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テスト会社の営業とテスト現場との関わり方

Last updated at Posted at 2022-12-02

1.はじめに

テスト会社にも、お仕事のお話をいただく営業実際に稼働するテスト現場が存在するかと思います。
現在、私は営業とテスト現場のマネージャーを行っており、
両方の視点と重要なポイントが見えてきたように思えるので、
その点をお話させていただこうと思います。

2.営業とテスト現場の認識の違い

営業とテスト現場で、認識の乖離があるなと感じることはありませんでしょうか?
それは、役割や目的といったところが根本から異なっていることがあるからだと考えます。

営業は、
・売上
・顧客から案件情報をヒアリング
・テスト現場の人員に空きが出ないように新しい案件や継続案件を受注する
など、案件内容というよりも、案件受注数をいかに増やせるかが焦点に当たってくるからだと思われます。

では、テスト現場ではどうでしょう。
・案件内容についての精査
・案件にあった人員をアサイン
・案件の進行とアサイン者のリスク検討
など、案件の内容やアサイン者に寄ったところに焦点が当たってくるかと思われます。

会社として盛り上げていくという点では双方ともに思っているところではありますが、
こういった違いから、コミュニケーションをしていくにつれて、
確執や認識の乖離などが生まれてくるのではないかと考えます。

3.営業とテスト現場のコミュニケーション

営業とテスト現場のコミュニケーションは、注意が必要だと考えます。
【2.営業とテスト現場の認識の違い】でもお話させていただきました通り、
営業とテスト現場の目的が異なり、考え方も異なってくるためです。

その各役割の認識を主のままで、コミュニケーションを行っていくと、
「言っていることは分かるけど、そうじゃない」
「なんでそういう言い方しかできないんだ」
「なんでこの情報はないんだ」
などなど、歩み寄りがないがゆえに、上記のような思いを抱くことになるでしょう。
その場で言葉として発せられなかったとしても、そのように両者が思っていれば、
コミュニケーションが減少していくのは当たり前であり、
負のサイクルに入ってくるのではないかと考えます。

その結果、このしわ寄せは、営業でも営業から話を受け取ったテスト現場の人ではなく、
テスト現場で実際にテストを実施する人たちになり、
テスト実務を行っている人たちが疲弊する形になります。

テスト実務を行っている人たちが疲弊するということは、
必然とテスト品質も下がってくる可能性があり、
顧客にもご迷惑をおかけする形になることになるでしょう。

総合的に、会社全体の信用度の低下に繋がると考えます。

4.営業とテスト現場に確執等を発生させないために

前述もしている通り、確執が生まれる原因は問題は大きく2つあるかと思います。
・営業とテスト現場の役割と目的の違い
・認識齟齬等発生している状態でのコミュニケーション

上記問題を解決するためには、ざっくりと言ってしまえば、
「相手の役割を理解し、歩み寄ってコミュニケーションを取ることに徹する」
という点に限るでしょう。
これは双方どちらかが行うわけではなく、双方ともに相手の領域のことを考え、
行動を起こしていく必要があります。

最初にお話ししました通り、私は現在、営業とテスト現場のマネージャーを行っています。
営業担当者とテスト現場担当者とのコミュニケーションが円滑に行えるように、
私の方で大枠の情報を包括しつつ、各担当者間でやり取りが行えるように対応を進めております。
例として以下の情報をお互いに認識できるような状況を作り出しています。
【営業→テスト現場】
・案件情報の共有
・各顧客へのアプローチ状況共有

【テスト現場→営業】
・稼働中案件での動きについて営業に必要な情報共有
・現在の現場の状況共有(アサイン・空き等)

その中で、お互いに気になる点があれば、都度営業、テスト現場間でコミュニケーションを図り、
どういう対応を行っていけば良いかなどをすり合わせ、
コミュニケーションロスを極力発生させずに、
足りない情報があれば、私の方でフォローを入れる形で対応を進めています。

5.さいごに

本記事では、テスト会社としてお話をさせていただきましたが、
テスト会社以外でも、
営業と現場との認識の乖離
もしくは、他の組織間でもそのようなことが発生することが多いのではないかと思います。

その際に重要なのが、
お互いが何に向かって対応をしているのか
という点の認識を改めてすり合わせ、
また、お互いの主張を取り入れた取り組みを行う必要があると考えます。

そうすることによって、コミュニケーションの幅が大きくなり、
お互いの状況から話のもっていきかたも変わり、
嫌なイメージから、協力体制という形になっていくのではないでしょうか。

本記事をお読みいただき、何かヒントになることがございましたら、
嬉しく思います。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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