Regional Scrum Gathering Tokyo 2021 Day 2 「プランニング会議は実験室 !チームと顧客に支えられるスクラムマスターの日々の試み」
202/01/07に開催されたRegional Scrum Gathering Tokyo 2021での発表です。
https://confengine.com/regional-scrum-gathering-tokyo-2021/proposal/14791
チーム参加してきました
aslead Agile のチーム「オキザリス」にて参加してきました。
チーム7人で参加して、その場で実況しつつ、記事も作っています。
CI&Tの通常のプランニング会議
1チームの1SprintのキャパシティをBurnという。
CI&T通常の日々のメトリックス
開発チームは毎日進捗を確認
BCP(Business Complexity Points)はソフトウェアの複雑性を計る単位
両方一緒に監視することで、時間の消費とストーリが完了していることを管理できる。
両方のチャートが同時に下がるのが理想で、チャートが下がっていない場合はチーム内で分析を行う。
突然の提案
上司から違うやり方(日にち単位プランニング)でプランニングを行っているチームがブラジル本社にいるとお話しを聞かされた。
当初は難しいように感じたが、ブラジル本社の方のレクチャーを聞き、興味がわいてきた。改善点が面白いと感じた。
変更の承認
やり方をビデオ会議で学び、参加していたプロジェクトのPMとチームにお話しをした。
チームも実行できると自信がついた後に顧客の承諾を得た。
新しいプランニング会議
プランニング会議の参加者はかわらず実施。
- スクラムマスター
- アーキテクト
- 開発者
- テスター
JiraやSpredsheetを活用しながら実施した。
顧客にも資料を共有し、コメントをもらったり遅延の説明がスムーズになったりという効果があった。
新しいメトリクス
時間だけじゃなく、タスクのバーンダウンチャートを追加。
新しいタスクにも時間がかかる・かからないタスクがあるので、メトリクス、スプリントロードマップを見ながらチームと会話してスプリントの状況確認を行った。
変更後どうなったか
- 「タスクが遅延してるのは誰、なぜ?」から「チームはなぜこのストーリーのデリバリーが遅れたか」に変化した
- 「正確な見積もりを出す、納期を守る」→「品質の良いシステムを作る」というマインドセットの変化があった
- 日々のコミュニケーションが改善された
- 決まった時間内でこのタスクを完了できないならSMやアーキテクトに声をかけ、チームで解決策を探した
- 時間単位だと詳細にチームを監視できるが、日にち単位はSMと連携しないと遅れてるように見える場合がある
- チームとPMとPOとの信頼関係がないとできない手法
チームとしても日付単位の見積もりがよい、というFBをくれた。
実験結果
1時間単位 vs 1日単位の見積もりそれぞれメリット・デメリットがあり、チームにあうやり方を探すのが大切。
レクチャーの中で印象に残った言葉。
「プロセスはツールであり、すべて解決してくれる魔法ではない」
アプリケーション全体を見られるようになった、チームのモチベーションがあがった、という様々なプラスの効果が得られた。問題へのアプローチを変えて、チームの姿勢を変えられた。
どんなプロジェクトでも、状況に適したルートを選び、チームをガイドすることがスクラムマスターとしてのチャレンジ
感想
- 長く続けたやり方を変えるというのは勇気のいることだと思いますが、チームによりあった方法をとる決断、実験をしていて結果を出しているのがすごいなと思いました。
- 実験を行うことは、変化を生む起点になると感じました。
- プランニングの手法については、あまり今まで実験したことがなかったと思うので、これからいろいろ試してもいいのかなと思うことができました。