転向、様々な現場を経験しスキルを高めつつ単価を上げていく
・一旦フリーランスで働いて稼いだ後、正社員に戻って、マネジメント職にシフトしていく
・フリーランスとして稼いだお金をインデックス投資にガンガン回して、堅実にFireを目指す
・ベンチャー企業で正社員として上場長者を目指す
・フリーランスとして高単価の案件で週3日働いて、残りの4日で声優活動を行う
・ホワイト企業の正社員をやりつつ、定時で上がって副業に取り組む
どういうキャリアを進むははあなたのキャリア戦略次第です。
②キャリアの自由まとめ
- 会社に依存せずに自分のスキルで生きていける
- 会社で働いている時間がそのまま自分の資産になる
- フリーランスと正社員どちらも選べる
③働き方の自由
エンジニアの自由、最後の3つ目は「働き方の自由」です。
具体的にはこの3点です。
- リモートとならどこでも働けて、通勤なし
- フレックスタイム制で1日のスケジュールも自由
- 服装自由
リモートならどこでも働けて、通勤なし
Web系エンジニアとリモートワークは非常に相性がいいです。
会議はビデオ通話で問題ありませんし、仕事で必要なデータや情報をスムーズに共有するツールも豊富なので、リアルで集まって仕事をする必要性が低いからです。
リモートワークの何がいいかというと、
- 住所の縛りがゆるくなる
- 通勤時間を別のことに使えるようになる
この2つがあると感じています。
1. 住所の縛りがゆるくなる
基本的に人は引っ越しなどで新しい住所を探す際に、
「会社から何分以内」が優先順位のトップに来ます。
ところが、リモートワークが可能になると、この「会社からの距離」という条件が必要なくなります。
Wi-Fiとパソコンさえあれば、極端な話、南極でも仕事はできるのです。
こうなると、色々な選択肢が生まれます。
まず、都心の家賃が高いエリアに限定されなくなるので、郊外の家賃が比較的低いエリアも選択肢に入ってきます。
これだけでも月数万円レベルで固定費が浮きます。
また、フルリモートが許可されていて、急遽出社しないといけないケースがほぼ無いのであれば、
もっと田舎の山奥や、海外に住むこともできます。
もしかしたら、いっそ拠点をもたずに旅をしながら働くこともできるかもしれません。
2020年からのコロナ禍の数年間も、多くのWeb系エンジニアは外出せずに安全に仕事が今まで通り続けられました。
実際、私もエンジニア1社目の会社はフルリモート、今の会社は基本は週3出社・週2リモートです。
しかも2022年8月に子どもが産まれた関係で、現在は特例で基本フルリモートでやらせてもらっています。
住所の縛りが無いというのは大きな可能性をもっているのです。
※ただし、エンジニアになってすぐにリモートワークできるとは限らないですし、しないほうがいいケースもあります。この辺のリモートワークのリスクについては、リスク編でお話しますね。
2. 通勤時間を別のことに使えるようになる
総務省が発表している通勤時間の全国平均は1時間19分です。
(『通勤・通学時間が長い!?ランキング』)
これは一ヶ月22日出勤すると、月で29時間、1年だと350時間を通勤に使っていることになります。
リモートワークの場合、この通勤に費やしていた時間を別の好きなことに使うことができます。
・睡眠時間に当てて、たっぷり寝る
・ジョギングなどの運動をする
・読書をする
・副業に取り組む
・趣味の時間にする
などなど
私は、朝起きたら20分ウォーキングをした後、ブログを書くことに時間を使っています。
この記事も朝書きました。
無理して早起きすることなく、1年間で350時間も使える時間が増えるのは大きなチャンスですよね。
フレックスタイム制で1日のスケジュールも自由
「フレックスタイム制」というのは、「コアタイム」という出社必須の時間帯を中心に、労働者が働く時間帯をある程度自由に選べる制度です。
例えば、コアタイムが11:00〜16:00であれば、
「11:00出社、20:00退社」もOKですし、
「8:00出社、17:00退社」も問題ありません。
ミーティングなどが入っていない限りは、自分の好きな時間に出社出来ます。
これによって、一日の予定を圧倒的に立てやすくなります。
特に、先程のリモートワークと組み合わさると、無双状態です。
- 朝10:30起床 身支度と朝食を取って、11時仕事開始
- 朝6:00 起床、ウォーキングと朝食で1時間、副業を3時間やって10時から仕事開始
- 朝7:00 起床 身支度と朝食を取って、8時仕事開始 17時に仕事終了 お風呂に入って18時にはゆっくり晩酌開始
どういうライフスタイルにするかはあなたの自由です。
私自身、エンジニアになってからリモートワークとフレックスタイム制のおかげで
毎日8時間ゆっくり寝られるようになりました。
そのおかげか、営業時代は季節の変わり目に頻繁に風邪を引いていたのに対し、
エンジニアになってからは一度も風邪をひいていません。
ちなみに、Web系企業はこの制度を導入している会社が非常に多く、
私の体感だと7,8割は導入しているイメージです。
服装自由
Web系企業のエンジニアは、出社かリモートワークかに関係なく、ほぼ間違いなく服装自由です。
営業のようにスーツを着ることはほぼありません。
私も普段はユニクロのスポーツTシャツにユニクロの感動パンツで仕事しています。
周りのエンジニアの人たちも楽に過ごせる服装を選ぶ人や、自分の好きなおしゃれを楽しんでいる人が多い印象ですね。
私はファッションに強いこだわりがあるタイプではないので、
どちらかというと、「好きな服が着れること」よりも「スーツを着なくていいこと」が非常に快適です。
エンジニアの3つの自由 まとめ
- ①金銭的自由
- 2年で年収500万以上を
- 安定して得られて
- 将来的にも稼げる可能性が高い
- ②キャリアの自由
- 会社に依存せずに自分のスキルで生きていける
- 会社で働いている時間がそのまま自分の資産になる
- フリーランスと正社員どちらも選べる
- ③働き方の自由
- リモートとならどこでも働けて、通勤なし
- フレックスタイム制で1日のスケジュールも自由
- 服装自由
エンジニアをおすすめする理由3 【営業だったからこそ採用されやすい】
ここまで、
エンジニアになることで
ストレスという「デメリット」を減らせて、
3つの大きな自由という「メリット」を得られる、
というお話をさせてもらいました。
最後に、あなたとエンジニアの相性についてお話しましょう。
ここでは分かりやすく、「転職活動時」にフォーカスして、
あなたの営業経験がどう有利に働くかについてお伝えしたいと思います。
「営業がエンジニアに採用されやすいってどういうこと?」
と思われるかもしれません。
私自身、エンジニアの選考を受ける直前は
「営業としての経験や資格は全て捨てて、0から再スタートする」と思っていました。
ところが、その認識は大きな誤りでした。
というのも、エンジニアに転向できたこと、そして、メガベンチャーに転職できたことは、
「営業だったから」といっても過言ではなかったんです。
なぜ、私は営業だったからエンジニアになれたのか、メガベンチャーに転職できたのか
営業がエンジニアに採用されやすいとは、どういうことか
一言でいうと
「面接で有利だから」
です。
詳しく説明します。
エンジニア転職面接でのあなたの2つの武器
- 相対的にコミ力が高い
- 今の年収が高くない
未経験でのエンジニア転職では面接が9割
まずあえて断言しますが、未経験でのエンジニア転職の選考は、
「面接」が9割です。
もちろん、「落とされる理由」には、面接の前の書類選考はあります。
(むしろ、未経験エンジニアの書類選考なんてボコボコ落とされます。)
ですが、「採用される理由」は、
「履歴書の内容」でも適性検査の結果でも、頑張って作ってきたオリジナルのWebサービスの出来でもありません。
絶対に「面接での印象」です。
なぜ面接が9割なのか
なぜ未経験での最初のエンジニア転職の選考で面接が大事なのか。
突然ですが、実務未経験の人をエンジニアとして採用する会社は、その人に何を求めて雇っていると思いますか?
高い技術力?
新しい風?
鋭い企画力?
いえ、違うと断言できます。
正直、実務未経験のエンジニアなんて、自力でどんなに頑張って勉強してきていたとしてもすぐには大した戦力にはなりません。
多くの面接官が判断しているのは
「この人と一緒に働きたいと感じるか」という「会社のメンバーとの相性」や「感覚」的な面、
そして、「この人を雇って得か」という「合理的」「論理」的な面
この2面です。
まず、「この人と一緒に働きたいか」はエンジニア採用に限らず、人を採用する際の大前提です。
正社員として雇う以上、簡単には会社はその人をクビにできないので、
のちのち会社や現場のメンバーと衝突を起こすやばいやつを雇うと会社にマイナスの影響しかありません。
「会社に合っている人」を入り口である選考の時点でふるいに掛けるのは会社にとって至上命題です。
また、「この人を雇って得か」は、未経験エンジニア採用では特に大事な判断基準です。
先程も言いましたが、新人のエンジニアは最初は戦力になりません。
むしろ、フォローが必要になる分、マイナスです。
積極的に未経験の人を雇いたい会社はありません。
しかし、それでも雇うのは
「エンジニアに適性がありそうで(すぐ辞めなそうで)、」
「教えるコストをかけなくても、自分で勉強して勝手にスキルアップしてくれる人」を
「当面は安い給料で長く雇える」なら
「長期投資として雇う」という判断です。
そして、この2面を判断するには、
直接会って、その人の人柄や雰囲気、どういう考え方をする人なのかを、質問を通じて感じ、確認するしかありません。
だから、面接が9割なのです。
ここまで、
面接が大事であること
面接で、面接官は「この人と一緒に働きたいと感じるか」「この人を雇って得か」を判断する、というお話をしてきました。
この「面接」で、強みとなるのが先程の2つの武器なのです。
武器1. 【相対的にコミ力が高くなる】
これは「この人と一緒に働きたいと感じるか」の面での武器です。
再び突然ですが、あなたが「一緒に働きたい」と思う人ってどんな人ですか?
難しいことを抜きにして、シンプルにこんな人じゃないでしょうか
- 笑顔が多い
- 元気に挨拶してくれる
- 話をしっかり聞いてくれる
- 聞いたことにちゃんと答えてくれる
- わからないことは素直に分からないとはっきり言ってくれる
私はこういった、相手に安心感や気持ち良さをプレゼントできる能力がいわゆる「コミ力」だと考えています。
まさに、一緒に働きたい人、というのはコミ力が高い人です。
ところが、エンジニア転職に関しては、
ライバルになる他の応募者でコミ力に自信があるという人は多くありません。
「おれは人としゃべるのが得意だからエンジニアになろう!」なんてやつはそうそういないんですね。
むしろ、一人でのパソコン作業が性に合う、という人のほうが多そうなのは、なんとなくイメージしやすいでしょう。
翻って、あなたは営業です。
営業成績が良いか悪いかに関係なく、
色んな人、特に初対面の人と会って、良好な関係を築こうとした機会は多かったはず。
つまり、営業畑の中では、仮にあなたが特別優秀でなかったとしても、
エンジニア畑では、あなたのコミ力は相対的に高くなるのです。
先程の一緒に働きたいと思う人の特徴を、自分側に言い換えてみましょう。
- 会話で笑顔を「作れる」
- 元気に挨拶できる
- 話をうなずいて聞ける
- 聞いたことに答えられる
- わからないことは素直に分からないとはっきり言える
どうでしょう?
普段の仕事でやっていたことが多いんじゃないでしょうか?
逆に「こんなこと、面接だったら誰でもやれるでしょ」と思ったなら、
今すぐ認識を改めてください。
これらのあなたにとっては「超当たり前」な行動は、
あなたが苦しみながらも営業をやってきた数年間があるからこそ「当たり前」に感じるのであり、
初対面の1対1のコミュニケーションに慣れていない人からすると「超すごい」特技です。
特に、エンジニア転職に関してはこれができる人は多くありません。
多くないのに超大事。
あなたの今までの営業の日々が武器になる戦場、それがエンジニア転職なのです。
Twitterで見かけた同意見
武器2. 【20代で今はまだ年収が高くない】
これは「この人を雇って得か」の面での武器です。
会社としては、若くてやる気のある人を安く雇えるなら得です。
あなたの今の営業としての年収がそこまで高いわけではないのではないのであれば、
会社側が提示する年収もそこまで高くなくても内定を受諾してもらえる可能性が高い。
つまり、安く雇えるはず、と考えます。
実際、未経験からエンジニアに転職する場合、提示される年収は300万円代が多いです。
ですが、あなたがめちゃくちゃ営業成績を出しているわけではなく、今20代なのであれば、エンジニアに転職しても年収もそこまで変わらないはず。
一度上げた生活レベルを下げることは非常に難しいものです。
すでにある程度の年収を稼いでいる人の場合、
年収が下がってしまう転職は生活レベルが下がってしまうので、エンジニア転職はしたくてもできないのです。
また、未経験エンジニアを雇うというのは、会社からすると「投資」です。
数年後に会社を引っ張る人材になっていることを期待して雇うのです。
つまり、年齢が若ければ若いほど、成長して会社に貢献してくれる期間、つまり、投資したお金を回収できる期間も長くなりますし、
会社の文化を柔軟に吸収してくれることが期待できます。
逆に年齢が高いほど、期待できないので雇いたくない。
年収が低く、年齢が比較的若い今だからこそ、キャリアの舵を大きく切るチャンスなのです。
営業成績の良し悪しは関係ない
ここまで、あなたの営業としての経歴が2つの武器になるということを説明してきました。
実は両方とも、「営業としての成績が良かったかどうかが関係ない」というのが、大きなポイントです。
つまり、仮にあなたが営業の自信がなくて転職を考えたのだとしても、
この「営業経験者だからこその2つの武器」は使うことができるのです。
「営業だったからこそ採用されやすい理由」 まとめ
- 未経験でのエンジニア転職では面接が9割
- エンジニア転職面接でのあなたの2つの武器
- 相対的にコミ力が高い
- 今の年収が高くない
- 営業成績の良し悪しに関係なく、営業経験は武器にできる
エンジニア転職のリスク
ここまでエンジニアの良い面ばかり話してきましたが、当然、悪い面もあります。
むしろ悪い面を理解しておくことのほうが大事です。
私自身が営業からエンジニアに転向して感じたリアルなリスクを全てお伝えします。
エンジニアに興味を持ったのであればここも必ず認識しておいてください。
- エンジニア転職のリスク
- エンジニアという職業のリスク
この2つの観点で説明します。
- エンジニア転職のリスク
- 年収が下がる場合がある
- すぐには転職できない
- 転職直後は分からないことだらけ
- エンジニアという職業のリスク
- すぐに自由は手に入らない
- 学習はずっと必要
- 「金持ち」にはなれない
1. エンジニア転職のリスク
年収が下がる場合がある
エンジニアに転職すると年収が下がる可能性があります。
未経験でエンジニアになった場合、年収はおそらく300万円台になることが多いです。
実際、私はエンジニアになった最初は年俸300万円で、残業代や交通費などが加わって、 年収370万くらいでした。
すでに400万以上の年収がある人は年収が下がることになります。
ただし、エンジニアをおすすめする理由2の「金銭的自由」のパートでも解説しましたが、
エンジニアになって、最低でも2年間本気で取り組めば、年収を500万以上に上げることは難しくありませんので、
長期的に見ればカバーできるリスクだと思います。
すぐには転職できない
これまでご紹介してきた通り、エンジニアは様々な可能性に満ちている非常に優秀な職業ですが、
残念ながら、エンジニアに転職することは簡単ではありません。
エンジニアになるには、プログラミングを含めて様々な技術を学び、
オリジナルのWebサービスを作った上で転職活動に望む必要があります。
なので、仕事をしながらプログラミングの勉強をしていく場合、
転職を終えるまではどんなに早くても5,6ヶ月はかかると思います。
私はプログラミングを始めた初日から内定を獲得する日まで10ヶ月くらいかかりました。
転職直後は分からないことだらけ
「エンジニアになったけど辛い」系の体験談の多くはこれですね。
転職前にどれだけ学習していても、現場で求められる技術レベルにはどうしても及ばないので、最初は分からないこと、知らないことだらけです。
そのため、転職後数ヶ月間は「何が分からないのか分からないストレス」「先輩社員に質問する気疲れ」「思い通りに自分一人で仕事できないもどかしさ」「任されたタスク期限が迫ってくる焦り」など、様々なストレスがかかります。
2.エンジニアという職業のリスク
すぐに自由は手に入らない
エンジニアをおすすめする理由2 で3つの自由に付いてご紹介しましたが、
あれは全て、ある程度エンジニアとして実力が付いた人が得られる自由です。
流石にエンジニアになったらすぐに何でもわがままが効くとは思わないでください。
例えば年収。
エンジニアなりたての年収は300万円台が一般的です。
当たり前ですが、最初から高年収なわけではありません。
例えばリモートワーク。
元々完全フルリモートの会社で無い限り、リモートで働かせて欲しいと言っても通りません。
例えば仕事内容。
社内でやりたい仕事(スキルアップできそうな仕事)があっても、すぐに担当させてもらえるとは限りません。
例えば、プライベートの時間。
エンジニア1年目はわからないことだらけですので、
業務時間内だけで疑問を解決したり、欠けている知識を補うことは難しいです。
そのため、土日を使って自主的に勉強することも珍しくありません。
もちろん、強制ではないのでやりたくなければやらなくても問題ありません。
が、1年目すら努力しない人に
また、実務経験が殆ど無い状態ではフリーランスになっても、大手のフリーランスエージェントは利用すらできないですし、
仮にエージェントを使わずに案件を獲得できても大した金額の案件は獲得できません。
提供できる価値が少ない状態では、当然ながら受け取れる対価も少ないのです。
学習はずっと必要
前提として、どの業界でも最前線で働くためには勉強は必要です。
ただ、Web系エンジニアが新しい知識・技術を学ぶ量はやはり他業種と比べても多いと思います。
それは、Web業界は特に新しく便利な技術の登場が早いのと、
技術の種類が多く、プロジェクトごとに求められるスキルが違うことが多いためです。
「お金持ち」にはなれない
最後は少し視野を広げて、「何で収入を得ているか」でリスクを考えてみましょう。
エンジニアは正社員であれフリーランスであれ、結局は自分の労働時間を売る働き方です。
どこまでレベルの高いエンジニアになったとしてもこの事実は変わりません。
働かなかったら収入は0ですし、
どんなに働いても年収が億を超えることは基本的にありえません。
つまり、自分が動かなくてもお金が入ってくる仕組みは普通にエンジニアとしていては作れないわけです。
完全に経済的に自立したいのであれば、エンジニア業以外で、何かしら商品を作ったり、時間をかけて投資をしていく必要があります。
よくある疑問
あなたがたまたま上手く転職できただけでは?
→営業からエンジニアへの転向を成功させた人は実は結構いる
あくまで私の観測範囲内ですが、私の周りの人、そして、エンジニア系インフルエンサーとして有名な人でも、
営業からエンジニアへの転向に成功した人は結構います。
- 1社目の先輩(女性)
- 船舶系の会社の営業からエンジニアへ
- 1社目の後輩(男性)
- 金融系の会社の営業からエンジニアへ
- 2社目の別チームの先輩(男性)
- 住宅メーカーの営業からエンジニアへ
- エンジニア系インフルエンサー
- マナブさん
- 健太さん
Twitterでも営業出身の人はちょこちょこ見かけますね。
ここまで積んできた営業経験を捨てるのがもったいない
→営業経験は捨てるわけじゃない
先程、理由3で説明したとおり、営業経験は捨てるわけではありません。
先程はメリットを分かりやすくするためにあえて「面接」でのメリットに絞ってお話しましたが、
もちろん、エンジニアになった後も、営業として働いた中で培われたコミ力は活きてきます。
とはいえ、このまま営業として転職したほうが、手っ取り早いのでは?
→それはその通り!
「エンジニア転職のリスク」でもお話した通り、
エンジニアは転職できるまでに時間がかかるのは間違いありません。
私はあくまで今の辛い状況から離れる「方法の1つ」として、
「エンジニアになるのおすすめですよ」と言っているだけですので、
営業として転職して、幸せになれそうなのであれば、全然営業でいいと思います。
なんであなたはエンジニアに転職する方を選んだの?
→3つ理由があります。
1つは、実際に営業職として転職活動をしても違和感しかなかったから
1つは、「自分が営業として結果が出るようになる未来」に期待しなかったから
そしてもう1つは、これからの人生は本気で前のめりになれる仕事がしたかったから
です。
詳しいことを話すと長くなるので、この辺のことは別記事に書きたいと思います。
プログラミング学習ってお金かかる?
→お金をそこまでかけずに勉強することは十分可能
プログラミングスクールなどの高額の教材を買わなくても、
私のように、独学で勉強することは可能です。
というかむしろ、仮にスクールに通うにしても、
最初は独学で小さく勉強を始めてみて、
「エンジニア合ってそうだな」「本格的に勉強してみたいな」と思ったタイミングでスクールに行く方が安全だと思います。
勉強にかかる教材の価格帯については、目安こんな感じです。
- 本:1冊2000〜3000円
- 動画教材: 1本 1000〜3000円(Udemyでセールで購入した場合)
- オンラインプログラミング学習サービス: 月額1000〜2000円
- オリジナルのWebサービスをつくるためのサーバー代:月額 1000〜7000円
ネット上に無料の良質な記事や動画も沢山ありますので、
なるべくお金をかけずに勉強するにはこういった記事や動画を活用しましょう。
私も独学時代から見続けてきたYouTubeのプログラミング学習関連の動画200本の中から、
特に初学者におすすめしたい動画を約10本に厳選したものとか作ってますので
良ければこちらも活用してください。
【プログラミング学習編】おすすめYouTube動画厳選10本
エンジニアって残業多いんでしょ?
→会社と部署によります。ベンチャー系のWeb系企業は残業は普通にあるところが多い
これは本当に会社にもよりますし、会社の中でもチームによって違うこともざらです。
特にベンチャー系の会社は、少ない人数で売上を立てないといけないので、
どうしてもマンパワーに頼らないといけず、残業が多くなる傾向があります。
ただ、ブラック起業なエンジニアのイメージでよくある
「終電まで帰れない」
「徹夜で作業」
「土日も出勤して作業」
みたいな環境は、私がおすすめしている「自社のWebサービスやアプリを作るWeb系エンジニア」には
ほぼほぼないと考えていいと思います。
なぜかと言うと、上記のブラック環境が発生する原因は
システムの開発を他の会社から依頼を受けて作成する、いわゆる受託開発系の会社で、
タイトな納期で受注せざるを得ず、そのしわ寄せがエンジニアに行っているパターンが殆どだからです。
自社のシステムやサービスの開発にもタスクの期限や納期は当然ありますが、
メンバー的に開発にどのくらい日数がかかるかを見積もって期限は設定されます。
「期限を守れないと損害賠償で訴えられる」とかも基本的にはありません。
(リリースが遅れて、社内的に損失が発生するとかはありえますが)
ちなみに私の場合はどうだったかというと、
一社目で入ったベンチャー系の会社は毎日1〜2時間くらいは残業していました。
今の会社では、長くて40分くらいで、早いと3分です。
他の会社のエンジニアの同僚に話を聞いても、定時で帰るという人もいれば、やはり数時間は残業がある人もいます。
こればっかりはチームの「雰囲気」みたいなものもあるので、入ってみないとわからないかもしれません。
文系で、パソコン、英語、数学全部苦手なんですけど
→大丈夫!問題ないです
私は法学部出身です。
大学3年まで家にもパソコンはありませんでした。
英語の読み書き会話は未だに高校レベルで止まっています。
今、業務で英語を読む必要があるのですが、そういう時はすべてGoogle翻訳で対応出来ています。
数学は一部の業務(データサイエンスやAI、統計に関わる開発をする場合)は必要になりますが、
そういった開発は様々あるエンジニアの仕事の一部に過ぎません。
少なくとも私は今まで数学に関わったことは一度もないです。
ちなみに高校時代は数学で赤点とってました。
何歳まで転職できるの?
→ 20代のうちが圧倒的におすすめ。
やはりできる限り早いほうが転職のハードルは低くなります。
-
現場のエンジニアが若い人が多いので年上の新人が扱いづらい
Web業界自体が日本で約30年程度しか経っていない歴史の浅い業界であるため、Web系企業は20〜30代の人が多いです。
そして、未経験で入る場合、あなたが何歳であろうと当然現場の誰よりも後輩になります。
年上の後輩というのは、上司からすればマネジメントしづらいですし、チームメンバーからすればどうしても教育や指導、指摘がしづらいです。 -
年齢のハンデを上回るメリットを用意しないといけない
あなたと同じ会社を受ける人には当然年下の20代の人も大勢います。
その人達と同じふるいに掛けられるのですから、その年齢のハンデを上回るメリットを面接官に提示できないといけません。
それまでの経験を活かしてマネジメント面で貢献するとか、圧倒的に努力して、レベルの高いプログラミング技術を身に着けておくとかですね。
逆に言うと、年齢が若いというだけで、それは立派なアピールポイントです。
会社は未経験エンジニアはこれからの成長に期待して採用しますので、
年齢が若ければそれだけ会社に貢献してくれる期間も長くなりますし、育てやすいからです。
迷って動かないと、「転職したくなったけどもう年齢的に難しい」という状況になってしまいます。
ただでさえ、選考に応募するまでにも、学習期間が必要で時間がかかりますので、
興味があるならとにかく今すぐ学習だけでも始めることをおすすめします。
エンジニアになる方法
エンジニアになるにはざっくり次の3ステップを経ることが一般的です。
- プログラミングの基礎を学ぶ
- オリジナルのWebサービスを作る
- Web系企業のエンジニア採用の選考を受ける
具体的なプログラミングの勉強方法はこちらの記事で詳しく解説していますので、
学習方法に興味がある方は見てみてください。
【完全初心者向け】エンジニア転職のためのプログラミング独学6ステップ
アクションプラン
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
ここまで辿り着いたということは、ある程度エンジニアに興味を抱いていただいているのかなと思います。
そんなあなたに是非「今から」やってみてほしいことがあります。
プログラミングに触ってみましょう。
まずはやってみないと、何も変わりませんし、エンジニアが合っているかどうかも判断できません。
やってみた結果、仮にエンジニアにならないと決断したとしても、
これからの時代、ITの知識、特にWebサービスがどうやって動いているか・アプリをどうやって作るかを知っていることは教養として大きな価値があります。
「そんな簡単にプログラミングって体験できるの?」
って思うかもしれませんが、
無料で今すぐ体験できるProgateというサービスがあります。
(ちなみにアフィリエイトじゃないです)
私もProgateから始めました。
いろんなコースがありますが、Web系エンジニアを目指すのであれば、
【Web開発コース(Ruby on Rails)】から始めるのがおすすめです。
このコース1つで、一番基礎のプログラミング言語のHTMLから始めることができて、
最終的にはWebアプリ開発に最低限必要な複数のプログラミング言語を学ぶことができます。
全部受講するには月額980円かかりますが、最初の数講座は無料で体験できます。
基本的にはパソコンで受講する必要がありますが、
スマホアプリもあるので、スマホでも雰囲気を感じることはできます。
是非まずはここからスタートしてみて下さい。
最後に
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
この記事には、営業時代の自分が知りたかったこと、あの頃の自分に伝えたいことを全て詰め込みました。
この記事によって、あなたが少しでも今の辛い状況から解放されて、
晴れやかな人生を送れるようになってもらえたらこの上なく嬉しいです。