VMWare vSphere環境を5.5から6へアップグレードしようとしたときにハマったこと。
ESXi数台とvCenter Appliance(vCSA)というありがちな構成。
流れとしてはvCSAを上げた後ESXiを上げる。
まず絶対にアップグレード前のvCenter Applianceのスナップショットを取っておこう
スナップショットを取らないと後で詰むことがあるので、必ず取得しておく。
名前解決が出来る環境を作る
ESX5.5でも必要とされてるようなので、作成している人は多いと思うけど、ここがちゃんとしていないとこれまた詰む。
※hostsに書いてなんとかするとかできたみたいだった
DNSが無いとアップグレードができないので、仮想環境内にdnsmasqあたりでさくっと作成するのが吉。
なお、vCenterやESXiの名前についてはFQDN形式で付ける。
逆引きできるかも確認しておく。
SSOのPW確認
vCSAの管理画面にログインして、[SSO]タブにある管理者PW設定のところでPWを設定しておく。
今後はこのPWを使うようになる。
ホスト名がFQDNで書いてあるか確認
vCSAの管理画面にログインして、[Network]タブでホスト名がFQDNで書いてあるかを確認する。
書いていなかったら変更して、[admin]タブの「Certification regeneration」を有効にして「submit」を押す。
そして[System]タブでvCSAを再起動しよう。
再起動後VMWare HAがエラーを吐くので、VIClientでログイン後[VMWare HA用に再構成する]を押して再構成する。
再構成してもエラーがすべて消えない場合は、一度VMWare HAを無効にした後再度有効にする。
また、Web Clientでもログインして操作できるか確認しておこう。
最後に改めてvCSAの管理画面にログインして、[admin]タブの「Certification regeneration」を無効にして「submit」を押す。
もう一回スナップショットを取る
ここでもスナップショットを取らないと後で詰むことがあるので、必ず取得しておく。
vCSAのアップグレード
「vcsa-setup.html」をブラウザで開いてアップグレードをすすめるわけだが、これはIEじゃないとどうもうまくいかない。
クライアント統合なんてのもインストールしないとならないので、Windowsオンリーだしね。
不親切なところ
2番のターゲットサーバはvCSAがインストールされているESXiのこと。
3,4番のvCSAの指定はFQDNで設定しておこう。
4番で「Newly deployed appliance FQDN will be set to〜」という警告が表示されたら、FQDNでホストが設定されていない。
前の項目に戻って指定し直そう。
設定したはずが同じような文字列が出てきてしまう場合、hostsファイルに短い名前で記述がある可能性がある!
DNSを設定しているので、hostsを編集しよう。
とここまでいろいろ書いてきたけど
結局うまくいかなくて新しいvCenterを立ててしまった自分がいる。
アップグレード自体は完了しても、その後Web Clientに接続できない状態…
VMWare HAとvMotionが使えればOKな環境だったので、新しいサーバでも問題無かったし…
なお、切り戻しとして一度vCenter 5.5に戻したとき、アップグレードの残骸では駄目でスナップショットに戻しましたので、スナップショットを取っておくのは大事!
多分残骸でうまく動かなかったのがアップグレード失敗の原因な気もする…
んでも、ここまでごちゃごちゃやっても仮想サーバの動作に影響を与えないってのがVMWareのいいところかも。
vCenterはアップグレードしたけど
まだしばらく使うのでこの段階ではまだ切り替えてません。
ちゃんとアップグレードできてたら不要ですが…