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サポートが終了したCentOS環境で、yumコマンドを利用する

Last updated at Posted at 2024-07-26

2024年6月末で、ついにCentOS7のサポートが終わってしまいましたが、学習環境などとして利用する分には、vaultリポジトリを利用するように構成して、引き続き環境を利用することができます。
valutリポジトリ(vault.centos.org)は、標準リポジトリのアーカイブであり、サポート終了後もこれらのリポジトリを利用して、yumコマンドによるパッケージ管理を行うことができます。

CentOSプロジェクトがvaultリポジトリを提供してくれる限りは・・ですが。

yumの設定ファイルで、以下の内容を修正します。

  1. 標準利用するmirrorlist設定を無効化する
    標準で利用されるmirrorlist設定は利用できないので、行頭に「#」を挿入し、無効化します。
  2. baseurl設定を有効化し、参照先のサーバーをvaultに書き換える
    既定ではbaseurlが無効になっていますが(コメントとして設定)、行頭の「#」を削除し、有効化し、参照先をvaultリポジトリのものに書き換えます。

これらの作業を標準で利用するリポジトリの設定が記述されているCentOS-Base.repoファイルに対して行います。
なお、以下の構文を実行していただくことで、これらの処理を実行することができます。

[root@www ~]# sed -i 's/^mirrorlist=http/#mirrorlist=http/g' /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
[root@www ~]# sed -i 's/^#.*baseurl=http/baseurl=http/g' /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
[root@www ~]# sed -i 's/mirror.centos.org/vault.centos.org/g' /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo

設定変更が完了すると、CentOS7環境でも以下のようにyumコマンドが利用できるようになります。

[root@www ~]# yum search mod_ssl
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks, product-id, search-disabled-repos,
                   : subscription-manager

This system is not registered with an entitlement server. You can use subscription-manager to register.

Repodata is over 2 weeks old. Install yum-cron? Or run: yum makecache fast
Loading mirror speeds from cached hostfile
 * epel: ftp.iij.ad.jp
============================= N/S matched: mod_ssl =============================
mod_ssl.x86_64 : SSL/TLS module for the Apache HTTP Server

  Name and summary matches only, use "search all" for everything.

ただし、vaultリポジトリはあくまでもアーカイブですので、今後新しいバージョンのパッケージが配置されることはありません。そのため実用環境では、サポートされているバージョンのディストリビューションを使うべきです。

この手順で、CentOS Stream 8など、ほかのサポート切れのCentOSでもyumコマンドを利用できるようになります・・と書いていたのですが、CentOS Stream 8だと設定ファイルのパス等が違ったので、後ほど追記します。

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