「やっとエンジニアになれたけど、仕事で分からないことがあったときに、どのくらい自分で調べたら質問すべきか迷う」
「質問すると迷惑になりそうで躊躇してしまう」
「自己解決に時間を使いすぎて、早く質問してと注意された」
今回は、そんな悩みを抱えるあなたへ、質問のタイミングについての具体的なアクションをお伝えします。
この記事で得られること
- 質問すべきタイミングが明確になるので、不安や迷いがなくなる
- 適切なタイミングで質問できるようになるので、仕事の生産性が上がる
- 自己解決能力が向上する
記事の信憑性 4年前の私と同じ悩みを抱えているあなたへ
実は私も約4年前、プログラミング未経験の文系営業マンから独学でバックエンドエンジニアにジョブチェンジしました。
最初は当然右も左も分からない状態なのに加え、当時はコロナ禍でリモートワーク。
誰かに質問したくても、なかなかできない状況でした。
そんな中でタスクの期限は迫ってくるので焦ります。
しかし、試行錯誤の末に今回お伝えするアクションを見出したことで、質問タイミングで迷うことは圧倒的に少なくなり、少しずつ会社の売上にも貢献できるようになっていきました。
その後、サイバーエージェントへ転職し、今ではバックエンドチームのリーダーを務め、社内の事業部ベストエンジニア賞を入社1年半で2回もいただけるまでになりました。
なので、今回のテーマについては実体験をもってお伝えできると思います。
また、採用担当として新人エンジニアと接する機会もあり、まさに「質問のタイミング」で悩む相談も受けます。
そんな彼らにアドバイスしてきた経験を活かし、今回の記事を作成しました。
この記事の対象者
メインは実務経験半年以内くらいの新人エンジニアです。
ただ、新人エンジニアをサポートする立場の先輩・上司の方にとっても役に立つ内容だと思います。
【結論】迷わないための3つのオススメアクション
先に結論をお伝えします!
以下の3つです。
① まずは先輩・上司にヒアリングする
②「詰まったら確認することリスト」を決めておく
③ 詰まっていることを共有するまでの制限時間と、質問するまでの制限時間を決めておく
それぞれ詳しく解説します
① まずは先輩・上司にヒアリングする
3つのアクションの中で、これが一番重要です。
最初に必ず実行してください。
ヒアリングの結果、先輩や上司から「30分やってダメならSlackで質問して」といった指示があれば、まずはそれに従いましょう。
後述のアクション②③は、考え方として理解はしておくべきですが、直近の問題はこれで解決です。
以下の2点を必ず確認しましょう。
-
タイミング:
- どのくらいの時間調べたら質問していいのか (例: 30分)
- どういう状態になったら質問していいのか (例: 次のアクションが思いつかない)
-
手段:
- 口頭か
- Slackなどのチャットツールか
なぜヒアリングすべきなのか?
理由は2つあります
理由1:判断が難しい
質問すべきタイミングは、タスクの緊急性やによって異なります。
新人エンジニアにはその判断が難しいからです。
理由2:人によって違う
こちらの理由がメインです
「このくらい調べて分からなければ聞いてほしい」という基準は人によって異なります。
重要なのは回答する側の先輩・上司がどう考えているかです。
極論、「1週間考えて分からなかったら質問して」という指示なら、部下であるあなたは基本的にはそれに従うのが正しいでしょう。
ヒアリング時の注意点
- 質問のタイミングで悩んでいることを伝える
- 最大限自分で調べるし、分からない分野は自主勉強することを伝える
- 会社やチームの損失を避けたいという姿勢を見せる
- 質問する際は、先輩・上司の時間をできる限り奪わないようにしたいと伝える
質問例:
「分からないことがあった時の質問についてご相談です。
できる限り〇〇さんのお手間を取らせないように、基本的には自分で調べて解決するようにします。
ただ、どうしても分からないことに時間を使いすぎてしまうのも避けたいです。
どのくらいの時間調べて解決できなかったら質問したらいいですか?」
ヒアリングで解決しなければ次のアクション
ここまで聞いて、
「先輩・上司にヒアリングするのが重要なのはわかったけど、自分の意見も持っておきたい」
「ヒアリングしたら結局曖昧な答えしか返ってこなかった」
という方もいるかもしれません。
そんなあなたには、次の2つのアクションをおすすめします。
②「詰まったら確認することリスト」を決めておく
「詰まったら確認することリスト」の例:
- どういう状態になりたいのか・ゴールを書き出す
- 現状、何が問題か書き出す
- ChatGPTに聞く (書き出したゴールと今の問題を記載する)
- マニュアルがあればマニュアルを最初からやり直す (例: Git、環境構築)
- エラーメッセージをよく読む
- 仮説を立てて、ググる
リストの内容を全て試しても解決できなかったら、質問しましょう。
③ 詰まっていることを共有するまでの制限時間と、質問するまでの制限時間を決めておく
-
詰まっていることを共有するまでの時間: 15分以上詰まったら、詰まっている旨だけ共有する (新人限定)
- Slackなどのチャットツールで一言共有する (どこで詰まっているか、これからどうするか)
- 共有文作成に5分以上使わない (テンプレート文を作っておく)
- メリット:
- 先輩・上司があなたが詰まっていることを把握できる
- 先輩・上司が指示・アドバイスを出すか見守るかを選択できる
-
質問するまでの時間: 1時間調べても解決できないなら質問する
- ②のリストの内容を全て試しても解決しない、またはこの制限時間を超えたら質問する
- 時間制限のメリット: 締め切り効果が生まれる
- 大事なこと: 「15分で共有、1時間で質問」してもいいか、先輩・上司と合意を取っておく
番外編: 先輩・上司と一緒にランチに行こう
お互いの人柄が分かると質問しやすくなり、相手も助けたい気持ちになります。新人エンジニアの方は、リモートワークでなく、積極的にオフィスに出社してコミュニケーションを取ることをおすすめします。
具体的な質問文の内容について
具体的な質問の仕方は別の記事で詳しく解説しますが、ここでも簡単に紹介しておきますね。
以下の項目を質問文に入れるのがおすすめです。
- 実現したい状態
例: ○○ページに△△ボタンが追加された状態 - 発生している事象・事実
例: ボタン表示はできたがボタンをクリックしても反応がない - 試したこととその結果
例: コードを○○のように修正してみたが、エラーメッセージ□□が表示された
ChatGPTへの質問とその回答のリンク: https://openai.com/blog/chatgpt/)
まとめ
- まずは、先輩・上司にいつ・どう質問したらいいかヒアリングしよう
- 発展編として、「詰まったら確認することリスト」と「共有・質問までの制限時間」を決めておこう
最後に 感謝の気持ちを忘れずに謙虚に努力すれば自然と自己解決できるようになる
質問することは正しいアクションです
忙しそうな上司の時間をもらうのに気が引ける気持ちはよくわかりますが、必要なら躊躇する必要はありません。
どちらかというと、質問の遅すぎる人の方が多いです。
チームのためにもため過ぎずに質問はしましょう
一方で、当たり前ですが、会社は教育機関ではありません。
教えてもらえて当然という態度は違います。
最大限、上司の時間を奪わないようにしましょう
だからこそ、
自己解決力を高めつつ、スキル以外の面でも会社やチームに貢献しましょう。
質問に答えてくれる上司への感謝の気持ちは忘れずに。
今回の記事が少しでもあなたの役に立てば幸いです。
今回の記事に関して質問や相談があれば、個別相談も受け付けていますので、興味のある方はTwitterで気軽にDMしてください。
それこそ、質問はお早めに笑
お読みいただきありがとうございました!
次の記事でお会いしましょう!
来夢でした。バイバイ!