Scrum Fest Sapporo Day 1 「日本にJoy,Incを創る!どん底からスタートしたぼくらのジョイインクジャーニー7年間の軌跡 Scrum Fest Sapporo特別編」
2020/11/06に開催されたScrum Fest Sapporoの発表です。
https://confengine.com/scrum-fest-sapporo-2020/proposal/14015/joyinc7scrum-fest-sapporo
チーム参加してきました
aslead Agile のチーム「オキザリス」にて参加してきました。
チーム7人中、6人で参加して、その場で実況しつつ、記事も作っています。
アジェンダ
- Joy, Inc.に出会う前のぼくら
- どん底〜Joi, Incに出会うまで
- Regional Scrum Gathering Tokyo2018
- ぼくらがカルチャーを変えるために実践していること
- ぼくらのジョイインクジャーニー(未来編)
1. Joy, Inc.に出会う前のぼくら
2013年時点での状態
- チーム間のコミュニケーションがない
- 何をやるにも消極的
- プロジェクト炎上→帰れないプロジェクト
- 社員が会社の悪い噂をSNSに投稿
原因を考えて、いきついた結果が自分自身
目先の売り上げ、利益しか見ていなかった
本当に大切にしなければいけないものを理解していなかった
ビジョンや理念がなく、負のスパイラルに陥ってしまっていた
→ 立て直そうという意欲につながった
2.どん底〜Joy, Incに出会うまで
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2014年2月
社内懇親会を実施。結果、参加する人が固定されてしまい、失敗した。
なぜそれをやるかを明確化し、伝わるまで伝えることが大切ということを学んだ
場を作るだけでなく、自分が踊らなければいけないと気がついた -
2015年1月
もがいていた。
人生をよりよく、とか仕事をより楽しくするには?という資料を説明。
しかしまったく響かず冷たい雰囲気が漂っていたが、挫けずに続けた。
挫けずに続けることが大切であることを学んだ -
2016年10月
ヴァル研究所への見学会を実施
ときにはちょっと強引でも、その場につれていく。
巻き込み方が大事ということを学んだ -
2017年3月
「強いチームの作り方」ワークショップを開催
大事なことにはちゃんと投資する
こういう場がないと成長していく機会が得られない。
また全員で学んだことが良かった、共通言語ができた。 -
2017年8月ごろ
Joy.Inc に出会った- ヒエラルキーがない組織
- ペアワーク
- あらゆる情報の可視化
- デイリースタンドアップミーティング
- メンローベイビー
- 名言
たくさんある名言の中で、特に紹介したい名言をピックアップ- 会話会スペースとノイズはチームワークの魔術を引き起こす機会を作るための重要な要素
- 会話が関係を作り関係が価値を作る。
- 「すばやくたくさん間違えよう」という文化(許可を求めるな謝罪せよ)
- 「メンローは完璧でない」
- 大事なリソースは人であってスキルではない。人を維持するためには何でもやる。
3.Regional Scrum Gathering Tokyo2018
何よりも印象深かったことは、リッチーさんが楽しそうに会社の話をしていたこと。
こんなに楽しそうに会社のことを語りたいと心の底から思った。
4.ぼくらがカルチャーを変えるために実践していること
全体会議のやり方を大幅に変更。メンバー80人でリレートークを実施。
「新しい価値を共に生み出す」関係になるために、まずは「お互いを知る」ところから開始。
weekly朝会で実践したこと
- ふるふるリレートーク(ふるふるするほど人をほめる)
- 雑談(会話が関係を作り関係が価値を作る)
チームワークの7つの段階のレベル3までをカバーする手段として雑談を取り入れている。
- 雑談で得たつながりが、仕事でのつながりになった
- 入社が浅い自分を快く受けれいてくれて、スベっても大丈夫な関係ができた - 財務情報フルオープン
契約形態問わずキャッシュフロー計算書を共有。
自分で考えて動いてもらうためには情報が必要。 - 仕事場に子供が日常的に来れる
プライベートの充実が大事。 - Family Day(メンローベイビー)
暗黒時代があっただけに、嬉しかった。
家族から「いい会社だね」と言われ、家で泣いてしまう泣いてしまうことも - Creationline Day
既存のお客さんをお呼びして開催。
ときにはチーム同士が衝突しながらも開催をやりとげた。
やっていること
- ヒエラルキーがない組織
- ペアワーク
- あらゆる情報の可視化
- Weekly朝会
- CLキッズ
5. ぼくらのジョイインクジャーニー(未来編)
愛すべき職場 を増やしていきたい
Appendix 1.
会社のカルチャーをよりよくするということで以下のような効果があった。
- 会社をよりよくする取り組みを行ったことで、業績は7年で売り上げ12倍、利益21倍になった。(売上・利益の向上)
- 平均残業時間は月5.31時間まで減った(生産性向上・労働環境の改善)
Appendix 2.
「彼らにとってそこが仕事場であり生活の一部」である
Appendix 3.
リモートワークによる作業効率は下がることはなかった。
Slackのメッセージ数は増加しており、テキストでのコミュニケーションが増えていることが分かった。
メンバー間のコミュニケーションの円滑化は、会社のカルチャーを維持/向上させるということ。
そのために以下のような取り組みを行っている。
- 3か月に1度、全社でOKRの達成をお祝いするイベント(全社ウィンセッション)を開催することで、一体感が生まれる
- 全体工数の3%を雑談に割り当てるように設定した。これはGitlab社でも行っており、それを取り込んだもの。
- 毎週金曜日の定例リモート飲み会
- ストレングスファインダー ワークショップ:リモートでのコミュニケーションを助ける
結果としてどのような効果があったか
- 顧客からの評価が高まった(NPSスコア)
- 業績が上がった(フルリモート環境にありながら、売り上げは昨対比140%)
- エンゲージメントスコアが右肩上がり(wevoxというツールを使って測定)
いまは誰も正解を持っていない状況。
よりアジリティの高い組織(チーム)が必要。
だからこそ
「Make Mistaks Fastr」(すばやくたくさん間違えよう)
感想
「joy,inc」は自分も読みました!
「仕事を楽しむ」「当たり前のことを当たり前にするには?」など、
仕事をするうえで大切なことがとても書かれている書籍で、とても面白かったです。
だからこそこのセッションは共感できる内容が多く、とても分かりやすかったです!