紹介

データ分析とオフィス自動化の分野において、Pythonを使ってExcelファイルを処理することは、不可欠なスキルとなっています。ワークシートの名前を取得することで、ファイルの構造を素早く把握することができます。この記事では、無料のライブラリを使ってPythonでExcelのワークシート名を取得する方法について詳しく説明します。

Python で Excel の全ワークシート名を取得する方法
Python で Excel の隠しワークシートの名前を取得する

準備

1. 無料のPython Excelライブラリをインストールする
PythonでExcelドキュメントを操作するには、FreeSpire.XLS for Pythonライブラリが必要です。これはpipを介してすぐにインストールできます。

pip install Spire.Xls.Free

（この無料ライブラリにはページ数の制限があることに注意してください）

2. サンプルファイルの準備
複数のワークシートを含む Excel ドキュメントを用意します。このドキュメントには、「To Do リスト」「予算」「活動内容」のワークシートと、2 つの隠しワークシート（「留意点」「連絡先」）が含まれます。下記の通りです。

Python で Excel の全ワークシート名を取得する方法

無料の Python ライブラリが提供する Worksheet.Name プロパティを使用すると、指定されたワークシートの名前を取得できます。Excel ファイル内の全ワークシート（非表示のものを含む）の名前を取得するには、各ワークシートをループ処理します。

以下に簡単なサンプルコードを示します。

from spire.xls import *
from spire.xls.common import *

# Excelドキュメントを読み込む
workbook = Workbook()
workbook.LoadFromFile("input.xlsx")

# ドキュメント内の各ワークシートをループ処理する
for sheet in workbook.Worksheets:

    # ワークシートの名前を取得して出力する 
    print(sheet.Name)

返される結果:

Python で Excel の隠しワークシートの名前を取得する

隠しワークシートの名前だけを取得する場合は、ワークシートをループ処理する際に、Worksheet.Visibility プロパティを使って、現在のワークシートが隠し状態（WorksheetVisibility.Hidden）であるかどうかを判断することができます。
隠しワークシートであれば、Worksheet.Name プロパティを使ってその名前を読み取ります。簡単なサンプルコードは以下の通りです。

from spire.xls import *
from spire.xls.common import *

# Excelドキュメントを読み込む
workbook = Workbook()
workbook.LoadFromFile("input.xlsx")

# ドキュメント内の各ワークシートをループ処理する
for sheet in workbook.Worksheets:

    # 非表示のワークシートを検索する
    if sheet.Visibility == WorksheetVisibility.Hidden:

        # 非表示のワークシートの名前を取得して出力する
        print(sheet.Name)

返される結果:

この無料の Python ライブラリがサポートする Excel の処理機能についてさらに詳しく知りたい場合は、「Python Excel ライブラリのオンラインドキュメント」を参照してください。