PDFにバーコードを追加することは、特にPDFファイルの自動処理、追跡、または検索が必要な場合、一般的な要件です。機械可読識別子として、PDFのバーコードは、文書の一意識別子、バージョン番号、日付などの様々なタイプの情報を含むことができます。ここでは、Pythonを使用してPDFにバーコードやQRコードを追加する方法についての記事です。
Pythonライブラリのインストール
- Spire.PDF for Python： PDFファイルに直接バーコードを描画するために使用します。Codabar、Code11、Code32、Code39、Code93などの様々な一次元バーコードタイプをサポート。
- Spire.Barcode for Python： 上記のライブラリは一次元バーコードの直接作成のみをサポートしているため、PDFに二次元コードを追加する必要がある場合は、バーコードライブラリと組み合わせて使用する必要があります。
これら2つのPythonライブラリは、以下のpipコマンドを使ってインストールできる：
pip install Spire.Pdf
pip install Spire.Barcode
PythonでPDFにバーコードを追加する
Spire.PDF for Pythonライブラリは、異なる1次元バーコードタイプを表現するための異なるクラスを提供します。この例では、一般的なCodabarとCode39バーコードをPDFに描画するためにライブラリを使用する方法を示します。
主なステップ:
- 新しい PDF 文書を作成し、ページを追加する；
- PDFページにテキストを描画する
-
PdfCodabarBarcodeオブジェクトを作成し、そのDraw()メソッドを使用してCodabarバーコードをページ上の指定された位置に描画します。 -
PdfCode39Barcodeオブジェクトを作成し、そのDraw()メソッドを使用して Code39 バーコードをページ上の指定された位置に描画します。 - PDFファイルを保存します。
Pythonのコード：
from spire.pdf.common import *
from spire.pdf import *
# PDF文書の作成
pdf = PdfDocument()
# ページを追加する
page = pdf.Pages.Add(PdfPageSize.A4())
y = 20.0
# ページにテキストを描く
font = PdfTrueTypeFont("Arial", 12.0, PdfFontStyle.Bold, True)
text = PdfTextWidget()
text.Font = font
text.Text = "Codabar:"
result = text.Draw(page, 0.0, y)
page = result.Page
y = result.Bounds.Bottom + 2
# PdfCodabarBarcodeオブジェクトを作成し、Codabarをページに描画する。
Codabar = PdfCodabarBarcode("00:12-3456/7890")
Codabar.BarcodeToTextGapHeight = 1.0
Codabar.EnableCheckDigit = True
Codabar.ShowCheckDigit = True
Codabar.TextDisplayLocation = TextLocation.Bottom
Codabar.TextColor = PdfRGBColor(Color.get_Green())
Codabar.Draw(page, PointF(0.0, y))
y = Codabar.Bounds.Bottom + 8
# ページにテキストを描く
text.Text = "Code39:"
result = text.Draw(page, 0.0, y)
page = result.Page
y = result.Bounds.Bottom + 2
# PdfCode39Barcodeオブジェクトを作成し、Code39バーコードをページに描画する
Code39 = PdfCode39Barcode("ABC-012689")
Code39.BarcodeToTextGapHeight = 1.0
Code39.TextDisplayLocation = TextLocation.Bottom
Code39.TextColor = PdfRGBColor(Color.get_Green())
Code39.Draw(page, PointF(0.0, y))
# ドキュメントを保存する
pdf.SaveToFile("AddBarcodes.pdf")
pdf.Close()
生成されたバーコード：
PythonでPDFにQRコードを追加する
この例では、Spire.Barcode for Pythonライブラリを使用してQRコード画像を生成し、Spire.PDF for Pythonライブラリを使用してPDFページにQRコード画像を描画する必要があります。
主なステップ:
- Pythonのバーコードライブラリを使ってQRコード画像を生成します；
•BarcodeSettingsオブジェクトを作成し、TypeプロパティでバーコードタイプをQRCodeに設定する。
• QRコードのデータ、幅、エラー訂正レベル、テキストを表示するかどうかを設定する。
• 上記の設定に基づいてBarCodeGeneratorオブジェクトを作成し、その**GenerateImage()** メソッドを使用してQRコード画像を生成します。 - 生成されたQRコード画像をPNG画像として保存します；
- Python PDFライブラリを使用して、QRコード画像をPDFに描画します；
• PDFドキュメントを作成し、ページを追加する
• QRコード画像を読み込み、DrawImage()メソッドを使用して、PDFページ上の指定された位置にQRコードを描画します。 - PDF文書を保存します。
Pythonのコード：
from spire.pdf.common import *
from spire.pdf import *
from spire.barcode import *
# BarcodeSettingsオブジェクトの作成
settings = BarcodeSettings()
# バーコードタイプをQRCodeに設定する
settings.Type = BarCodeType.QRCode
# バーコードデータ、幅、エラー訂正レベルなどを設定します。
settings.Data = "ABCD12345"
settings.Data2D = "ABCD12345"
settings.X = 2
settings.QRCodeECL = QRCodeECL.M
settings.ShowTextOnBottom = True
# QRコード画像の生成
barCodeGenerator = BarCodeGenerator(settings)
QRimage = barCodeGenerator.GenerateImage()
# QRコード画像をPNGファイルとして保存
with open("QRCode.png", "wb") as file:
file.write(QRimage)
# PDF文書の作成
pdf = PdfDocument()
# ページを追加する
page = pdf.Pages.Add()
# QRコード画像をPDFページに描画する
pdfImage = PdfImage.FromFile("QRCode.png")
page.Canvas.DrawImage(pdfImage, 0.0, 20.0)
# ドキュメントを保存する
pdf.SaveToFile("AddQRcode.pdf")
pdf.Close()
生成されたQRコード：
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